2019年2月15日19時8分にNHK三重から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年9月の台風21号では、関西空港の2kmほど沖合に停泊していたタンカーが強風で流されて連絡橋に衝突し、空港が孤立した。
強風で船舶が流されるケースは増加傾向にあり、去年は全国で少なくとも360件起きている。
海上保安庁が、海に面したインフラで関西空港と同じようなリスクがないか検討した結果、およそ3200の施設で衝突による被害の可能性があるとするリストをまとめていたことがわかった。
リストでは、施設を種類ごとに分類していて、多い順に
▼桟橋
▼橋りょう
▼発電所
▼燃料の備蓄基地
▼タンカーを係留する「シーバース」と呼ばれる施設
▼空港
となっている。
このうち、船舶事故が多い東京湾では、火力発電所や羽田空港など複数の重要インフラがあげられている。
また、橋りょうの中には、遮断された場合、日本の東西をつなぐ交通に大きな影響が出る伊勢湾岸自動車道などが含まれている。
さらに、燃料の備蓄基地やシーバースが被害を受けた場合は、油が海に流出するおそれもある。
関西空港の周辺では、事故のあと、悪天候が予想される場合は、およそ5.5km以内での航行を禁止する新たな規制が設けられた。
海上保安庁は、新たにリストアップしたインフラについて、同じような規制が必要かどうか、現地での船舶の停泊状況などを踏まえながら対策を検討することにしている。
出典
『自動車道など船舶衝突で被害恐れ』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/tsu/20190215/3070001049.html
(2019年7月27日 修正1 ;追記)
2019年7月26日18時36分に産経新聞から、17施設の周辺海域に強風予測時の規制が設けられたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
荒天で船舶が流され重要施設に衝突するのを防ごうと、海上保安庁は26日、羽田、神戸両空港や秋田国家石油備蓄基地(秋田県男鹿市)など、10都道府県にある計17施設の周辺海域について、強風が予想される場合に停泊を禁止するなど、新たな規制を設けたと発表した。
15施設は最大約5.5kmの範囲で停泊を禁止し、2施設は周辺に停泊してもブリッジの当直員を増やすなどして衝突防止を図ることが必要となる。
海保が航行警報を出して勧告する。
関西空港で昨年9月、台風21号の影響でタンカーが連絡橋に衝突したことを踏まえた措置。
海保は今年4月、事故が起きると経済や生活への影響が大きいことを判断基準に40施設を選び、周辺海域を利用する関係者と優先的に対策を検討してきた。
残りの23施設は、移動やライフラインで重要な橋や、中部、長崎両空港など。
これらは規制海域とはしないが、海保がレーダーなどで監視を強化し、うち13施設は巡視船艇が重点的に警戒する。
出典
『強風時、17施設周辺を規制 停泊禁止、空港や発電所』
https://www.sankei.com/affairs/news/190726/afr1907260026-n1.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。