2019年2月14日13時1分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
関西電力が2021年度までに、台風対策として83億円を投じる方針であることがわかった。
昨年9月の台風21号の反省を踏まえて対策を進めており、電線などを強化し、人工知能(AI)活用の復旧システムを構築していく。
台風21号では延べ約220万件の停電が発生し、停電情報システムが一時的にダウンした。
関電は昨年12月に対応策をまとめたが、投資額や詳細は開示していなかった。
停電しにくくするため、まずは19年度中に4億円以上かけて、一部の地域で電線を太くする「ケーブル化」を進める。
電線や電柱が風雨に耐えられるような強化工事も、一部で実施する計画だ。
停電した場合でも、早期の復旧に向け、約10億円を投じて、住宅や軒数を特定しやすいようにシステムを改善する。
先の台風では、復旧に必要な電線が不足して苦労したことから、災害時用の予備の電線を増やし、電線を保管する倉庫も備える。
台風21号では、通常の約100倍となる1時間あたり最大20万件の電話がコールセンターに殺到した。
電話がつながりにくくなり、利用者から自治体への問い合わせや苦情が相次いだ。
関電は、このため、人員を増強するとともに、AIを使って復旧見込みの情報などを速く伝えるシステムを整えていく。
今回の83億円とは別枠として、電線が切れるなどした情報を素早く収集できる機器の導入も検討する。
関電はまた、関電本店の災害対策本部の会議について、「情報共有中心の場として運営され、指揮命令が不明確だった」とも総括した。
今後は、指示する項目を明確にして、早期復旧につなげるという。
出典
『関電、台風対策に83億円 大規模停電の反省踏まえ方針』
https://digital.asahi.com/articles/ASM2F4QY7M2FPLFA004.html?rm=384
(ブログ者コメント)
台風21号時の大規模停電対応としては、中部電力でも対策を立てている旨、本ブログで過去に紹介スミ。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。