2019年2月15日5時55分に神戸新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
建築材製造会社「Kセメント工業」の小野工場(小野市)で昨年7月、作業員の男性=当時(47)=がベルトコンベヤーと柵に挟まれ死亡した事故があり、警察は14日までに、業務上過失致死の疑いで、安全確認を怠ってコンベヤーを動かした30代の作業員の男を書類送検した。
捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者などによると、書類送検の容疑は2018年7月19日午前10時ごろ、同工場で、停止中のコンベヤーを再開させる際、合図を送るなど危険防止措置を行わないまま作動させ、点検作業中の男性をコンベヤーとその脇に設置された安全柵の間(約20cm)に挟ませて死亡させた疑い。
男性は意識不明で病院に搬送されたが、2週間後に死亡した。
この事故を巡っては昨年10月、加古川労基署が、労安法違反の疑いで、同社と小野工場の男性工場長を書類送検した。
出典
『点検作業中にベルトコンベヤーと柵に挟まれ男性死亡 操作作業員を書類送検』
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201902/0012066277.shtml
※労安法違反容疑で書類送検された当時の報道は下記参照。
(2018年10月18日付 毎日新聞兵庫版)
加古川労基署は17日、工場長の男性(45)を労安法違反の疑いで書類送検した。
送検内容は、Kセメント工業(本社・神戸市中央区)の小野事業所で7月19日、骨材サイロ建物内のコンベヤーが止まったため、様子を見に行き点検していた男性作業員(47)に対し、適切な合図を送ることなく運転を開始させ、危険防止に必要な措置を講じなかった、としている。
作業員は、動き出したコンベヤーと安全柵の間(幅約20cm)に挟まれ、死亡した。
出典
『労災死亡事故 管内2件で書類送検 加古川労基署 /兵庫』
https://mainichi.jp/articles/20181018/ddl/k28/040/390000c
(ブログ者コメント)
上記報道では、合図せずコンベヤーを動かした30代の男性が労安法違反に問われたかどうか、明確でない。
工場長とは別に書類送検された?される?ということだろうか?
(2019年3月26日 修正1 ;追記)
2019年3月25日22時11分に神戸新聞から、工場長らは不起訴になったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
建築材製造会社「Kセメント工業」小野工場で昨年7月、男性作業員がコンベヤーと柵の間に挟まれ2週間後に死亡した事故で、業務上過失致死の疑いで書類送検された30代の男性従業員について、神戸地検は25日、不起訴処分とした。
兵庫県警が2月、安全確認を怠ってコンベヤーを動かしたとして書類送検していた。
危険防止措置を怠ったとして、加古川労基署も昨年10月、労安法違反の疑いで、法人としての同社と当時の男性工場長(46)を書類送検したが、地検はこの日、いずれも不起訴処分とした。
地検は、「事故発生の経緯のほか、事故後の状況等を考慮した」としている。
出典
『小野の工場で死亡事故 会社と男性2人を不起訴』
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201903/0012181424.shtml
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。