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2011年8月27日付で毎日新聞福岡都市圏版から、26日12時1分にNHK福岡から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
古賀市は26日、雨水排水施設「西部ポンプ場」敷地内の地中配管からポンプ用原動機燃料の重油約909ℓが漏れたと発表した。
敷地境界付近の3カ所で掘削調査をしたが、敷地外への流出は確認されていないという。現在は仮配管を使っている。
市によると、15日の点検時に重油タンクの残量は約1800ℓ。21日午後4時までに約111ℓ使用したが、残量は約780ℓに激減。
タンクのバルブを閉めて24日、地下約1mの配管(鋼鉄製、直径25mm)付近を掘削したところ、油膜と油臭を確認した。
73年に埋設した配管の老朽化が原因とみられる。9月に交換工事予定だった。
市は、今後、敷地の境界に井戸を設置して水質を調べ、新たな流出がないよう監視するとともに、来月中にも重油を含んだ土壌を入れ替える工事を行うことにしている。
出典URL■■■
2011年8月25日付で、熊本日日新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県は、25日、「つり天井」がある500m2以上の県内施設275棟の約4分の1に相当する74棟が、安全確保のために国が設けた技術指針に「不適合」だったと明らかにした。崩落防止対策が済んでいない施設は、そのうち52棟に上っている。
つり天井は、天井部分の骨組みに石こうボードを並べて固定し、金属の棒でつり下げる建築手法。体育館やプール、劇場などに用いられるが、大地震の際は崩落して人的被害をもたらす危険性があると指摘されている。
東日本大震災でも、崩落が相次いだため、国交省は、つり天井に関する技術指針見直しや規制強化を検討中。
県などによると、県内の不適合施設の割合は26・9%で、全国平均の21・7%より高かった。崩落防止策を施していない施設の割合も県内は18・9%で、全国平均の16・5%を上回った。
県内施設の対応の遅れが目立つことについて、県は「工事が大規模になり、経済的な負担が大きいためでは」と分析している。
建築基準法は、柱や壁といった構造部分は震度7の地震でも倒壊しないように仕様などを厳密に規定しているが、天井部分については「地震などで脱落してはいけない」と示すのみで、明確な基準は設けていない。
国交省は2001年に技術指針を作成。
(1)壁とつり天井の間に隙間を設け、横揺れでの損傷を防ぐ
(2)つり天井の揺れを抑えるために補強材でつなぐ
などを求めているが、法的強制力はなく、都道府県を通して周知を図っている。
つり天井に関する調査は05年の宮城県南部の地震で起きた仙台市の屋内プール崩落事故の後、国交省の指示で47都道府県が定期的に実施・報告している。
今回は東日本大震災前の3月1~7日報告分。
出典URL■■■
(2011年9月28日 修正1 ;追記)
2011年9月27日16時16分に、msn産経ニュースから下記記事がネット配信されていた。
国土交通省は27日、体育館や劇場など多数の人が出入りする大型施設のつり天井を対象に、地震による崩落を防ぐ耐震改修費の3分の1を国が助成する方針を固めた。
平成24年度予算の概算要求に新規事業として盛り込み、同年度中の導入を目指す。
東日本大震災では、ミューザ川崎シンフォニーホールや茨城空港のターミナルビルなどで、つり天井の落下事故が続出。大型施設では多数の人命被害が懸念されるが、数千万円という高額な費用がかかり改修が遅れているため、公費助成で後押しする。
一般住宅の耐震改修などは国と自治体が一定割合ずつを助成しているが、国交省は「緊急性が高い」と自治体による補助の有無に関係なく、国が直接助成。
建物の地震対策をめぐっては、建築基準法施行令に柱や壁など骨組みの詳しい仕様が規定されているが、天井部分は「風圧や地震で脱落してはならない」と記載されているだけで、具体策は技術指針で示している。
出典URL■■■
2011年8月26日付の朝日新聞愛媛版、ならびに同日2時14分のmsn産経ニュース愛媛から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
松山市内に工場がある化学繊維製造・販売の帝人テクノプロダクツは、25日、同市内の県道上で工業用繊維の原料となる劇物「パラフェニレンジアミン」 を漏れ落とす事故があった、と発表した。
すでに同社の職員が、ちり取りで回収しており、健康被害の報告や環境への影響はなかったとしている。
事故は23日に発生していたが、公表は2日後だった。
落としたのは、帝人松山事業所北地区から松山港のコンテナターミナルまでの約2km区間。
県道上の6カ所に計2gが確認されたほか、ターミナル内に計10g、事業所敷地内にも計3kg漏れ落ちていたという。
同社によると、23日午後1時20分ごろ、同社松山製造所内にパラフェニレンジアミンを運び込んだコンテナを松山港に搬送している際、コンテナ上部の雨水管に何らかの原因で溜まっていたものが、搬送中の振動で外に飛び出した可能性があるとみられる。
この物質は触ると炎症を起こすほか、吸い込むと量によっては呼吸困難を起こし、死亡する可能性もあるという。
同社は公表が遅れた理由について、「状況確認や回収に時間を取られ、結果的にこの日になった」 と説明。
連絡を受けていた松山市も同社が発表するまで広報しておらず、市長は「市は、まず市民の生命財産を大切に思っているが、足りない部分があったようなので、すぐに改善したい」 と話した。
出典URL■■■
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(2011年9月15日 修正1 ;追記)
2011年9月10日付で、朝日新聞愛媛版(聞蔵)から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同社は、9日、市に事故原因を報告するとともに改善計画を提出した。
原因は、「事業所内でのパラフェニレンジアミン積み込み作業時に配管から漏れ、その拭き取りが不十分だった。組織内の報告体制に問題があった」などとしている。
再発防止策としては、漏れ防止のため工具を改善することや、上司への報告体制を定めた。
また、住民への事故公表が遅れたことについても謝罪。今後は速やかに発表するとともに広報車などで周辺住民に周知するとした。
2011年8月25日22時45分に、NHK岡山から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
25日午前8時半ごろ、岡山市の鉄鋼製品を製造している「T社」の作業所で、この会社の社員(25)が同僚と2人で、壁に立てかけてあった鉄の鋼材をクレーンで持ち上げて移動させる準備をしていたときにこの鋼材が倒れ、下敷きになった。
この鋼材は、縦2.5m、横5.4m、重さはおよそ1トンあり、一緒に作業していた同僚から助け出され病院に運ばれたが、頭などを強く打っていて、およそ1時間後に死亡が確認された。
警察では、作業自体や、会社側の安全管理態勢に問題がなかったか関係者に話を聞いて当時の状況を詳しく調べている。
(2011年9月1日 修正1 ;追記)
2011年8月26日に、朝日新聞岡山版(聞蔵)から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、壁に立てかけてあった鋼材に足をかけて登ろうとしたところ、倒れてきたという。
2011年8月25日14時2分に日テレNEWS24から、同日14時45分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
24日午後11時35分ごろ、東京メトロ恵比寿駅の工事現場でコンクリートの壁が突然崩れ、下敷きになった作業員の男性が死亡した。
現場ではエスカレーターを設置するため階段を拡幅する工事を行っており、作業員6人で壊した壁をクレーンで吊り上げる作業をしていたところ、隣り合う別のコンクリート壁が突然崩れて落下、作業していた作業員(37)が下敷きになり病院に運ばれたが、まもなく死亡したという。
落下した壁は2m四方で、重さは約3.8トンあった。 工事をしていた会社は、「工事中に突然、壁が崩れてきた」と話している。
警察は、業務上過失致死の疑いがあるとみて、事故の原因などを調べている。
出典URL■■■
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(ブログ者コメント)
落下時の状況について、25日16時54分の朝日新聞には以下の記述があった。いずれが正か、あるいは両方が正かは不明。
作業員3人がドリルなどを使って側壁を取り除いていたところ、壁の一部が崩れ落ちたという。
出典URL■■■
2011年8月25日付で読売新聞千葉版、毎日新聞東京版、24日16時44分にmsn産経ニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。 また、8月25日の朝日新聞千葉版紙面にも別の情報が掲載されていた。
24日午前9時35分頃、船橋市の鉄鋼会社「N鋼板」船橋製造所で、塩酸タンク(高さ約5m、直径約3m)に上って作業をしていた男性作業員2人がタンク内に転落、全身やけどを負い、まもなく死亡した。
警察は、2人が何らかの理由でタンクに上り、上部を踏み抜いて転落、内部にあった塩酸を浴びたとみて調べている。
同社などによると、亡くなったのは、同社の孫請け会社で、工場設備会社「M樹脂工業」社員のAさん(42)とBさん(43)。
現場では、地震対策として、高さ数mにある横型の塩酸タンク2基を地上に下ろすため、20日から15人ほどで作業中だった。事故が起きたのは、2基と隣接して地上に立つ円柱縦型タンク。
2人は、高さ約10mのやぐらの上に置かれていた別の塩酸タンクを、クレーンを使って地上に設置しなおすための配管工事を担当していた。
2人が転落したのは、作業予定にあったのとは別のタンク。FRP製で10年以上前に設置され、損傷などはなかった。内部の容量は約10トンあり、加工前に鋼板のサビを落とす35%濃度の塩酸約7トン(深さ3m)が入っていた。
2人はこの日午前8時過ぎから、同僚と3人で配管工事の下見作業をしていた。同9時45分頃、同僚が「助けてくれ」「ロープ持ってこい」という2人の叫び声を聞き、タンク側面にあるはしごを上ると、上部に穴が開いていた。
Aさんがタンク上部を踏み抜いて落下、助けようとタンクに上ったBさんも落下したらしい。
はしごは液面計を見るためのもの。タンク上部は半球面となっており、上る構造にはなっていない。
N社は、上部のFRPの厚さについて、「不明」としている。
2人は22日から、この現場で作業していたが、期間中に事故の起きたタンクの作業予定は一切なかった。
S社は、「タンクに上る何らかの原因ができたのかもしれないが、極めて残念」と話した。 作業前には、現場責任者がタンクに上がらないよう安全指導したという。
出典URL■■■
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(ブログ者コメント)
「DNA鑑定などで身元を確認する」という報道もあった。想像を絶する、きわめて惨い事故だ。
しかし、塩酸系の配管工事を行う会社であれば、FRPの脆さは分かっている筈。しかも自分の担当外の場所らしい。どこでどう間違ったのだろうか?
(2012年3月8日 修正1 ;追記)
2012年3月2日9時25分にNHK千葉から、また3月2日付の毎日新聞千葉版から、事故の間接原因に関し、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
船橋労基署は、安全管理に問題があったとして、工事を発注した会社と担当者2人を、労安法違反の疑いで書類送検した。
書類送検されたのは、工事を発注した「N鋼板」。
それに船橋製造所の54歳の担当部長と、設備の保守を担当していた44歳の課長。
同署によると、製造所の担当部長は、工事を発注する際、下請け会社に対して作業の注意点を記した文書を渡す必要があったにもかかわらず、文書を作成していなかったという。
保守を担当していた課長は、タンクが老朽化していないか、2年に1度定期検査を行う必要があったが、2000年の使用開始以来、これまでに1度も行っておらず、同社は劣化状況を把握していなかったという。
同署の調べに対し、会社側は「作業の注意点は口頭で伝えていたが、定期検査が義務づけられていることは知らなかった」と話しているという。
また、作業員にはタンクに塩酸が入っていることも知らせていなかったという。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/chiba/1006610852.html
http://mainichi.jp/area/chiba/news/20120302ddlk12040104000c.html
(ブログ者コメント)
色々と問題があったようだが、一つに絞るとすれば、ブログ者は「作業員にタンクに塩酸が入っていることを知らせていなかった」、その1点に尽きると感じた。
危険と隣り合わせで働く人に、その危険を正しく伝えておくことは、安全管理のイロハのイだ。
2011年8月24日19時49分に、NHK岐阜から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
笠松町で、トラックの荷台から積荷の軽自動車を降ろそうとした際に、荷台の上でトラックの運転席後部と軽自動車の前部にはさまれて、死亡する事故が発生した。死亡したのは、自動車販売店を経営する男性(67)。
24日午前10時ごろ、販売店の駐車場で、トラックの荷台から軽自動車を降ろす作業をしていたが、荷台の上でトラックの運転席後部と軽自動車の間にはさまれているのがみつかり、3時間に死亡した。
警察の調べでは、トラックの運転席の後部と軽自動車の前部はチェーンで固定されていたが、男性は荷台から軽自動車を降ろすために2台の車の間に入ってチェーンをゆるめようとしていたという。
警察は、チェーンを動かす機械の操作を誤り、逆に巻き取ってしまったために車の間にはさまれたのではないかとみて、事故原因を調べている。
2011年8月24日8時41分にmsn産経ニュースから、同日8時18分にNHK大阪から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午後8時半ごろ、大阪市の近鉄大阪上本町駅の改札付近で、石膏製の天井ボード(重さ26kg)が落ちているのを客が発見し、駅員に届け出た。
約25分後、駅員が現場の状況を確認中に、すぐ近くの天井ボード(同20kg)が落下した。いずれもけが人はなかった。
近鉄は現場付近を立ち入り禁止とし、原因を調べている。
近鉄によると、最初に落ちた天井ボードは縦215cm、横150cm、厚さ1.8cm。続いて落下したのは縦170cm、横120cm、厚さ1.8cm。
天井のボードは25年前に取り付けられたものだが、昨年11月末の定期点検では異常は見つからなかったという。
出典URL■■■
(ブログ者コメント)
最近、天井ボードとか壁などが落下したという報に接することが多くなった。
これまではニュースバリューがなかったのであまり報道されなかったが、大震災で天井落下事例が多かったことで報じられるようになったのだろうか?
2011年8月9日に富山河川国道事務所からプレスリリースされて以降、調査が進められ、ついに漏洩元が発見されたので、ここに紹介する。
①第1報 (8/9プレスリリース)
砺波市庄川町で伏流水に混入して油膜が湧き出している。
オイルフェンスなど設置済。
原因調査するとともに監視中。
出典URL■■■
②A重油の可能性が高いとの検査結果 (8/18)
ボイラーがある工場や温泉など、市内21施設で検査中。
出典URL■■■
③旅館の地下配管から漏洩か?(8/21)
「庄川温泉ゆめつづり」の地下配管から漏洩している可能性が強まったため、掘削して調査開始。
同配管は、約50m離れた地下タンク(約9600ℓ)から屋外の2つのボイラーに重油を送るためのもの。今年4月の定期点検では異常なかったという。
出典URL■■■
④地下配管に直径1mmの穴 (8/24)
地下約60cmに埋設されていた直径32mm、長さ約7.5mの配管に、直径1mmほどの穴が1ケ所開いていた。腐食とみられる。
出典URL■■■
(ブログ者コメント)
漏洩場所付近の地図をネットで1500分の1縮小で見たが、当該旅館は庄川の河畔だ。付近には他に数軒の観光施設らしき建物があるだけで、大きな工場らしきものはない。
この手の漏洩は流出元不明で終わることが結構あるが、今回は重油を使っている施設が限られていたため、早期の特定につながったのだろう。
(2011年8月29日 修正1 ;追記)
2011年8月21日付の北日本新聞紙面に、漏洩元特定に至った下記情報が掲載されていた。
湧水の重油濃度が、19日、一時的に前日の10倍程度に上昇。20日朝には19日に比べ減少した。
19日朝、流出源との疑いのある近くの温泉施設で地下タンクや配管の加圧試験を行っており、河川事務所は「試験の影響かもしれない」と話している。
2011年8月23日19時16分にNHK埼玉から、また8月23日付で毎日新聞埼玉版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午後3時過ぎ、越谷市にある化学薬品メーカー「J化学」の工場の建物の1つから煙が出ているのを従業員が見つけ、消防に通報した。
警察によると、火はおよそ4時間後に消し止められ、鉄骨2階建ての建物、およそ720m2が全焼した。従業員は全員が敷地の外に避難し、けが人はなかった。
また、工場の周辺では有害な物質は検出されておらず、環境への影響はなかった。
火が出た建物は1階が薬品工場、2階は倉庫になっていて、警察によると従業員は「1階で薬品を小分けにする作業をしている時に発火した」と話しているという。
「J化学」のホームページによると、火事が起きた工場では検査などに使われる試薬を製造しているということで、警察などで火事の原因を調べる。
出典URL■■■
(NHKの記事は、1日か2日でアクセスできなくなりますので、御承知おきください)
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(ブログ者コメント)
何をどのような状態で小分けしていたか詳細は不明だが、現状の報道内容からすると静電気で着火した可能性が高い。
過去、小分け時に容器あるいは人体から静電気放電が発生し着火した事例は結構ある。
2011年8月22日20時2分にNHK岡山から、同日23時30分にさんようタウンナビから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午後2時すぎ、倉敷市水島のJFEスチール西日本製鉄所の協力会社で、男性作業員(27)がプラントの修理・点検中に鉄板を切る作業をしていた際、火花が服に引火し、全身にやけどを負った。 また消火にあたった別の男性作業員2人も手や足にやけどを負った。
ケガの程度は不明だが、3人とも意識ははっきりしているという。 他にも1人が煙を吸い込んで体調不良を訴え、病院に運ばれた。
警察などによると、現場は、製鉄所内にある「酸素工場」と呼ばれる、高炉に送り込む酸素を製造する工場。
やけどを負った作業員らは、空気の量を調節する弁を交換するため、弁を覆っている鉄板を機械で切断する作業を行っており、切断作業中に火の粉が周りに飛ばないよう鉄板の周りを布で覆ったり、切断した鉄板が倒れないよう支える作業をしていたという。
警察は、関係者に話を聞くなどして、事故の詳しい原因を調べている。
出典URL■■■
(ブログ者コメント)
□NHKでは1人に引火となっているが、タウンナビでは2人に引火となっている。
□切断火花が作業服に付いたとしても、付いた部分だけが焦げ、局所的にやけどする程度ではないだろうか? 全身やけどしたという点が、どうも腑に落ちない。
服に油が浸み込んでいたとか、周囲に油があって、そこから燃え広がったとか、そんな事情でもあったのだろうか?
2011年8月22日付で、朝日新聞福島版(聞蔵)から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
矢吹町の県道で、震災復旧の舗装工事をしていた会社員(29)が、同じ工事をしていたショベルカーに轢かれ、病院に搬送されたが、右肩や腰を強く打つなどして、約7時間後に死亡した。
警察によると、工事は3~4人で行い、被災者が路面にしゃがみこんで作業していたところ、気付かずに後退してきたショベルカーに巻き込まれたとみられる。
(ブログ者コメント)
後方の作業者、特に低い姿勢で作業している人に運転手が気付かないままバックし、轢いてしまった事故は、本ブログでもこれまで数件、紹介している。
このような事故を防ぐため、いろいろと対策はとられていると思うが、それでも事故は絶えることがない。
まさか自分が・・・・という気持ちが心のどこかにある限り、またどこかで同じような事故が起きるのだろう。
一方、明日は我が身という緊張感を持っていても、一瞬の気の緩みで・・・・ということもある。そこが難しいところだ。
ブログ者に、これぞ!という名案はない。地道な安全活動あるのみだろう。
(2011年8月29日 修正1 ;追記)
2011年8月21日付の福島民友紙面には、20日午後1時10分ごろの事故だと掲載されていた。
2011年8月20日付で、朝日新聞富山版(聞蔵)から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
魚津労基署は、19日、入善町の土木会社「S組」と同社現場担当役員(40)を労安法違反容疑で書類送検したと発表した。送検されたのは、他に同社の現場代理人(35)。
発表によると、今年6月22日、下水道工事のため自社の資材置き場で移動式クレーンを用いた際、荷の落下防止策などを講じず、また、無資格の労働者にクレーンを運転させた疑い。
(ブログ者コメント)
事故当時の報道が、別ブログに以下の趣旨で紹介されていた。(文体から考えるとテレビ報道)
入善町の資材置き場で22日午後、69歳の男性作業員が重さ1トンの鉄板の下敷きになり、死亡した。
警察によると、S組の資材置き場で22日午後3時40分ごろ、重さおよそ1トンの鉄板が作業中に落下して倒れ、男性が下敷きになり、運ばれた病院で死亡が確認された。
男性は、もう1人の作業員と2人で、資材置き場に長さ3m、幅1.5m、重さおよそ1トンの鉄板をクレーンで運び入れていたところ、鉄板を吊っていたクレーンの金具が何らかの原因ではずれ、鉄板が落下したという。
2011年7月31日付で、毎日新聞愛知版から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
30日午前5時15分ごろ、刈谷市の自動車部品会社・トヨタ紡織の本社工場から、「バーン」という爆発音のような音が鳴り出した。
2~3秒おきに鳴り続け、早朝の静かな住宅街に響き渡り、住民の119番通報で消防車など8台とレスキュー隊員ら約30人が出動した。約30分後に音は止まった。
消防の調べでは、工場1階にあるボイラーの異常加熱で安全弁が自動的に働き、大量の蒸気が屋外へ排出された際、大きな音が出たらしい。ボイラーは24時間稼働だった。
出典URL■■■
2011年8月20日13時6分にOBSニュースから、同日17時30分にTOSニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
20日午前8時20分頃、大分市の青果卸売市場で、トラックの荷台に備え付けられたゲートリフトから男性(58)が転落した。男性は頭などを強く打ち、意識不明の重体。
警察によると、事故当時、男性はトラックに荷物を積み込む作業をしていたが、雨が降り出したため、別の男性がトラックを運転し、屋根がある場所へバックさせていた。
男性はゲートリフトに乗ったまま果物箱を積んだカートを支えていたが、トラックが停止した際にバランスを崩して、40~50cm高さから転落したという。
警察で詳しい事故原因を調べている。
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2011年8月20日付で、朝日新聞備後版(聞蔵)から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日午前10時20分ごろ、福山市のJFEで、大型クレーンの配線の点検作業をしていた同社社員(57)が倒れていることに一緒に作業していた社員が気付き、119番通報した。
高圧電流に接触して感電したとみられ、病院に搬送されたが、意識不明の重体。警察によると、同日9時40分ごろから2人で作業していたという。
①事故の第一報 (8/17)
17日午後2時15分ごろ、6kmコースで川下りしていた遊覧船3隻のうち、23人が乗っていた2番目の船が転覆。1人死亡、3人重軽傷、3人行方不明。(8月22日現在、5人死亡)
出典URL■■■
②かじをとっていた船頭は、かじとり経験が半年 (8/18)
□現場は流れが速く、水の渦が生じるが、客にスリルを味わってもらうため、普段から船を渦に近づけていた。
□しかし今回は船が渦に巻き込まれて制御困難となり、左岸岸壁に衝突した。
□かじをとっていた船頭は経験3年だが、かじとり経験は半年だった。
出典URL■■■
③船頭は子供たちに救命胴衣は着ないでよいと説明 (8/19)
□船頭は、子供たちに救命胴衣を渡す際、「暑いので置いておいて」と説明していた。
□会社側は、「前からそういった実態は把握していたが、長年事故がなく油断していた」と話した。
出典URL■■■
④会社は過去にライフジャケット着用義務化を検討すれど断念 (8/19)
□03年の遊覧船事故後、会社として乗客全員にライフジャケット装着を義務付けようと検討したこともあったが、乗客への負担が大きく断念した。
□会社側は、「救命クッションがあれば問題ないとする法律があったこともあるが、認識が甘かった」と述べた。
出典URL■■■
⑤会社の「事故処理基準」に乗客救助方法などの記載なし (8/19)
□会社の「事故処理基準」には、通報方法や事後処理方法が記載されているだけで、乗客の救助方法などは記載されていなかった。
□年に1回の緊急時訓練で、「乗客が川に落ちた」という想定はしても、転覆に備えた訓練は一度も行っていなかった。
□会社側は「そもそも船が転覆するとは思っていなかった。認識の甘さがあった」と述べた。
出典URL■■■
⑥かじとり船頭の技量認定はベテラン船頭まかせ (8/19)
□船のかじをとる船頭の技量はリーダー格のベテラン船頭らに一任され、会社側には船頭の力量をチェックする体制や規定はなかった。
出典URL■■■
⑦川下り遊覧船の運航を規制する法律が曖昧 (8/20)
□関連法律は、「船舶安全法」、「船舶職員法」、「海上運送法」の3つ。
□「船舶安全法」では、20トン未満の船舶に救命胴衣かクッション型救命具の配備を要求。
□「船舶職員法」では、エンジン搭載小型船舶の船頭に対し、12歳未満の乗客に救命胴衣を着用させるよう要求。ただ、同法対象の認可事業者968のうち、川下り業者は15のみ(天竜下りは認可事業者) 。現実には、エンジンなき船で川下りしている業者は相当数ある。
□海の小型船舶には公的機関の確認や検査が行われているが、川の船については監視の目が働いていなかった可能性あり。
出典URL■■■
⑧検証終わるまでは運行再開せず(8/22)
□運航会社である天竜浜名湖鉄道の社長は22日、「社内の検証結果が出るまで、川下り船の営業は再開しない」との意向を示した。
出典URL■■■
(ブログ者コメント)
いろいろと問題点が出てきているが、ブログ者は、その中でも、船頭技量の認定基準をはっきり決めていなかったことが最大の問題だと感じている。
かじとり船頭の技量はベテラン船頭が認定する、そういったやり方は、一昔前の徒弟制度であれば、そのほうが良かったのかもしれないが、組織として仕事するようになった限りは、組織としての管理が必要だろう。
(2011年8月27日 修正1 ;追記)
2011年8月25日12時33分に、NHK静岡から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
会社の安全管理が問題になっているが、安全管理規程と実際の運営が乖離していたことが新たにわかった。
会社は平成18年10月に定めた安全管理規程で、事故を防ぐために、危険を感じた箇所や舟の状態など船頭らからの情報を共有してデータベース化を行うとしているが、データベースは一度も作っていないことが新たにわかった。
会社側によると、情報交換をするために船頭が気づいたことを書き込む「連絡ノート」を舟乗り場に備えていたとしている。
また、規程では安全管理の態勢を作ったりチェックしたりする「安全統括管理者」を取締役のなかから選ぶ、としているが、営業課長が「安全統括管理者」と「運航管理者」を兼任していたという。
安全管理規程と実際の運営とが乖離していることについて、会社は、「我々のような小規模な会社では規程に則した態勢を整えられない部分があった。もっと実態に合った規程を作るべきだった」としている。
一方、運輸安全委員会の調査によると、会社は15kg未満の幼児用の救命胴衣を用意していなかったことがわかった。
12歳未満の子どもには救命胴衣を着用させることや、体の大きさに合わせて体重が40kg未満の子ども用と15kg未満の幼児用の2つのタイプを備え付けることが法律で義務づけられている。
これまでに、会社では12歳未満の子どもへの着用を徹底していなかったことがわかっていて、運輸安全委員会は、救命胴衣の着用だけでなく、準備にも問題があったと見て、さらに調査を進めている。
(2011年10月13日 修正2 ;追記)
2011年10月12日18時29分に、朝日新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この事故で、国交省中部運輸局は川下りを運営する第三セクター「天竜浜名湖鉄道」に、海上運送法に基づく安全確保命令を出す方針を固めた。12日、関係者への取材で分かった。早ければ14日にも出すとみられる。
同局は、事業許可の取り消しや事業停止命令も視野に調査を進めたが、これらは見送られる見通し。ただ、天竜浜名湖鉄道は来季以降の川下りの営業の意思を明らかにしておらず、約100年続く川下りの今後は依然不透明だ。
同局は事故後、特別監査(立ち入り検査)を2回実施。12歳未満の救命胴衣の着用義務が徹底されておらず、社長も着用義務を承知していなかったことなどを把握した。安全管理や船頭の教育などが現場任せになっていた点の改善策を求めるとみられる。
出典URL■■■
(2011年11月13日 修正3 ;追記)
2011年11月9日と10日に毎日新聞静岡版から、国交省による事故原因調査状況について、下記趣旨でネット配信されていた。
国交省運輸安全委員会は8日、転覆事故現場付近で初の調査を実施した。
調査は、上流の電源開発船明(ふなぎら)発電所のダム湖上で10月7日に行われた同型船の基本性能調査に続き2度目。
同委員会の調査官ら5人、独)海上技術安全研究所から6人、船頭4人の計15人で、午前10時から約2時間半、行われた。
船の速度と方向を測定する全地球測位システム(GPS)やジャイロ、パソコンなどの機材のほか、記録用のビデオカメラ、転覆した第11天竜丸と同じ重量にするための重りなどが積み込まれ、渦の上流から下流にかけて何度も往復して船の動きを調べた。
調査は9日も実施される予定。
同委員会の事故調査官によると、調査には川の流量が事故時と同じである必要があり、2度の台風で待機したため、実施が遅れたという。
同調査官は、「明日の観測結果も含め、コンピューター上でデータを総合し、原因究明につなげたい」と話し、調査結果が明らかになるまで、早くても数カ月はかかるとの見通しを示した。
出典URL■■■
委員会は9日、前日に引き続き転覆事故現場で事故原因調査を行い、川面の水流に関するデータなどを収集した。
調査官らはカメラを搭載し、コンピュータープログラムに従い無人で飛行する小型ヘリコプターを用意。高度約150mの上空から川の水面を撮影し、水流の動きなどのデータを収集した。
事故調査官は、「川下り船の基本的な運動性能に関する前日の調査データと、きょう集めた水流などのデータを総合し、事故原因究明に役立てたい」と話した。
出典URL■■■
(ブログ者コメント)
□こんなにも大々的に事故原因を調査するものかと驚いたので、情報提供する。
□しかし・・・だ。 ケチをつけるつもりは毛頭ないが、いくら多数の死傷者が出たとはいえ、相手は激流にもまれながら川を下る小さな遊覧船。それがどのように転覆したかを、このように多大なるマンアワーと費用をかけて解析して、何になるというのだろうか?
□事故原因調査の最大の目的は、何時かまた、どこか別の場所で同じような事故が再発しないよう、未然防止を図るための情報を得、それを公表することだ。
しかし、今回のケースを考えてみるに、水流など事故時の条件が他の場所でピタリ一致することなど、あり得ない。
したがって転覆状況が仮に分かったとしても、他所で役立つとは、ブログ者にはとうてい思えない。
□どうも目的が解せない。スッキリしない。警察という言葉が記事の中にないので刑事罰を科すための調査ではないようだし、・・・。まさか、調査すること自体が目的になっている?そんなことはないだろうが・・・。
また、2011年11月11日付で、NHK静岡から、天竜浜名湖鉄道は川下りから撤退という下記趣旨の記事がネット配信されていた。
天竜浜名湖鉄道は、11日、取締役会を開き、事業から撤退することを正式に決めた。
社長は会議の席上、川下り事業を続けるには訓練や安全対策を十分に行う必要があるため、
□今まで業務請負で契約していた船頭を正社員として採用し
□川下りを事業部として独立させる必要がある
と説明した。
その上で、「最善の安全管理体制を作るのは人材の面でも費用の面でも会社にとって難しい」として、川下り事業から撤退することを提案し、全会一致で決議した。
これで、天竜浜名湖鉄道は8年前から地元の観光協会から受託して続けてきた川下り事業から撤退することが正式に決まった。
社長は、「大変な事故を起こし反省している。引継ぎ先が見つからない中、地元の観光資源であり川下り事業を返上することは申し訳ない」と話していた。
浜松市長は「単独の事業として継続するのは難しいが、例えば保存会のような形も考えられる。観光協会や地元のみなさんと川下りをどうしていくのか話し合いをしたい」と話した。
出典URL■■■
(ブログ者コメント)
水や空気と同様、あって当たり前と思われがちな「安全」だが、いざ事故が起きてしまうと経営の根幹を揺るがす場合がある。
東電といい、このケースといい、そんなことを改めて思い起こさせる事例だ。
(2011年12月18日 修正4 ;追記)
2011年12月15日付で中日新聞から、運営会社の社長が安全管理規定の存在を知らなかったという下記趣旨の記事がネット配信されていた。
天竜浜名湖鉄道の社長が、救命胴衣着用などを社内で定めた「安全管理規定」の存在を知らなかったことが、国交省中部運輸局への取材で分かった。会社側も認めている。
社長は事故直後、12歳未満児への救命胴衣着用義務を知らなかったと認めたが、管理規定自体を掌握していなかった実態が判明した。
運輸局は「把握していれば、安全管理の改善を図れた可能性があった」とみている。
運輸局によると、担当官が事故後の特別監査で社長に聞いたところ、安全管理規定の存在を「知らなかった」と弁明したという。
国交省が、JR福知山線脱線事故を契機に2006年10月から導入した運輸安全マネジメント制度は、経営トップが率先して安全確保に努めるための安全管理規定の整備を各事業者に義務付けている。
天浜鉄道は制度開始に合わせて作成、運用していた。
運輸局の特別監査では、遠州鉄道から招かれ09年6月に社長に就任した際、前任者からの引き継ぎ書類に川下りの項目は見当たらなかった。
社長は船頭から現場の意見を聴く努力を続けていたが、安全管理規定に基づく自身や運航管理者らの責務、救命胴衣着用など運航時の基準を認識していなかったという。
さらに、運航管理補助者に選任されていた船頭リーダーがその責務を会社から知らされていないなど組織の体制不備も浮き彫りとなり、運輸局は安全確保命令を出した。
天浜鉄道は人材とコスト両面から対応が難しいと判断、事業撤退を決めた。
国交省が公表した運輸安全マネジメント制度の今後の政策ビジョンは、転覆事故が発生した背景として、救命胴衣の着用不徹底とともに「社長が安全管理規定の存在さえ知らなかった」と指摘。
中小事業者への普及啓発を課題に挙げている。
出典URL■■■
(2012年1月20日 修正5 ;追記)
2012年1月19日23時2分に朝日新聞から、天竜下りが廃止になる旨、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事業主体の天竜観光協会は19日、川下りを廃止する意向を明らかにした。
引き受け手が見つからないのが理由。
60年以上続いた天竜川の夏の風物詩が姿を消すことになる。
川下りの今後のあり方を協議するこの日の検討会で、観光協会側が「安全管理体制に多額の経費がかかるなど、引き受け手がない。残念だが、事業を続けるのは困難」と説明した。
天竜浜名湖鉄道が2月末、国交省に廃止届を提出する見込み。
http://www.asahi.com/national/update/0119/TKY201201190573.html
(2012年4月24日 修正6 ;追記)
2012年4月20日20時10分にNHK長野から、飯田市の天竜下りで救助訓練が行われたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
本格的な観光シーズンを前に、飯田市を流れる天竜川で、川下りの舟の事故を想定した救助訓練が行われた。
この訓練は、大型連休が始まる本格的な観光シーズンを前に、天竜川で事故が起きた際の救助態勢を確認しようと、県が中心となって毎年、行われているもの。
飯田市の弁天港には、川下りの舟を運航している2つの会社や、県、それに警察や消防などから26人が集まった。
訓練は、観光客を乗せた舟が岩に衝突して転覆し乗客が流されたとの想定で行われ、舟の会社の社員が救助船で乗客に見立てた人形を川岸に運んだあと、心臓マッサージや、AEDを使った救命処置を行った。
このあと、参加者たちは実際に舟に乗り込んで川を下りながらコースや川岸に危険な場所がないか点検していた。
2つの舟の会社によると、去年8月、浜松市の天竜川で起きた5人が死亡する舟の転覆事故などの影響で、昨シーズンは、観光客がいつもの年に比べて3割ほど減ったという。
県や会社では、「訓練や点検を通じて、長野県内の天竜川の川下りが、安全運航のために取り組んでいることを知ってもらい、観光客を呼び戻したい」としている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/nagano/1014554621.html
(ブログ者コメント)
天竜下りが浜松以外にもあったことを、この記事を見て初めて思い出した。
旅が趣味で、かの地にも足を運んだことがあるブログ者にしてこの程度につき、世の中には、天竜下りは、もうやってないと誤解したままの人も多いことだろう。
事故当時、天竜下りは他にもあるという報道に接した覚えはない。
メディアも、そこまでは気がつかなかったのだろう。
(2012年4月30日 修正7 ;追記)
2012年4月25日15時15分に静岡新聞から、同日19時41分にNHK静岡から、調査の途中経過が報告されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。また同日20時59分に毎日新聞からは、現場での繰船状況図がネット配信されていた。
国の運輸安全委員会は25日、調査の経過報告を公表した。
船は現場付近で流れを受け上流方向に旋回、船頭=死亡=が船外機の回転数を上げて左に回頭する操船を行ったものの右舷側を左岸に向けたまま岩場に接近し、乗り上げた可能性を指摘。
死亡した2歳男児には救命胴衣が未配布だったとした。
安全委は、事故原因を分析中としている。さらに究明を進め、調査報告書をまとめる。
経過報告によると、現場は川が急に深くなり、流れが不規則に変わる場所。
船は現場付近で、水面に湧き上がる噴流のやや右側へ指導通りに進入したところ、噴流の流れに押され、上流へさかのぼる右岸側の反流に乗り上流方向へ旋回。右舷側を左岸に向けた姿勢となった。
さらに上流の強い流れを左舷側から受け、船頭は船外機の回転数を増して左方向へ操船したが、右舷側を左岸に向けた姿勢のまま左岸の岩場に接近。右舷船首が乗り上げ、左舷船尾から浸水した。乗船者全員が落水したと考えられる、とした。
過去にも複数の船頭が、事故前月に発生した台風による増水後、川幅が狭まり、噴流は強く大きく、右岸の反流も強くなったと感じていたが、この情報は、安全管理者には伝えられず、会社として共有されていなかった。
一方、12歳未満の子どもには救命胴衣を着用させることが法律で義務づけられているが、転覆した舟では、「暑い時期は着けなくてもよい」などと、着用を徹底させておらず、乗っていた7人の子ども全員が救命胴衣を着けていなかった。
さらに、舟には法律で定められた体重15kg未満の幼児用の救命胴衣がなく、死亡した幼児には、救命胴衣が配られなかった。
出典URL
http://www.at-s.com/news/detail/100118805.html
http://www.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/3034562361.html
http://mainichi.jp/select/news/20120426k0000m040095000c.html
(ブログ者コメント)
他の複数の船頭が現場で感じていた、一種のハット体験。
これを会社として共有していて、はたして事故が防げたかどうかは不明だが、やることをやった上での事故でない分、悔いは残るだろう。
(2012年12月22日 修正8 ;追記)
2012年12月21日13時35分に毎日新聞から、船頭養成プログラムが作成されていなかったなどとする委員会の調査結果が、下記趣旨でネット配信されていた。
国交省運輸安全委員会は21日、調査結果を公表した。
運航会社の天竜浜名湖鉄道が、船外機やかじを扱う船頭の養成プログラムを作成せず、十分な操船技術を身に着けさせていなかったことから事故につながった可能性があるとしている。
同委によると、船頭2人と乗客21人を乗せた天竜丸は、11年8月17日午後2時17分ごろ、湾曲部にできた激しい流れ(噴流)の右側を通り抜けようとした際、流れに巻き込まれ旋回。船首が上流を向き、流されて左岸の岩場に乗り上げ転覆した。船外機が付いていたが、船尾にいた船頭は思うように操船できなかったとみられる。
運航会社は、養成プログラムやマニュアルを作成していなかったほか、噴流が操船に与える影響について教育していなかった。
また、社内規定で乗客に救命胴衣の着用を求め、12歳未満には着用させるよう明記していたのに、天竜丸では子供を含め全員が未着用で、船頭は備え付けのクッション式救命具の使用方法も説明していなかった。
出典URL
http://mainichi.jp/select/news/20121221k0000e040193000c.html
2011年8月21日付で毎日新聞岡山版から、20日19時37分にNHK岡山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
20日午後3時5分ごろ、総社市の「朝日アルミ産業」から「油が流れた」と119番通報があった。
消防などによると、タンクローリーからタンクに給油中に量を誤って重油約1600ℓが流出したとみられる。重油は工場近くの川から約1km先の高梁川に流れ出た。
総社消防は、油の吸着シートなどを使って拡散防止作業をした。
また事故現場から下流約5kmにある倉敷市の酒津浄水場付近にも油膜が到達し、倉敷消防はオイルフェンスを設け、油膜を防いでいる。
警察は、なぜ重油が漏れだしたのか、関係者に話を聞くなどして原因を捜査している。
出典URL■■■
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その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。