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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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(2/3から続く)

 

 

(ブログ者コメント)

 

このところ、普段とは違う大雨あるいは台風だと事前に警戒が呼び掛けられたにもかかわらず、甘く見て、大きな被害が出た事例が相次いでいる。

 

7月の西日本豪雨しかり、同じ7月の逆走台風しかりだ。(両方とも本ブログ掲載スミ)

 

このタンカー、3日に関空で陸揚げし、4日に高石市で船積みするとの計画だったらしいが、何日も前から、その日ぐらいに強力な台風が関西地方を直撃しそうだという情報が、多くのメディアから報じられていた。

 

それなのに、計画どおりの配船。

 

計画をずらすと多方面に影響が出ることは分かるが、過去最強クラスの台風に遭遇する可能性ありということで危険予知し、日程をずらすことはできなったのだろうか?

 

また、海保推奨距離を保っていなかったことは別問題として、イカリをおろしておけば台風が来ても流されることはないと考えていたらしい船長は、「洞爺丸」事例を知らなかったのだろうか?

 

その昔、青函連絡船「洞爺丸」は、強力な台風下、イカリが流されて座礁沈没し、多数の犠牲者を出した。

船舶運航関係者が、この有名な事例を知らないとは思えないのだが・・・。

 

関空沖で台風をやり過ごすとタンカーから連絡を受けた会社の運航担当者は、投錨場所の確認など、どのように対応したのだろうか?

 

 

 

(2018年9月15日 修正1 ;追記)

 

20189111318分に毎日新聞から、周辺海域にいた50隻のうち9隻が走錨状態だった可能性あり、船長は海保推奨海域より投錨海域のほうが安全だと判断したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

衝突した当時、周辺海域に約50隻が停泊し、宝運丸を含む9隻がいかりを下ろしたまま漂流していた可能性の高いことが、海保への取材で明らかになった。

 

宝運丸など複数の船舶が、荒天時に推奨される避難海域に出ていなかったことも分かった。

 

海保は、台風への対処方法に問題がなかったか調べている。

 

当時、周辺で停泊する約50隻のうち、9隻がいかりを下ろしたまま流される「走錨(そうびょう)」状態だったとされ、海保は船舶電話で、それぞれに注意喚起していた。

宝運丸以外の8隻は事故につながらなかった。

 

運航会社「Tサンマリン」は停泊地について、「関空島の近くは風を防ぎやすい海域で、海底も粘土質でいかりがかかりやすいと考えた。水深も浅い方がいかりが安定するため、5.5km以上離れた場所は、逆に危険だと船長が判断した」と説明している

 

出典

『台風21号 関空沖でタンカー9隻漂流 連絡橋衝突時』

https://mainichi.jp/articles/20180911/k00/00e/040/218000c 

 

 

91356分にNHK NEWS WEBからは、先月の台風時は空港周辺海域に33隻いたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

先月23日に台風20号が通過した際には、関空から5.5km以内の海域に、少なくとも33隻の船が停泊していたこともわかった。

 

この中には海保の巡視船も含まれていたが、海保は「停泊していた船が多く、事故に備え、警戒していた。気象状況を見て判断していて、運用に問題はなかった」と説明している。


出典

関西空港周辺の海域 衝突タンカー以外にも10隻が停泊

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180913/k10011627341000.html

 

 

9141728分に産経新聞westからは、海保は関空から3カイリ以上離れて停泊するよう周辺船舶に注意喚起していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

海保は当時、周辺にいる船舶に、関空島から3カイリ(約5.6km)以上離れて停泊するよう、注意喚起していた。

 

実際には3カイリ以内にタンカーを含め13隻がおり、うち6隻が流された。

 

海保の岩並長官は、記者会見で「衝突を十分回避できる海域に停泊するよう、強力に指導する」と述べた。

 

出典

『関空付近、6隻流されていた 台風21号で「走錨」 

http://www.sankei.com/west/news/180914/wst1809140074-n1.html 

 

 

9132118分に毎日新聞からは、船長の見解が公表されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

船長が13日、タンカーを所有する「H海運」(福岡市)を通じて、自らの見解を公表した。

 

船長は、「陸地や空港、橋に三方を囲まれ、停泊に適した場所だ」と主張。

過去の台風の際、この場所には他の船舶も避難しており、今回も、避難場所を変えるよう海保からの指示はなかったとしている。

 

タンカーの風速計は上限の秒速60mを振り切り、80m程度に達していた可能性があるとも指摘。

「多大な迷惑をかけて申し訳ないが、最大限の努力をした」と強調した。

 

出典

『関空連絡橋衝突 タンカー船長 停泊場所「適切」主張』

https://mainichi.jp/articles/20180914/k00/00m/040/091000c 

 

 

9132048分に朝日新聞からは、いかりは1つ下ろしただけだったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

また、2つのいかりのうち1つだけを下ろしていたといい、「台風の足が速い時は風向きが急激に変わるので、(2つ下ろすと)絡む」などと説明した。

 

出典

関空連絡橋のタンカー船長 「予見できない異常気象」

https://www.asahi.com/articles/ASL9F63FKL9FPTIL024.html 

 

 

9141956分に読売新聞からは、荒天時には3カイリ以上離れて停泊するよう海保が海事団体に要請したという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

海上保安庁は14日、日本船主協会など海事関係9団体に対し、荒天時に大阪湾内で船がいかりを下ろして泊まる場合、関空から3カイリ(約5.5km)以上離れることを要請した。

 

同庁は日頃から、3カイリ以上離れるよう、各船に注意喚起していた。

 

岩並長官は14日の定例記者会見で、「事故の調査結果や関係者の意見を踏まえ、今後、さらなる再発防止策を検討したい」と述べた。

 

出典

『荒天時「船は関空から3カイリ離れて」海保要請』

https://www.yomiuri.co.jp/national/20180914-OYT1T50092.html

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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