2019年6月6日12時59分に毎日新聞から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
沖縄県宜野湾市嘉数(かかず)で5月30日、市立大謝名(おおじゃな)小学校の児童らが畑の周辺で手投げ弾1発(長さ約11.5cm、重さ約640g)を見つけ、投げて遊ぶなどした後、児童の1人が自宅へ持ち帰っていた。
手投げ弾は信管が壊れて作動しない状態で、自衛隊が回収した。
大謝名小は「大惨事になりかねない事案」として、保護者や児童らに注意喚起した。
手投げ弾は米国製で、太平洋戦争末期の沖縄戦時のものとみられる。
大謝名小などによると、手投げ弾は小中学生の男子児童・生徒計3人が5月30日夕、畑の周辺の石積みで見つけた。
付いていた土を水場で洗い流し、投げて遊んだり、自転車のかごに入れて走り回ったりした後、児童の1人が持ち帰った。
児童の保護者が警察に通報し、連絡を受けた陸上自衛隊が30日夜に回収した。
児童らは「爆弾みたいなもの」と認識していたが、危険性は感じていなかったという。
大謝名小は「一見、石ころのように見えても手投げ弾や砲弾の可能性がある。見つけたら、触ったり、動かしたりしてはいけない」と児童や保護者、自治会に注意を呼びかけた。
市教委も市内の全小中学校に注意を促す文書を送った。
早田校長は、「今回は幸い大事に至らなかったが、危険が潜んでいることを認識し、繰り返し注意を呼びかける必要がある」と話した。
【なお大量の不発弾】
手投げ弾が見つかった宜野湾市嘉数は、74年前の沖縄戦時の激戦地の一つ。
沖縄では1945年4月1日に米軍が沖縄本島に上陸し、6月23日に日本軍の司令官が自決して組織的戦闘が終わるまで、県民の4人に1人が亡くなる激しい地上戦が展開された。
米軍が使用した爆弾は約20万トンとされ、現在も年間600件前後の不発弾が見つかっている。
陸自第15旅団によると、2018年度までの5年間に県内で処理した不発弾は3036件で、計99.6トン。
県によると、沖縄が本土復帰した72年度から17年度までに約2037トンが処理されたが、推定で約1963トンがまだ地中などに残っている。
出典
『手投げ弾を児童が知らず持ち帰る 沖縄戦激戦地 作動しない状態』
https://mainichi.jp/articles/20190606/k00/00m/040/125000c
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上記報道と同じ6月6日、18時58分に朝日新聞から、名古屋市のビル建築現場で不発弾が見つかったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同じ不発弾関連の情報として紹介する。
6日午前11時ごろ、名古屋市千種区小松町7丁目のビルの建築工事現場の敷地内で「不発弾のようなものが地面から出ている」と、作業をしていた業者の男性から110番通報があった。
警察や市によると、見つかったのは米国製の250キロ爆弾(直径約40cm、長さ約120cm)。
信管が残っているため、陸上自衛隊の不発弾処理隊が爆発を防ぐために土囊で保護し、敷地内への立ち入りを規制した。
7日に市や自衛隊などによる対策会議を開き、爆弾の処理方法や避難区域などについて協議する方針だ。
現場は、市営地下鉄桜通線の吹上駅から東に約200mの住宅街の一角。
発見した作業員の男性(54)によると、別の作業員が重機で地面を掘る作業をしていたところ、深さ約2mの地点で黒い不審物を見つけたという。
「最初はゴミかと思ったが、掘り進めているうちに不発弾の本体らしき部分が見えてきたのでびっくりした」と話した。
出典
『ビル建築現場から不発弾 名古屋・千種区の住宅街』
https://www.asahi.com/articles/ASM664CT5M66OIPE014.html
また、2日後の6月8日12時1分にNHK鹿児島からは、薩摩川内市でもマンション建設現場で不発弾が見つかっていたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
九州新幹線は、鹿児島県内の沿線で見つかった不発弾の処理作業に伴って、今月30日、熊本と鹿児島中央の間で、一時、運転を見合わせることになった。
鹿児島県薩摩川内市では、ことし4月、マンションの建設現場でアメリカ製の不発弾が見つかり、今月30日の日曜日、半径300m以内を立ち入り禁止にして、不発弾の処理作業が行われる。
このエリアに九州新幹線も含まれるため、JR九州は、処理作業が行われる午前10時半ごろから午後0時半ごろまでの間、熊本と鹿児島中央の間の上下線で運転を見合わせることを決めた。
博多と熊本の間は通常ダイヤで運行するという。
出典
『不発弾処理で新幹線見合わせへ』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20190608/5050006640.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。