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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2014514046分にNHK NEWS WEBから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

13日午後4時すぎ、東京・町田市成瀬の金属加工会社「S」の工場で爆発音がして黒い煙が上がった。
 
消防がポンプ車など60台余りを出して消火に当たっているが、これまでに工場の1階と2階、合わせておよそ1400m2が焼けたという。

この火事で,20代から60代とみられる従業員の男女8人が重軽傷を負い、警察などによると、このうち男性1人が意識不明の重体、2人が全身にやけどをして重傷だという。


警察によると、工場1階の倉庫にマグネシウムとアルミニウムがあり、作業員がはんだ付けの作業をしていたところ、何らかの原因で火花が出て引火したとみられるという。
これまでのところ、倉庫にあったマグネシウム80kgとアルミニウム20kgが燃え、出火から4時間以上がたつ今も、火は収まっていない。


町田市役所は、工場がある成瀬地区の住民に、できるだけ外出を控え、煙を吸わないよう防災行政無線で注意を呼びかけている。


マグネシウムを扱う企業の業界団体によると、マグネシウムは水と反応しやすく、切りくずや粉末の状態では、適度に水があると火がつきやすいという。
また、燃焼中のマグネシウムに水が触れると分解して水素と酸素が発生し、爆発したり燃焼が加速されたりすることがある。
このため、火災の際には水ではなく、砂や鉄の粉、それに消火剤などを使うことになっていて、マグネシウムの表面を覆うことで空気を遮断して火を消すという。


東京消防庁は、マグネシウムがあるとみられるところには放水せず、周りの建物に放水して延焼を防ぐ措置を取っているという。


マグネシウムを取り扱う建物で起きた火災では、消火に時間がかかることがあり、過去には、火の勢いがほぼ収まるまでには15時間余り、鎮火までには6日間かかったケースもある。
おととし5月、岐阜県土岐市の金属加工会社で、マグネシウムおよそ200トンを保管する倉庫で起きた火災では、燃焼中のマグネシウムに水が触れるとさらに火が強くなる性質があることから、消防が専用の消火剤や砂をかけて消火活動を続けた。
しかし、消火には時間がかかり、火の勢いがほぼ収まるまでには15時間余り、鎮火までには6日間かかったという。

 

出典URL

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140513/k10014423431000.html

 

 

5142055分にmsn産経ニュースからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

東京消防庁によると、14日午前4時ごろに工場内の火勢が弱まったため、同6時ごろから消火活動を再開。

1階出入り口で燃焼していたマグネシウムに砂をかけて温度を下げた上で、ハイパーレスキュー隊が重機で出入り口のシャッターを取り除き、工場内への進入路を確保した。


その後も、進入路の温度が下がったのを確認しながら、活動範囲を拡大。乾燥した砂をまいてマグネシウムの表面を覆い、空気を遮断して消し止める作業を進めた。さらに、金属火災に有効とされる特殊な消火器も投入したという。


マグネシウムがなかった場所では、「ジェットシューター」と呼ばれる背負い式の消火装置を使って部分的な放水活動も実施した。

 

出典URL

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140514/dst14051420550013-n1.htm

 

 

5142132分に共同通信から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

町田市は14日、S社の工場が、設置の認可を取らないまま操業されていたと明らかにした。手続き上、都の条例違反に当たるとしている。


市によると、同社は2010年、市内の別の場所にあった旧工場の廃止を届け出た。

新工場の設置にあたり、市は認可を申請するよう指導したが、同社は従わず、現在まで無認可の状態になっている。同社が申請を拒んだ理由は不明という。

市環境保全課は「(適切な)手続きをしていない事業者が火災を引き起こしたのは、重く受け止めなければならない」としている。

 

出典URL

http://www.47news.jp/CN/201405/CN2014051401001816.html

 

 

5151129分にmsn産経ニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

火災は15日午前6時40分ごろ、出火から38時間余りで完全に鎮火した。

東京消防庁が同日、明らかにした。

東京消防庁によると、火災は14日夕方にほぼ消し止められた。

工場内ではマグネシウムがくすぶっていたが、低温になり、水と反応して炎上する恐れがなくなったため、水を張ったドラム缶に入れて、消火活動を終えた。

出典URL

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140515/dst14051511290003-n1.htm

 

 

516日付で読売新聞東京多摩版から、移転前の工場で3回ぼや騒ぎがあったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

この工場が4年前、現在地に移転するまで同市小川で操業していた旧工場が、マグネシウム火災とみられる3回のぼやを起こし、住民とも多くのトラブルを抱えていたことが、市の記録などから明らかになった。

 

市環境保全課によると、記録では、2003年10月17日に市民から、「午前2時に火事があった」という通報があった。

これを受けて市が町田消防署に確認し、消防署は「マグネシウム火災だが、前回(の火災)とは違う原因。立ち入り検査を行っているが、消防法上の問題はない」と答えていた。

市は消防署に、住民の不安を伝え、再発防止の指導を行うよう要請したとしている。

 

東京消防庁によると、旧工場では03年1月27日と04年12月21日にも、ぼやが起きたという。

 

旧工場が小川で操業していたのは、1998年3月から2010年1月まで。

近くに住む男性は、「ぼや騒ぎが何度かあり、『いつか大きな事故を起こすんじゃないか』と冷や冷やしていた」と話した。

ぼや以外にも、ふだんから騒音や悪臭などを巡り住民とのトラブルが絶えなかったといい、別の住民男性は「住民や市が注意しても、数日たてば元通りだった」と言う。

市の記録には、03年11月20日に、市の仲介で会社と住民の話し合いが持たれたことも記されている。

 

出典URL

http://www.yomiuri.co.jp/local/tokyotama/news/20140515-OYTNT50669.html

 

 

5181125分に読売新聞からは、工作機械の電源を入れた時に火花が散って燃え広がったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

作業員が警察の調べに対し、工作機械の電源を入れた際に火花が散り、火災が発生したと話していることが17日、警察幹部への取材で分かった。

警察は、この火が工場1階にあったマグネシウムに燃え移り、爆発が起きた可能性があるとみて調べている。

 

同幹部によると、「S社」の工場1階には複数台の工作機械があり、火災が起きた13日は、1台ずつ電源を切って性能を向上させる作業が行われていた。

作業員は、このうち1台の作業を終えて電源を入れた際、「火花が散って、一気に床に燃え広がった」と話しているという。作業員は逃げて無事だった。

 

出典URL

http://www.yomiuri.co.jp/national/20140518-OYT1T50011.html

 

 

 

(ブログ者コメント)

 

土岐市の事例は下記参照。

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/1843/

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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