2020年6月15日19時28分にNHK東北から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
石巻市の業者が加工・販売した鯨の肉を食べた北海道や福岡県などの34人が下痢などの症状を訴えていたことが分かりました。
県は、鯨の肉が原因の食中毒と断定し、この業者を15日から5日間の営業停止処分にしました。
営業停止の処分を受けたのは、石巻市の「A捕鯨」です。
県によりますと、今月6日、北海道庁から「石巻市の業者が出荷したミンククジラの肉の刺身を食べた7人が、体調不良となっている」と連絡があったということです。
県が出荷先などを調べたところ、北海道で22人、福岡県で7人、それに、この業者の社員5人のあわせて34人が下痢や発熱、おう吐などの症状を訴えていることが分かりました。
このうち1人は入院したということですが、命に別状はなく、現在は、ほぼ全員が快方に向かっているということです。
県は、全員に共通する食事が、この業者が先月31日に捕獲し、今月1日に出荷したミンククジラの肉だけだったことから、鯨の肉が原因の食中毒と断定し、業者を15日から5日間の営業停止処分にしました。
A捕鯨の伊藤社長は、NHKの取材に対し、「食中毒となった具体的な原因は調査中だが、食べた方から症状が出たので自主回収することにした。症状が出ている方に深くおわび申し上げるとともに、さらなる品質・衛生管理に努めていきたい。商業捕鯨が始まり盛り上がっている中で、このようなことになってしまい、大変申し訳ない」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20200615/6000010433.html
6月16日付で河北新報からは、生食用として出荷されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
宮城県は15日、生のミンククジラ肉を食べた北海道と宮城、福岡両県の10歳未満から80代までの計34人が下痢や発熱、吐き気の食中毒症状を訴えたと発表した。
宮城県石巻市の30代女性1人が入院したが、命に別条はなく、現在は全員が回復した。
県は原因の特定を急ぐとともに、クジラ肉を出荷した同市のA捕鯨を19日までの5日間、営業停止処分にした。
同社は商品を自主回収中。
県によると、同社は5月31日に青森県の下北半島沖でクジラを捕獲し、6月1日に3道県などに生食用として出荷した。
社員5人と北海道の22人、福岡県の7人がクジラ肉を食べ、同様の症状を示した。
宮城県内でミンククジラ肉が原因の食中毒が発生したのは、2010年9月以来。
商業捕鯨は19年7月に再開され、拠点となる石巻市鮎川では今年4月、32年ぶりの水揚げがあった。
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/202006/20200616_13020.html
(ブログ者コメント)
〇解体、加工時に大腸菌などに汚染された?
加工後の温度管理不備?
寄生虫?
可能性があるのはそんなところだろうが、 詳細は不明だ。
〇以下は、映像の一部。
解説はなかったが、これがミンククジラかもしれない。
もしそうだったら、案外と小さいクジラだ。
〇閑話休題。
沿岸捕鯨といえば以前、房総半島の和田までツチクジラの解体を見に行き、解体直後の生肉を買って帰ったことがある。
帰宅後、聞いたとおりに水で洗ったが、いくら洗っても血はなくならず、これでは刺身は無理だと感じた・・・そんなことを思い出した。
これがツチクジラ。
ウインチで皮を剥ぎ取り、
解体し、
肉を切り分けて販売していた。
ブログ者が到着した時は買いに来た地元住民らしき人が大勢並んでいたが、販売時間が遅れるというアナウンスがあったため、バケツで順番取りして、皆、一旦、家に帰っていった。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。