2023年2月24日16時8分にYAHOOニュース(産経新聞)から、下記趣旨の記事が施工事例の写真付きでネット配信されていた。
工事現場で発生する土砂を空気中に粉塵(ふんじん)としてまき散らすことなく、静かに運ぶベルトコンベヤーが土木・建設関係者の間で注目を集めている。
通常タイプは搬送物を載せるベルトの下にローラーがあり、通過時に衝撃で騒音や振動が生じるが、ベルトを袋状にして搬送物を包み込み、つり下げ式のモノレールのように運ぶため、衝撃がほぼ皆無。
密閉式で搬送物がこぼれることもない。
周辺環境に配慮している点が評価され、公共工事での導入も進む。
このベルトコンベヤーを提供するのは古河機械金属の産業機械部門を担う古河産機システムズ(東京都千代田区)。
開発元のドイツのメーカー、コンチテックから国内の独占販売権を取得した日本企業と設計・製作などの覚書を交わし、密閉式つり下げ型の「SICON(ジーコン)」と銘打って販売する。
粉塵や騒音、臭気などを抑えるだけでなく、搬送ラインを自在に設定できるのも利点だ。
通常の平ベルトは、搬送方向を変えるとき、別のコンベヤーを用意して乗り継ぐ必要がある。
ジーコンは搬送時の袋状にしたベルトの幅が狭く、曲げやすいのが特長で、カーブの自由度が高い。
このため乗り継ぎ用コンベヤーが不要となり、往復する1本のベルトで連続搬送ができる。
傾斜角度は上昇・下降とも28度まで可能だ。
作業現場の環境に応じて搬送ラインを最適化でき、全体の設置も省スペースで済む。
これらの点が受け入れられ、東京都町田市の「境川金森調整池」の整備工事に初めて採用された。
現場は住宅地に隣接しており、土砂搬送で主流のダンプカーは周辺道路の交通渋滞や事故も懸念され、近隣住民の不安が大きかったからだ。
土砂搬出期間をダンプカーの半分以下に抑えられるだけでなく、直角ターンに対応できるのも決め手となった。
現場では令和3年3月から使用を開始。
今年3月に終了する予定で、古河産機システムズの永松プロジェクト営業部長は「クレームもトラブルもない」と話す。
境川金森調整池に続いて、中央自動車道の「新小仏トンネル」の工事で稼働しているほか、都内の鉄道関連工事向けにも採用が決まった。
古河産機システムズは、事業展開に環境配慮が欠かせなくなった今がジーコンを売り込む好機とみており、工事を請け負うゼネコンなどの顧客に採用を働き掛けていく。
一方で、普及にはコストダウンが不可欠なため、コンチテックからの部品輸入を国産に順次、切り替えていく考えだ。
令和5年度以降は年3~5件の受注を目指すとしている。
さらに、国内での新たなジーコン開発にも着手。
ダム用コンクリートを45度の急傾斜でも連続して高速搬送できるタイプで、清水建設と共同で進める。
ダム建設の生産性向上が狙いで、実証実験を終え、来年から新設ダムの本体建設工事に導入する。
今後も大型ダムの建設が予想されており、受注が期待できるという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/22918a91d614e55380bd843e3fbed11ff3eb3d13
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。