2016年5月31日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正2として掲載します。
第1報(1/2、2/2)は下記参照。
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5976/
http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/5975/
(2016年6月29日 修正2 ;追記)
2016年6月21日付で毎日新聞東京版朝刊から、原因は弾薬申請システムへの誤入力、弾数確認に集中していたことも一因だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
陸上自衛隊は、20日、「弾薬調達の担当者がパソコンシステムで入力を誤り、実弾を請求したことが主な原因」などとする調査結果を公表した。
弾を受け取った時の確認不足や隊員の経験不足も重なり、「ミスを防げなかった」としている。
陸自の説明などによると、輸送隊の40代陸曹が弾を供給する業務隊に請求手続きをした際、実弾を使用した4月の訓練の書類を参照し、パソコンシステムに実弾を示す番号を誤って入力した。
4月の書類を参照した理由について、陸曹は「業務に不慣れで、入力に自信がなかった」と説明しているという。
実弾と空包は先端部の形状が異なっており、弾を受け取る際に確認しなければならない。
だが、業務隊から弾を受け取った輸送隊と第310輸送中隊は、弾の紙箱のふたを開け、弾の底部を見て個数を数えただけで、紙箱の品名も確認していなかった。
更に、訓練に参加し、弾を受け取った計16人の隊員は、主に車両操縦など輸送任務を行っており、戦闘訓練の経験が浅く、弾を扱う機会も少なかったことから、誰も実弾だと気付かなかったという。
陸自は、弾の請求手続きや紙箱の色を変更するなどして、再発防止に取り組む。
陸自警務隊は、業務上過失傷害容疑を視野に、捜査している。
調査結果を受けて、陸自トップの岩田陸上幕僚長は、20日、防衛省で記者会見し、「武器や弾薬の管理、使用について隊員の意識改革を図る」と述べた。
陸自の調査では、弾薬紛失への過剰な警戒心から、実弾と空包の区別より弾数確認に集中していたことも原因の一つとされた。
岩田陸幕長は、「薬きょうを100%回収せよと命じてはいないが、やや不明瞭な部分があった可能性がある。回収の在り方について今後考えたい」と語り、回収の緩和を検討する考えを示した。
防衛省は、海空自も含め、武器弾薬の管理や使用の実態を把握するため、若宮副防衛相をトップとする再発防止等検証委員会を20日に設置。
防衛監察本部の特別防衛監察も実施する。
出典
『陸自訓練誤射 「経験不足」実弾気づけず 「発射時ミス原因」』
http://mainichi.jp/articles/20160621/ddm/041/040/091000c
6月20日19時48分に朝日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
陸自によると、訓練時に弾を配られた16人は、全員、先端が丸い空包と違い、とがった形の実弾だと気づかなかった。
弾を入れた箱には弾種が書いてあるが、弾数の確認に気をとられていたという。
陸自は、訓練部隊の隊員が実弾や空包を使った訓練をするのが年2回程度と少ないことなどから、実弾と空包を見分けられなかったとみている。
また、訓練部隊から空包の請求を受け、弾薬の管理システムに入力した別の部隊の隊員は、4月の訓練で実弾を扱った際のデータを引き写したため、実弾を請求する形になったという。
陸自は、再発防止策として、空包を入れた木箱を青く塗ったり、弾薬の管理システムに実弾と空包を確認する画面が出るようにしたりする方針。
出典
『実弾誤射、陸自が調査結果 「部隊も見分けられず」』
http://www.asahi.com/articles/ASJ6N5VL6J6NUTIL04D.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。