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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2018910日に掲載した元記事がプロバイダーの字数制限オーバーとなりましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。

第1報は下記参照。

http://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/8778/

 

 

(2018年9月19日 修正1 ;追記)

 

20189112321分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

9111940分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

台風21号の高潮で浸水した関西国際空港の第1ターミナル(T1)の地下1階が11日、報道陣に公開され、最大で約90cmの床上まで浸水していたことが明らかになった。

 

電源施設などの重要設備が配置されているため、関空を運営する関西エアポートは止水板を設置するなどの対策を講じていたが、浸水を防ぐことができなかった。

 

公開されたのは、地下1階に6室ある「高圧電気室」。

それぞれに変電器が配置されており、関空島へ送られてきた電気の電圧を変えてT1内に送り出す役割を担っている。

 

台風が通過した4日、高潮による海水が、作業車などが通るスロープを下って地下に流れ込み、3室の変電器が水をかぶって故障した結果、T1の大部分の施設で、今も停電が続く。

部分的な復旧は、週内になるという。

 

高圧電気室は、島外からの電力供給が途絶えた場合に起動する非常用電源の電気も含め、T1で使う全ての電気が経由する重要施設。

このため、関西エアポートは何重もの浸水対策を講じていた。

 

普段から高圧電気室の出入り口には高さ約40cmの止水板を設置し、室内の変電器も高い所に置いていた。

加えて4日は、スロープの地上部分に土のうを積んで浸水に備えたが、防げなかった。

 

T1の地下の通路の壁には、水の高さが80~90cmまで達した跡が残っていた。

関西エアポートの担当者は、「対策は取っていたが、浸水の規模が想定以上だった」と説明する。

 

電気関連設備の浸水による停電被害は、1期島南側の国際貨物地区にも広がっていた。

このエリアでは、関西エアや航空会社が管理する倉庫など、建物18棟が並ぶが、大半が浸水した。

 

うち、医薬品を定温で保管できる倉庫も、輸出入を待つ医薬品約37トンがあったが、電気設備が浸水し、温度管理ができなくなった。

 

一方、広範囲が浸水して閉鎖が続くA滑走路(3500m)では、今回の高潮で給油ピットの一部に海水が入り込み、燃料の品質に問題がないか確認している。

 

出典

『関西空港 最大90センチ浸水 第1ターミナル地下1階』

https://mainichi.jp/articles/20180912/k00/00m/040/121000c

『40センチ止水板を越え電気室に浸水、停電』

http://www.sankei.com/west/news/180911/wst1809110084-n1.html 

 

 

9101825分に毎日新聞からは、浸水被害に関する下記趣旨の解説的記事がネット配信されていた。

 

台風21号の高潮被害で一時閉鎖された関西国際空港は、防災センターや変電設備といった重要施設を、津波や高潮の影響を受けやすいターミナルビルの地下に配置していた。

 

いずれの施設も浸水し、利用客らに被災状況を知らせる館内アナウンスを流せなかったり、広範囲で停電したりする事態を招いた。

 

防災の専門家は、「電源施設は高層階に設置するなど、抜本的な浸水対策が必要だ」と注文する。

 

運営会社の関西エアポートによると、第1ターミナルの地下1階には、変電設備6基を配置。

台風21号で地下部分が浸水し、3基が被害を受けた。

 

この影響で、第1ターミナルの大部分で電気が使えなくなり、空港の全面再開に向けた大きな足かせになっている。

 

同じ地下1階の防災センターも、浸水で設備が故障して館内アナウンスを流せなくなり、孤立した空港から出るための船の運航見通しなどを、多くの利用客に伝えられなくなった。

 

関西エアポートによると、ターミナルビル地下の水は、排水作業でほぼ取り除いたといい、現在は、洗浄や清掃とともに、補修が必要な設備の特定が進む。

 

関西エアポートの山谷社長は8日の記者会見で、「日本の空港や大きなオフィスビルは、電気施設などがおおむね地下にある。津波も高潮も、かさ上げした護岸で守られている。通常の大雨なら、排水ポンプが機能すれば全て排水できた」と述べ、「想定外」を強調したが、インフラの重要設備の水没は、重大事案につながる。

 

2011年3月の東日本大震災による東京電力福島第1原発の事故は、海抜の低い場所にあった非常用ディーゼル発電機が津波で使えなくなり、原子炉を冷却できなくなったことで起きた。

 

関空と同様に人工島にある中部国際空港(愛知県)の護岸は、平均的な海面から3.8~5.8mの高さだが、南海トラフ巨大地震では6mの津波を想定。

同空港会社は、「高波や津波は護岸を超えることを前提に、避難計画を立てている」と説明する。

 

1階の電気関係設備など重要施設の入り口には可動式の防潮板を設置。

旅客ターミナルには高所へ誘導する看板を掲げ、屋外に警報サイレンを整備する。

 

片田敏孝・東京大大学院特任教授(災害社会工学)は、「関空は海上にあり、地盤沈下も進むなど、浸水リスクは想定されていた。重要なインフラ設備なのに、水に弱い電気設備を地下に置くのは、危機管理として問題がある」と指摘する。

 

出典

『関空 重要施設、台風21号で機能せず 地下配置で浸水』

https://mainichi.jp/articles/20180910/k00/00e/040/143000c 

 

 

 

 

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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
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