本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。 それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。 本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。 一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。 (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)


キーワードに合致した記事を検索できます(複数キーワード検索可)




(02/28)
(02/27)
(02/26)
(02/25)
(02/25)
(02/24)
(02/24)
(02/24)
(02/24)
(02/23)
(02/23)
(02/22)
(02/22)
(02/21)
(02/20)
(02/20)
(02/19)
(02/19)
(02/18)
(02/18)
(02/17)
(02/16)
(02/15)
(02/14)
(02/13)


(04/09)
(04/09)
(04/09)
(04/09)
(04/09)
(04/10)
(04/10)
(04/10)
(04/10)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
(04/11)
2011年6月11日2時30分に、msn産経ニュース広島から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日午前6時半ごろ、呉市のS鉄工工場で、トラックから積み荷の鉄板などを降ろす作業中、荷台から長さ約9mの鉄管(約1.8トン)が落下し、作業をしていた運転手(50)が下敷きになり死亡した。
警察で事故原因を調べている
警察で事故原因を調べている
PR
2011年6月9日16時00分にテレビ大分から、同日18時30分に大分朝日放送から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
9日午前、新日鉄大分製鉄所で配電盤の点検を行っていた男性作業員が感電死した。
警察の調べでは、9日午前11時ごろ、薄板工場の配電盤室内の入口付近で倒れているのが発見されたという。
倒れていたのは新日鉄社員(61)。搬送先の病院で電撃症による心停止で死亡が確認された。
配電盤には6万6000ボルトの電流が流れているためフェンスで囲まれ、鍵がかけられている。作業員は通常、フェンスの外からメーターを目視確認するだけだが、発見された時は配電盤室の鍵が開けられていた。なぜ室内に入ったかは分かっておらず、警察などで事故の原因を調べている。
(ブログ者コメント)
ネット配信された記事では、配電盤と配電盤室とフェンスとの関係が、いまいち分かり難い。
(2011年6月26日 修正1 ;追記)
2011年6月10日付の大分合同新聞に、下記趣旨の記事が掲載されていた。
死因は電撃症による心停止。服が燃え、手などにやけどがあることから、警察は感電したとみて調べている。
警察などによると、現場は配電盤6基が並んでおり、高さ約3mのフェンスで囲まれていた。事故防止のため、日頃はフェンスに施錠、点検は目視でしているという。
十数m離れた場所にいた同僚が「ドン」という音に気付き、駆け付けたところ、フェンス内に倒れていたという。
(ブログ者コメント)
先に配信した記事よりは、こちらの記事のほうが配電盤とフェンスなどの関係が分かりやすい。おそらくは、フェンスで囲まれたエリアを配電盤室と呼んでいるのだろう。
2011年6月9日11時11分に、NHK鳥取から下記記事がネット配信されていた。
鳥取労働局は、労災事故で亡くなった人やけがをした人が、去年の同じ時期と比べて20%あまり増えていることから、職場で安全確認などを徹底するよう注意を呼びかけている。
鳥取労働局によると、ことし県内で起きた労災事故で、亡くなった人やけがをした人は4月末現在、157人。
これは、去年の同じ時期に比べて28人、率にしておよそ22%多く、このうち亡くなった人は2人増えて3人に上っている。
けが人の半分近くは「転倒」が原因で、この冬の記録的な大雪が影響していると見られるが、労災事故は例年、新たな職場で不慣れな作業に当たるケースが多い春から夏の時期に、増える傾向がある。
また、東日本大震災に伴った物流の変化で、製造ラインを組み替えたり、作業の手順が変わったりして、労災事故が増えるおそれが懸念されるという。
このため、鳥取労働局は経済団体などを通じて、作業員の安全教育や、職場の安全確認を徹底するよう注意を呼びかけている。
2011年6月8日付で、毎日新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
原発に限らず産業現場全般に対する教訓も含まれていると感じたので紹介する。
原発に限らず産業現場全般に対する教訓も含まれていると感じたので紹介する。
東電福島原発の事故は、原子力安全に対する国民の信頼を揺るがし、原子力に携わるものの過信を戒めるものとなった。
今回の事故から徹底的に教訓をくみ取り、この教訓を踏まえて、我が国の原子力安全対策の根本的な見直しが不可避である。
今回の事故から徹底的に教訓をくみ取り、この教訓を踏まえて、我が国の原子力安全対策の根本的な見直しが不可避である。
(1)地震・津波への対策の強化
今回の地震は複数震源の連動による極めて大規模なものだった。地震で外部電源に被害がもたらされた。原子炉施設の安全上重要な設備や機器は現在まで地震による大きな損壊は確認されていないが、詳細はまだ不明で、さらなる調査が必要だ。津波は設計または評価の想定を大幅に超える規模だった。津波で海水ポンプなどの損傷がもたらされ、非常用電源の確保や原子炉冷却機能の確保ができなくなる要因となった。手順書では、津波の浸入は想定されていなかった。津波の発生頻度や規模の想定が不十分で、対応が十分でなかった。地震の想定は複数震源の連動を考慮し、外部電源の耐震性を強化する。津波のリスクを認識し、安全機能を維持できる対策を講じる。
今回の地震は複数震源の連動による極めて大規模なものだった。地震で外部電源に被害がもたらされた。原子炉施設の安全上重要な設備や機器は現在まで地震による大きな損壊は確認されていないが、詳細はまだ不明で、さらなる調査が必要だ。津波は設計または評価の想定を大幅に超える規模だった。津波で海水ポンプなどの損傷がもたらされ、非常用電源の確保や原子炉冷却機能の確保ができなくなる要因となった。手順書では、津波の浸入は想定されていなかった。津波の発生頻度や規模の想定が不十分で、対応が十分でなかった。地震の想定は複数震源の連動を考慮し、外部電源の耐震性を強化する。津波のリスクを認識し、安全機能を維持できる対策を講じる。
(2)電源の確保
事故の大きな要因は必要な電源が確保されなかったこと。多様な非常用電源の整備、電源車の配備など電源の多様化を図り、緊急時の厳しい状況でも長時間にわたって現場で電源を確保できるようにする。
事故の大きな要因は必要な電源が確保されなかったこと。多様な非常用電源の整備、電源車の配備など電源の多様化を図り、緊急時の厳しい状況でも長時間にわたって現場で電源を確保できるようにする。
(3)原子炉及び格納容器の冷却機能の確保
海水ポンプの機能喪失によって最終の熱の逃がし場を失い、注水や原子炉の減圧に手間取った。代替注水機能や水源の多様化などにより、確実な代替冷却機能を確保する。
(4)使用済み核燃料プールの冷却機能の確保
核燃料プールの大事故のリスクは小さいと考えられていた。電源喪失時も冷却を維持できる代替冷却機能を導入し、確実な冷却を確保する。
海水ポンプの機能喪失によって最終の熱の逃がし場を失い、注水や原子炉の減圧に手間取った。代替注水機能や水源の多様化などにより、確実な代替冷却機能を確保する。
(4)使用済み核燃料プールの冷却機能の確保
核燃料プールの大事故のリスクは小さいと考えられていた。電源喪失時も冷却を維持できる代替冷却機能を導入し、確実な冷却を確保する。
(5)アクシデントマネジメント(過酷事故へ拡大させない対策)の徹底
アクシデントマネジメントは事業者の自主的取り組みとされ、整備内容に厳格性を欠いていた。国の指針も92年の策定以来、見直されていない。事業者による自主保安の取り組みを改め、法規制上の要求にする。
アクシデントマネジメントは事業者の自主的取り組みとされ、整備内容に厳格性を欠いていた。国の指針も92年の策定以来、見直されていない。事業者による自主保安の取り組みを改め、法規制上の要求にする。
(6)複数炉立地における課題への対応
複数炉に同時に事故が起き、事故対応に必要な資源が分散したり、炉の間隔が小さかったため、隣接炉の緊急時対応に影響を及ぼした。一つの発電所に炉が複数ある場合、各炉の操作を独立してできるようにし、影響が隣接炉に及ばないようにする。
複数炉に同時に事故が起き、事故対応に必要な資源が分散したり、炉の間隔が小さかったため、隣接炉の緊急時対応に影響を及ぼした。一つの発電所に炉が複数ある場合、各炉の操作を独立してできるようにし、影響が隣接炉に及ばないようにする。
(7)原発施設の配置の基本設計上の考慮
使用済み核燃料プールが原子炉建屋の高い位置にあったため事故対応が困難になり、汚染水がタービン建屋に及ぶなど汚染水が拡大した。今後は冷却を確実に実施でき、事故の影響の拡大を防ぐ配置を進める。
使用済み核燃料プールが原子炉建屋の高い位置にあったため事故対応が困難になり、汚染水がタービン建屋に及ぶなど汚染水が拡大した。今後は冷却を確実に実施でき、事故の影響の拡大を防ぐ配置を進める。
(8)重要機器施設の水密性(水の浸入防止)の確保
海水ポンプ施設、非常用発電機など多くの重要機器施設が津波で冠水した。設計の想定を超える津波や洪水に襲われた場合も、水密扉の設置などで水密性を確保する。
海水ポンプ施設、非常用発電機など多くの重要機器施設が津波で冠水した。設計の想定を超える津波や洪水に襲われた場合も、水密扉の設置などで水密性を確保する。
(9)水素爆発防止対策の強化
1号機の最初の爆発から有効な手だてをとれないまま、連続爆発が発生した。原子炉建屋に水素が漏えいして爆発する事態を想定していなかった。発生した水素を的確に逃がすか減らすため、格納容器の健全性を維持する対策に加え、水素を外に逃がす設備を整備する。
1号機の最初の爆発から有効な手だてをとれないまま、連続爆発が発生した。原子炉建屋に水素が漏えいして爆発する事態を想定していなかった。発生した水素を的確に逃がすか減らすため、格納容器の健全性を維持する対策に加え、水素を外に逃がす設備を整備する。
(10)格納容器ベントシステムの強化
格納容器の圧力を下げるために弁を開くベントの操作性に問題があった。放射性物質除去機能も十分ではなく、効果的にベントを活用できなかった。今後、操作性の向上などを図る。
格納容器の圧力を下げるために弁を開くベントの操作性に問題があった。放射性物質除去機能も十分ではなく、効果的にベントを活用できなかった。今後、操作性の向上などを図る。
(11)事故対応環境の強化
中央制御室や原発緊急時対策所の放射線量が高くなり、運転員が入れなくなるなどして事故対応に支障が出た。放射線遮蔽(しゃへい)の強化など、活動が継続できる環境を強化する。
中央制御室や原発緊急時対策所の放射線量が高くなり、運転員が入れなくなるなどして事故対応に支障が出た。放射線遮蔽(しゃへい)の強化など、活動が継続できる環境を強化する。
(12)事故時の放射線被ばくの管理体制の強化
多くの個人線量計などが海水につかって使用できず、適切な放射線管理が困難になった。空気中の放射性物質の濃度測定も遅れ、内部被ばくのリスクを拡大させた。事故時の防護用資材を十分に備え、被ばく測定を迅速にできるようにする。
多くの個人線量計などが海水につかって使用できず、適切な放射線管理が困難になった。空気中の放射性物質の濃度測定も遅れ、内部被ばくのリスクを拡大させた。事故時の防護用資材を十分に備え、被ばく測定を迅速にできるようにする。
(13)シビアアクシデント(過酷事故)対応の訓練の強化
過酷事故の実効的な訓練が十分されていなかった。発電所と政府の原子力災害対策本部、自衛隊、警察などとの連携確立に時間を要した。事故収束の対応、住民の安全確保に必要な人材参集などを円滑に進めるため訓練を強化する。
過酷事故の実効的な訓練が十分されていなかった。発電所と政府の原子力災害対策本部、自衛隊、警察などとの連携確立に時間を要した。事故収束の対応、住民の安全確保に必要な人材参集などを円滑に進めるため訓練を強化する。
(14)原子炉及び格納容器などの計装系(測定計器類)の強化
原子炉と格納容器の計装系が過酷事故の下で十分働かず、炉の水位や圧力、放射性物質の放出量など重要情報が確保できなかった。過酷事故発生時も十分機能する計装系を強化する。
原子炉と格納容器の計装系が過酷事故の下で十分働かず、炉の水位や圧力、放射性物質の放出量など重要情報が確保できなかった。過酷事故発生時も十分機能する計装系を強化する。
(15)緊急対応用資機材の集中管理とレスキュー部隊の整備
事故当初は原発周辺でも地震・津波の被害が発生し、レスキュー部隊が現場で十分機能しなかった。過酷な環境下でも円滑に支援できるよう資機材の集中管理や部隊の整備を進める。
事故当初は原発周辺でも地震・津波の被害が発生し、レスキュー部隊が現場で十分機能しなかった。過酷な環境下でも円滑に支援できるよう資機材の集中管理や部隊の整備を進める。
(16)大規模な自然災害と原子力事故との複合事態への対応
事故が長期化する事態を想定、事故や被災対応に関する各種分野の人員の実効的な動員計画を策定する。
事故が長期化する事態を想定、事故や被災対応に関する各種分野の人員の実効的な動員計画を策定する。
(17)環境モニタリングの強化
緊急時の環境モニタリングは地方自治体の役割としているが、事故当初は機器や設備が地震と津波の損害を受け、適切にできなかった。緊急時は国が責任をもって実施する。
緊急時の環境モニタリングは地方自治体の役割としているが、事故当初は機器や設備が地震と津波の損害を受け、適切にできなかった。緊急時は国が責任をもって実施する。
(18)中央と現地の関係機関の役割の明確化
当初は政府と東電、東電本店と原子力発電所、政府内部の役割分担の責任と権限が不明確だった。責任関係や役割分担を見直し、明確化する。
当初は政府と東電、東電本店と原子力発電所、政府内部の役割分担の責任と権限が不明確だった。責任関係や役割分担を見直し、明確化する。
(19)事故に関するコミュニケーションの強化
事故当初の情報提供はリスクを十分示さず、不安を与えた。周辺住民への事故の状況や対応、放射線影響の説明を強化する。事故の進行中は今後のリスクも含めて示す。
事故当初の情報提供はリスクを十分示さず、不安を与えた。周辺住民への事故の状況や対応、放射線影響の説明を強化する。事故の進行中は今後のリスクも含めて示す。
(20)各国からの支援への対応や国際社会への情報提供の強化
各国の支援申し出を国内のニーズに結びつける政府の体制が整っておらず情報提供も不十分だった。情報共有体制を強化する。
各国の支援申し出を国内のニーズに結びつける政府の体制が整っておらず情報提供も不十分だった。情報共有体制を強化する。
(21)放射性物質放出の影響の的確な把握・予測
緊急時迅速放射能影響予測システム(SPEEDI)の計算結果は当初段階から公開すべきだった。今後は、事故時の放出源情報が確実に得られる計測設備を強化し、効果的な活用計画を立て、当初から公開する。
緊急時迅速放射能影響予測システム(SPEEDI)の計算結果は当初段階から公開すべきだった。今後は、事故時の放出源情報が確実に得られる計測設備を強化し、効果的な活用計画を立て、当初から公開する。
(22)原子力災害時の広域避難や放射線防護基準の明確化
避難や屋内退避は迅速に行われたが、退避期間は長期化した。事故で設定した防護区域の範囲も防護対策を充実すべき範囲を上回った。このため、原子力災害時の避難の範囲や防護基準の指針を明確化する。
避難や屋内退避は迅速に行われたが、退避期間は長期化した。事故で設定した防護区域の範囲も防護対策を充実すべき範囲を上回った。このため、原子力災害時の避難の範囲や防護基準の指針を明確化する。
(23)安全規制行政体制の強化
原子力安全確保に関係する行政組織が分かれていることで責任の所在が不明確で俊敏性にも問題があった。原子力安全・保安院を経済産業省から独立させ、原子力安全委員会や各省も含め規制行政や環境モニタリングの体制を見直す。
原子力安全確保に関係する行政組織が分かれていることで責任の所在が不明確で俊敏性にも問題があった。原子力安全・保安院を経済産業省から独立させ、原子力安全委員会や各省も含め規制行政や環境モニタリングの体制を見直す。
(24)法体系や基準・指針類の整備・強化
既存施設の高経年化対策のあり方を再評価し、法体系や基準の見直しを進める。IAEAの基準・指針の強化にも最大限貢献する。
既存施設の高経年化対策のあり方を再評価し、法体系や基準の見直しを進める。IAEAの基準・指針の強化にも最大限貢献する。
(25)原子力安全や原子力防災に関わる人材の確保
今回のような事故では、過酷事故への対応や放射線医療などの専門家が結集し取り組むことが必要。教育機関や事業者、規制機関で人材育成活動を強化する。
今回のような事故では、過酷事故への対応や放射線医療などの専門家が結集し取り組むことが必要。教育機関や事業者、規制機関で人材育成活動を強化する。
(26)安全系の独立性と多様性の確保
これまで(安全確保のシステムである)安全系の多重性は追求されてきたが、独立性や多様性を強化する。
これまで(安全確保のシステムである)安全系の多重性は追求されてきたが、独立性や多様性を強化する。
(27)リスク管理における確率論的安全評価手法(PSA)の効果的利用
原発のリスク低減の取り組みを体系的に検討するうえで、(リスク発生の確率を評価する)PSAは効果的に活用されてこなかった。PSAを積極的に活用し、効果的な安全向上策を構築する。
原発のリスク低減の取り組みを体系的に検討するうえで、(リスク発生の確率を評価する)PSAは効果的に活用されてこなかった。PSAを積極的に活用し、効果的な安全向上策を構築する。
(28)安全文化の徹底
原子力安全に携わる者が専門的知識の学習を怠らず、安全確保上の弱点はな いか、安全性向上の余地はないかの吟味を重ねる姿勢を持つことで、安全文化を徹底する。
原子力安全に携わる者が専門的知識の学習を怠らず、安全確保上の弱点はな いか、安全性向上の余地はないかの吟味を重ねる姿勢を持つことで、安全文化を徹底する。
2011年6月9日22時0分に、msn産経ニュースから下記趣旨の記事がネット配信されていた。
国交省は9日、エレベーターが扉が開いたまま降下、けが人が出た事故に関する調査報告書を発表した。
平成20年12月に京都市左京区で起きた事故は、かごを上下させるジャッキを制御する油圧弁に異物が挟まって急降下したと推定。
昨年11月の千葉県柏市の事故は、ブレーキの利きを調整するワイヤが不適切に巻かれていたことが原因とした。
平成20年12月に京都市左京区で起きた事故は、かごを上下させるジャッキを制御する油圧弁に異物が挟まって急降下したと推定。
昨年11月の千葉県柏市の事故は、ブレーキの利きを調整するワイヤが不適切に巻かれていたことが原因とした。
(ブログ者コメント)
国交省から公表された報告書をダイジェストで紹介する。(再発防止策などは紹介省略)
①京都市の共同住宅での事故
[事故の概要]
平成20年12月8日21時ごろ、1階からエレベーター(東芝製)に乗った女性が4階で降りようとしたところ、扉が開いたまま突然降下。女性は乗り場床とかごの出入口の上部に腰部を挟まれ、骨盤を骨折する重傷を負った。女性は1人でエレベーターに乗っていた。
「事故の原因」
□4階で扉が開いた後、油圧ジャッキの作動油が急激にタンクに逆流したため、床合わせ補正が機能する前に、かごが急激に降下したものと推定される。
□作動油が逆流したのは、逆止機能を果たすボールとリングの接触面に何らかの微細な異物が混入し、接触面に隙間が生じたためと考えられる。
□事故後の調査において、そのような異物の存在は確認できなかった。
しかし、他の部位に異常が無かったこと、接触面に隙間ができることで同様の現象が生じること、オイルフィルターの目の粗さから異物が入り込むことが否定できないこと、また作動油が汚れていたことにより、このように推定した。
②東大柏キャンパスでの事故
[事故の概要]
平成22年11月11日14時45分ごろ、19人乗りのエレベーター(シンドラー社製)に1 階から18人が乗り込んだところ、戸開の状態でゆっくり降下。扉が閉まり始めた時に2名が脱出したが、既に生じていた床段差によって1名が膝を打撲した。
エレベーターは1階と地下1階の間に戸閉状態で停止した後、自動で上昇し、1階に着床。扉が開いて全員脱出した。
エレベーターは1階と地下1階の間に戸閉状態で停止した後、自動で上昇し、1階に着床。扉が開いて全員脱出した。
[事故の原因]
□左右2個あるブレーキのうち、右側のブレーキの手動開放レバーが引かれた状態だったため、ブレーキが効かなかった。
□レバーが引かれた状態だった理由は下記。
・ブレーキ手動開放ワイヤーが、通常状態と異なり2.5回巻きだったため、ブレーキディスクとブレーキパッドに隙間が生じた。
・レバーの状態はワイヤーの状態で容易に変わる構造であったが、ワイヤーを固定するとかワイヤーの状態の確認をルール化するといった、ワイヤーの状態を保持する適切な措置が講じられていなかった。
2011年6月6日22時54分に朝日新聞から、6月7日6時17分にFNNニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京電力は6日、福島第一原発で水処理システムの設置作業に通訳として関わっていた40代の男性が転倒し、胸を打って病院に運ばれたと発表した。肋骨骨折の疑いがあるという。
東電によると、6日午後7時10分ごろ、集中廃棄物処理施設内で放射性物質の吸着装置を設置する作業中、足をすべらせ配管に左胸部をぶつけたという。敷地内の医務室で応急手当てを受けた後、車で病院に搬送された。男性は、自分で歩けない状態だが、意識はあり、放射性物質の付着もないという。
東電によると、6日午後7時10分ごろ、集中廃棄物処理施設内で放射性物質の吸着装置を設置する作業中、足をすべらせ配管に左胸部をぶつけたという。敷地内の医務室で応急手当てを受けた後、車で病院に搬送された。男性は、自分で歩けない状態だが、意識はあり、放射性物質の付着もないという。
http://www.asahi.com/national/update/0606/TKY201106060627.htmlhttp://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00200934.html
(ブログ者コメント)
□アルバ社の水処理システム設置工事?とすればフランス語の通訳?処理の遅れが懸念される。
□通訳という職業がら現場に不慣れだったため、転倒したのだろうか?
2011年6月4日2時1分に、msn産経ニュース兵庫から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
姫路市の食品製造業「O食品協業組合」の工場で、平成21年2月、女性従業員(当時57)が荷物用エレベーターと壁に挟まれ死亡した事故で、神戸地検は3日、業務上過失致死罪などで、同社と当時の副工場長(57)、工場責任者(30)を在宅起訴し、工場長(56)については嫌疑不十分で不起訴処分にしたと発表した。
起訴状によると、副工場長はエレベーターの不具合を認識しながら定期検査などの安全対策を怠り、工場責任者は事故を予見できたにもかかわらず、利用中止の措置を取るなどの注意義務を怠ったなどとされる。
事故は21年2月25日に発生し、警察が昨年3月に当時の工場長ら3人を書類送検していた。
(ブログ者コメント)
□本事例に関し、過去の報道内容を調べた結果を下記する。
2009年2月26日付の朝日新聞(聞蔵)から、当時の状況が下記趣旨でネット配信されていた。
25日午後1時20分ごろ、工場で荷物運搬用のリフトと壁の間に人が挟まれていると、119番があった。救急隊員が病院に運んだが死亡が確認された。亡くなったのはパート従業員の女性(57)。
同僚男性(28)がリフトの2階搬入口が開いたままなのを見つけ、内部を覗いたところ、リフトが1階と2階の間で停止し、壁との隙間(約50cm)に挟まれた被災者がうめき声をあげていたという。
リフトは、工場(3階建)が完成した93年から稼働。高さ約1.8m、幅2m、奥行き1.5m。ボタンを押して昇降や扉開閉の操作をし、リフトが到着しないと扉は開かない仕組みになっている。
警察は、製品をリフトに乗せようとした被災者が、扉が開いたのにリフトが到着していないため、内部を確認しようとして誤って落ちた可能性があるとみている。
工場には計4台のリフトがあり、過去にも動かなくなるなどのトラブルが年に2~3回あった。昨年9月に保守点検会社に4台の点検を依頼したという。
保守点検会社は「昨年5月に4台のワイヤーを交換した際、古いリフトだと思った。工場に『補修点検したらどうですか』と提案したが断られた。昨年9月は1台を調整しただけ」と説明した。
厚労省によると、工場の昇降機は労安法で、積載量が1トン未満の場合、設置時に労基に報告書を提出。その後、年1回の点検が義務付けられている。ただし報告義務はない。
組合によると、被災者は10年以上勤めたベテランで、週5回程度、製品の選別や点検、箱詰めを担当していた。工場ではアイスクリームのコーンやモナカの皮を製造し、1、2階が製造ライン、3階が倉庫になっている。
新宿区の葬儀会社ビルでは、今月16日、エレベータが到着していないのに扉が開き、男性が転落死する事故が起きている。
(ブログ者コメント)
□上記「新宿区の葬儀社ビル事例」は、本ブログに2010年12月12日に、「2009年2月、新宿のビルでエレベーターが落ちて死亡した事故は、手動扉に問題あり」というタイトルで掲載している。
当該記事に、今回再調査で見つかった昇降の仕組みや過去の点検状況などの記事を、修正1として追記しておいた。
また、2009年4月10日付の朝日新聞(聞蔵)から、その後の動きがネット配信されていた。
この事故を受け、国交省は、9日、リフトを設置した昇降機製造「Sリフト」が手掛けた大阪府と兵庫県内の計28基のリフトやエレベータについて緊急点検するよう、府と県に要請した。
国交省によると、建築基準法で建築確認の申請が必要だが、無届だった。また複数のワイヤが必要だが、事故が起きたリフトのワイヤは1本しかなく、建築基準法違反の疑いがあるという。
(2011年8月27日 修正1 ;追記)
裁判の経過に関し、2011年8月24日12時35分に神戸新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
初公判が24日、神戸地裁で開かれ、2人はいずれも起訴内容をおおむね認めた。
当時の副工場長は「エレベーターが不具合を起こしているのは知っていたが、(女性が転落した)2階で故障があるとは知らなかった。しかし私に責任の一端があることは間違いない。心からおわびしたい」と傍聴席の遺族に謝罪した。
また労安法違反の罪に問われた同社も併合して審理され、理事長が「間違いございません」と起訴内容を認めた。
検察側は冒頭陳述でエレベーターの不具合について、事故前に社員から何度も報告が上がっていた上、業者からの点検依頼もあったが、是常被告らが放置していたと指摘した。
出典URL■■■
また、国交省による点検要請の結果に関し、日経BPから下記趣旨の記事がネット配信されていた。(配信日不詳)
事故の後、国交省は「新輝リフト製のエレベーターで、建築確認の対象になるもの」の緊急点検を実施し、2009年5月20日にその結果を公表した。 【結果の概要】 点検対象台数 22台 「適」とされたもの 0台 「否」とされたもの 22台(100%) 【「否」とされた理由】 かごを支えるロープが2本以上必要なのに1本しかない。 ピット深さが1.2メートル必要なのに足りない。 メーンロープの直径が10ミリ以上必要なのに足りない。 「否」とされたエレベーター22台は、すべてが、確認申請書が提出されていない違法設備だった。その所在地は、大阪府が13台、兵庫県が9台となっている。
出典URL■■■
2011年6月5日1時21分に、北海道新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午後5時45分ごろ、別海町のM商店の水産加工場から、従業員が頭痛やめまいなどを訴えていると、消防に119番通報があった。女性13人が3つの病院に運ばれ、治療を受けた。警察によると、いずれも軽症。
従業員は20~70代で9人が中国人、4人が日本人。医師によると、患者には一酸化炭素中毒の症状が見られたという。
従業員は20~70代で9人が中国人、4人が日本人。医師によると、患者には一酸化炭素中毒の症状が見られたという。
同社によると、加工場では当時、日本人と中国人計約40人がホタテの殻を外してむき身にする作業を行っており、ホタテを運搬するためフォークリフトを使っていた。使用しない時はエンジンを切ることになっていたが、切り忘れ、その排ガスで一酸化炭素中毒を起こした可能性があるという。衛生上、加工場内は閉め切っていた。
治療を受けた女性は、「耳鳴りがし、心臓がどきどきしてきた。気を失いそうになり、着ているものを脱いで外に出た」と話した。
2011年6月4日2時2分にmsn産経ニュース奈良から、また同日付の朝日新聞奈良版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午前9時半ごろ、大和高田市の塗装工事会社「K塗装」の工場から出火、木造平屋建ての工場約130m2を全焼した。けが人はなかった。
警察によると、近隣住民から「爆発音が聞こえた」と119番があった。出火当時、工場は無人で、経営者(78)は隣接する畑で農作業していた。
警察によると、近隣住民から「爆発音が聞こえた」と119番があった。出火当時、工場は無人で、経営者(78)は隣接する畑で農作業していた。
工場内には塗料の調合に使用されるトルエンなどの溶剤やペンキを入れた一斗缶約20個が保管されていたという。
警察で出火原因を調べている。
2011年3月17日付で朝日新聞岐阜版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。 (別事例調査中に見つけた記事)
16日午後4時50分ごろ、各務原市の塗装会社「D社」で火災があり、鉄骨2階建ての工場約640m2が全焼。従業員の女性(50)が頭を打撲するなどの軽傷を負った。
警察などによると、従業員が塗装した建材を乾燥用の炉(幅4m、奥行き2m、高さ2m)に入れたところ、10分後に突然、炉の内部から爆発音がしたという。その後、何らかの原因で建物に引火したとみられる。
当時、炉の近くで従業員がガスを使って建材に塗料をつける作業をしていたといい、警察で原因を調べている。
(ブログ者コメント)
□文脈から考えると、塗料をつける作業をしていた従業員は、被災者とは別の人だったのかもしれない。
□他ブログに、中京テレビ報として「従業員女性は乾燥炉で建材を乾かす作業をしていた。爆風で飛ばされて頭を打った」と書かれていた。
2011年5月14日付で、朝日新聞備後版(聞蔵)から下記趣旨の記事がネット配信されていた。 (別事例調査中に見つけた記事)
13日午後1時10分ごろ、三原市のO造船所ドック内で爆発があった。
警察によると、爆発があったのはドック内で改造中のコンテナ船(約3000トン)の船首部にある倉庫付近。近くで作業していた中国籍の実習生の溶接作業員(22)が吹き飛ばされ、約6m下の船底部に転落。病院に運ばれたが、間もなく死亡した。
警察によれば、同僚数人と溶接作業などを終え、ハッチを抜けようとしたところで爆発に遭ったらしい。海保は、倉庫内の一酸化炭素濃度が高いため、14日以降、原因を調べる。
(2011年9月20日 修正1 ;追記)
2011年9月16日付で、朝日新聞備後版(聞蔵)から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
三原労基署は、15日、O造船所の艤装部長(65)と同社を労安法違反の疑いで書類送検したと発表した。
コンテナ船の改造工事で、溶接作業する前に引火性ガスの濃度を測定しなかった疑い。
事故の2日前に内部で塗装作業があり、ガスは塗装材から出たとみられる。
事故では溶接作業で出た火花が船首の内部に溜まっていたガスに引火して爆発。船首の甲板付近で作業していた下請けの派遣会社社員だった中国人男性が吹き飛ばされ、転落死した。
(ブログ者コメント)
事故発生時の状況が第1報と違うが、最新版の今回記事のほうが正しいのだろう。
2011年4月15日9時8分に、大分合同新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。 (別事例調査中に見つけた記事)
14日午前11時20分ごろ、大分石油化学コンビナート内にあるN工業大分工場で爆発が発生。配管から出た爆風を頭部に受けた作業員(32)が、衝撃音で左耳が聞こえづらくなり、病院に搬送された。工場の設備に損傷はなかった。
警察によると、作業員は、二硫化炭素を貯蔵する屋外のタンクで保守点検作業をしていた。現場付近にいた他の作業員にけがはなかった。
同社によると、配管内に残っていた二硫化炭素が溶接作業で熱せられて気化、ベント付近で外気の酸素と反応して爆発したとみられる。
溶接作業をする際は、配管内に窒素を入れる措置を取るなどしているが、事故時は行っていなかったという。
警察によると、作業員は、二硫化炭素を貯蔵する屋外のタンクで保守点検作業をしていた。現場付近にいた他の作業員にけがはなかった。
同社によると、配管内に残っていた二硫化炭素が溶接作業で熱せられて気化、ベント付近で外気の酸素と反応して爆発したとみられる。
溶接作業をする際は、配管内に窒素を入れる措置を取るなどしているが、事故時は行っていなかったという。
消防局への通報は爆発から約35分後。
同社によると、爆発後、同社が現場の状況などを確認し、約15分後にコンビナート内にある防災センターに連絡。「消防車や救急車はいらない」と伝えたが、連絡を受けたセンター担当者は「通報しなくていい」と勘違いした。
上司から同社への確認がなかなかとれず、通報はその約20分後になったという。
同社によると、爆発後、同社が現場の状況などを確認し、約15分後にコンビナート内にある防災センターに連絡。「消防車や救急車はいらない」と伝えたが、連絡を受けたセンター担当者は「通報しなくていい」と勘違いした。
上司から同社への確認がなかなかとれず、通報はその約20分後になったという。
(ブログ者コメント)
□二硫化炭素は空気と触れただけで爆発する。よって漏れるだけで危険。貯蔵タンクは水没させているほどだ。
□この会社は、その二硫化炭素の製造メーカーだ。
2011年2月4日18時19分に、msn産経ニュースから下記趣旨の記事がネット配信されていた。 (別事例調査中に見つけた記事)
4日午前10時ごろ、行田市の材木店で、塗装工(59)が屋根の塗り直し作業をしていたところ、スレートぶきの屋根が割れて約7m下の地面に転落。全身を強く打って約1時間半後に死亡した。
警察によると、計4人で屋根の塗装作業をしていたが、休憩のため下に降りようとして屋根の上を歩いたところ、屋根が割れて地面に転落したという。
警察によると、計4人で屋根の塗装作業をしていたが、休憩のため下に降りようとして屋根の上を歩いたところ、屋根が割れて地面に転落したという。
警察で詳しい原因を調べている。
昨日掲載した松戸市での転落死事故に関し、朝日新聞「聞蔵」に当時の記事がないか、「足場」+「転落」で直近のデータを調べたところ、当該事例はなかったものの、別の事例を見つけた。それ以外に見つけたものと併せ、紹介する。
2011年6月1日、2日 「聞蔵」富山版
31日午前8時50分ごろ、富山市の北陸新幹線工事現場で、高架橋の周りに組んでいた足場から契約社員(56)が転落し、死亡した。足場の組み立て中に地上7mから誤って落ちたとみられる。
(2011年10月15日 修正1 ;追記)
2011年10月13日付で、朝日新聞富山版(聞蔵)から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は12日、現場責任者の男性(61)を業務上過失致死容疑で書類送検した。
男性は、契約社員に、高所での作業の際に着けさせるべき安全帯を使用させるなどの転落防止策を怠った疑いがある。
労基署も、建設を請け負っていた建設会社と現場責任者の男性を、安全帯の使用を怠ったとして労安法違反容疑で書類送検した。
2011年5月31日 備後版
30日午前10時ごろ、三原市の国道2号付近の工事現場で、建設会社社員(58)が足場から約6m下の地面に転落。病院に運ばれたが、間もなく死亡した。
被災者は現場の技術責任者で、橋の基礎部分に土を埋め戻す作業をしていた。
2011年5月25日 毎日新聞大分版
24日午後2時ごろ、大分市で建設中の13階建てマンションで、鉄製の足場が10階から1階まで突然崩れ、7階で作業をしていた30代男性2人と20代男性1人が約20m転落、30代男性1人が骨折で重傷を負い、いずれも入院したが、意識はあるという。転落の際、下階の足場が衝撃を和らげたらしい。
警察によると当時、3人は足場に付設したゴンドラで各階にタイルを運搬。各階で必要な分を約30m2の木製台に置いていたという。荷物を載せ過ぎたか、台の構造に問題があった可能性もあるとみて調べる。
仲間の男性(40)は「ガシャガシャと大きな音がして足場が崩れた。まさか人が巻き込まれているとは。自分も足場で作業する時があり、危なかった」と話した。
http://mainichi.jp/area/oita/archive/news/2011/05/25/20110525ddlk44040476000c.html
警察によると当時、3人は足場に付設したゴンドラで各階にタイルを運搬。各階で必要な分を約30m2の木製台に置いていたという。荷物を載せ過ぎたか、台の構造に問題があった可能性もあるとみて調べる。
仲間の男性(40)は「ガシャガシャと大きな音がして足場が崩れた。まさか人が巻き込まれているとは。自分も足場で作業する時があり、危なかった」と話した。
http://mainichi.jp/area/oita/archive/news/2011/05/25/20110525ddlk44040476000c.html
2011年5月22日 宮崎版
20日午後5時50分ごろ、宮崎市の宮崎日本大学学園校舎の新築現場で、建設作業員(59)が倒れているのを別の作業員が見つけた。病院に運ばれたが、首のけがのため死亡。
警察によると、現場は基礎工事のため地面を掘り、支柱に鉄板を渡した足場が3mの高さで組んであった。
警察は、何らかの原因で転落したとみて調べている。
2011年5月14日 栃木版
13日午後1時50分ごろ、小山市の「生井ライスセンター」で同僚1人と共に屋根の鉄骨の塗装作業をしていた塗装工(62)が、高さ約7mの足場からコンクリートの地上に落下。頭を強く打って死亡した。
警察によると、作業場所を移動しようとして命綱を外し、足場を踏み外した可能性があるという。
(ブログ者コメント)
一部、以下の下野新聞記事の内容を加筆してある。
2011年3月25日 岐阜版
24日午前11時15分ごろ、岐阜市の7階建てのビルから塗装工(62)が転落し、頭を強く打って、約5時間後に死亡した。
警察の調べでは、作業のために組んだ足場の上で、ビル7階部分の外壁の破損を修理していたという。
警察は、足場と外壁の間から転落したとみて、一緒に働いていた5人から事情を聴くなどして調べている。
2011年3月15日 群馬版
前橋労基署は、4日、伊勢崎市の建築会社「N産業」と同社の現場責任者(25)、下請け事業主(28)を、労安法違反の疑いで書類送検した。
労基署によると、市内の住宅建築現場で、昨年10月、作業中の男性(62)が1m上の足場に乗り移ろうとした際、高さ3.6mの足場から落ちて死亡した事故があり、同社は安全な昇降設備を設けなかった疑いがある。
2011年3月8日 湘南版
横浜労基署は、7日、藤沢市にある「K塗装」と同社取締役の現場責任者(31)を、労安法違反容疑で書類送検した。
容疑は、1月29日、横浜市の2階建住宅の屋根の塗装工事中、作業員(61)が約6m下の道路に転落し死亡した事故で、手すりや足場を設置せず、危険防止義務を怠った疑い。
2011年6月3日付の毎日新聞千葉版に、下記趣旨の記事が掲載されていた。
柏労基署は、2日、高所作業用の足場に義務付けられた転落防止用パイプを設置しなかったとして、建築業の男(43)を労安法違反容疑で書類送検した。
容疑は、昨年2月9日午後4時ごろ、松戸市内の2階建て住宅建築現場で同パイプの設置を怠り、作業員(78)を転落させたというもの。
作業員は脳挫傷で死亡した。
作業員は脳挫傷で死亡した。
労基署によると、労働安全衛生規則で、2m以上の高所作業には同パイプの設置が義務づけられているという。
(2011年6月19日 修正1 ;追記)
2011年6月3日付の千葉日報に、より詳しい記事が掲載されていた。
作業員は、作業床と手すりの隙間(約90cm)から道路に落ちた。労安法では、作業床と手すりの間に転落防止用の「中さん」の設置が義務付けられている。
2011年6月3日2時0分に、msn産経ニュース群馬から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
玉村町で昨年8月、大型トレーラーのコンテナが爆発し、付近の住民が軽傷を負った事故で、警察は、2日、業務上過失傷害の疑いで、ベトナム国籍の古物回収業(49)を逮捕した。
警察の調べでは、中古給油機12台の残存ガソリンを抜かなかったにもかかわらずコンテナに積み込んで爆発を引き起こし、爆風で付近の民家の天井の一部を落下させ住民の男性(70)に軽傷を負わせた疑いが持たれている。
警察の調べでは、中古給油機12台の残存ガソリンを抜かなかったにもかかわらずコンテナに積み込んで爆発を引き起こし、爆風で付近の民家の天井の一部を落下させ住民の男性(70)に軽傷を負わせた疑いが持たれている。
漏れたガソリンがコンテナ内に充満。一緒に積み込んでいた重機のバッテリーが走行の衝撃でショートして火花が散り、ガソリンに引火したとみられる。
容疑者は「(残存)ガソリンは危ないと思ったが、今まで運んできて何ともなかった。今回も大丈夫だと思った」と供述している。
容疑者は「(残存)ガソリンは危ないと思ったが、今まで運んできて何ともなかった。今回も大丈夫だと思った」と供述している。
(ブログ者コメント)
当時の状況について調べた結果は下記。
2010年8月5日朝日新聞夕刊(聞蔵)
□トレーラーは最大積載量約30トン。コンテナは長さ約12m、高さ約2.8m、幅約2.45m。就寝中の男性(70)の顔に天袋の引戸が落ちて、軽いけが。
2010年8月5日10時53分 共同通信ネット配信
(2012年1月16日 修正1 ;追記)
2012年1月12日21時31分にNHK群馬から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は、積み荷の給油機の油を完全に抜き取らず、運送会社に運搬を依頼したとして、去年、ベトナム国籍の古物回収業の50歳の男性を、業務上過失傷害の疑いで逮捕した。
前橋地方検察庁は、男性を処分保留で釈放し在宅で捜査を続けていたが、裁判で争うほど重い責任があるとはいえず起訴に相当しないとして、12日までに不起訴にした。
2011年6月2日付で、毎日新聞山梨版から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
山梨労働局がまとめた昨年の県内の労災発生状況によると、死傷者数は前年比28人増の716人で、最も少なかった前年に続き、統計史上2番目の少なさだった。
しかし、死者数は同5人増の14人だった。死者数は、ここ10年では増減を繰り返している。
同局は「労災の一層の減少を図るため、法令順守の徹底と労災防止対策の推進を図っていきたい」としている。
休業4日以上の死傷者数は下記など。製造業、運輸交通業、林業では過去10年間で最少となった。
製造業170人
建設業120人
卸売・小売業92人
接客娯楽業80人
運輸交通業55人
製造業170人
建設業120人
卸売・小売業92人
接客娯楽業80人
運輸交通業55人
死者数は下記。
建設業6人
運輸交通業3人
製造業2人
卸売・小売業、保健衛生業、警備業各1人
建設業6人
運輸交通業3人
製造業2人
卸売・小売業、保健衛生業、警備業各1人
原因別では下記。
交通事故6人
墜落・転落4人
転倒、落下、はさまれ、熱中症各1人
交通事故6人
墜落・転落4人
転倒、落下、はさまれ、熱中症各1人
2011年6月2日に毎日新聞岡山版から、また1日18時48分に瀬戸内海放送から、同日19時18分にmsn産経ニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午後1時半ごろ、倉敷市の石油製品会社「T精油」水島工場で、化学薬品の蒸留に使うタンクの一部が破裂し、作業員ら7人が重軽傷を負った。
タンクは容量約200ℓ。ポリウレタンの原料となるイソシアネートを蒸留する際にできる不純物が入っており、社員2人が加熱作業を行っていた時に煙が上がり、半径30cmほどのガラス製の点検用のぞき窓が破れて、内容物が飛び散ったという。
作業していた1人は左腕骨折の重傷とみられ、もう1人と駆けつけた職員ら5人は目の痛みを訴えている。警察などが原因を調べている。
タンクは容量約200ℓ。ポリウレタンの原料となるイソシアネートを蒸留する際にできる不純物が入っており、社員2人が加熱作業を行っていた時に煙が上がり、半径30cmほどのガラス製の点検用のぞき窓が破れて、内容物が飛び散ったという。
作業していた1人は左腕骨折の重傷とみられ、もう1人と駆けつけた職員ら5人は目の痛みを訴えている。警察などが原因を調べている。
http://mainichi.jp/area/okayama/news/20110602ddlk33040527000c.html
http://www.ksb.co.jp/newsweb/indexnews.asp?id=29861
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110601/dst11060119190014-n1.htm
http://www.ksb.co.jp/newsweb/indexnews.asp?id=29861
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110601/dst11060119190014-n1.htm
(2011年6月11日 修正1; 追記)
2011年6月10日12時33分にNHK岡山から、同日20時5分に山陽新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
□T精油の話しでは、事故当時、爆発したタンクではイソシアネートから不純物を取りだす作業を行っていて、イソシアネートのガスにより、タンク内部の圧力が高くなっていた。
□警察などでは、吹き飛んだ小窓にヒビがあったという証言もあるため、タンクの強度に問題がなかったかなど、調べている。
2011年6月10日12時33分にNHK岡山から、同日20時5分に山陽新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
□T精油の話しでは、事故当時、爆発したタンクではイソシアネートから不純物を取りだす作業を行っていて、イソシアネートのガスにより、タンク内部の圧力が高くなっていた。
□警察などでは、吹き飛んだ小窓にヒビがあったという証言もあるため、タンクの強度に問題がなかったかなど、調べている。
□事故が起きたのは化学薬品蒸留プラント内の不純物貯蔵タンク(直径60cm、高さ90cm、容量約200ℓ)。
□該プラントは、樹脂などの原料に使用されるイソシアネート化合物を蒸留して純度を高める装置。
□点検窓が割れて白煙とともに液体が飛散。作業していた人が左手首骨折の重傷を負った。
□点検窓が割れて白煙とともに液体が飛散。作業していた人が左手首骨折の重傷を負った。
(2011年6月26日 修正2 ;追記)
2011年6月2日付の山陽新聞に、下記趣旨の記事が掲載されていた。
2人で午前8時半ごろから作業し、プラントから不純物貯蔵タンク(ブログ者注;図を見る限り横型)に排出された不純物約150ℓを取り除くため加熱していたところ、ガラス製の点検窓(厚さ1cm)が割れてタール状の不純物が飛び散り、白煙と刺激臭が拡がったという。
同社などによると、作業中に何らかの理由で点検窓にヒビが入り、混入した空気中の水分とイソシアネートが化学反応を起こし、内部の圧力が高まって破裂した可能性がある。
プラントは約30年前に導入。作業工程でのミスは確認されていないことから、設備の老朽化が原因との見方もあり、警察が調べている。同社が4月上旬に点検、洗浄を行った際は異常なかったという。イソシアネートは常温では液体で、反応性が高い。
2011年6月1日17時6分に、東京新聞から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
タレントを育成する吉本総合芸能学院(NSC)の生徒だった男性(24)と両親が、テレビ番組のリハーサル中に熱中症になり、後遺症を負ったとして、NSCを運営する「よしもとクリエイティブ・エージェンシー」と、番組を制作した毎日放送(MBS)に,計約2億6千万円の損害賠償を求める訴えを起こした。
訴状によると、男性はNSC在籍中の2008年7月25日、大阪城運動公園でMBS主催の「番組対抗駅伝リハーサル」に試走者として参加。午後5時ごろ、830mを走り、さらに約30分後に900mほど走った地点で立ち止まった。脱水症状や過呼吸が収まらず救急搬送され治療を受けたが、高次脳機能障害や手足のまひが残った。
原告側は、最高気温が36℃の猛暑日だったと指摘し「MBSは長距離を複数回走るなど、負荷の高いリハーサルを中止すべきだった」と主張。体調の異変から救急車の到着まで約1時間かかったことを挙げ「よしもとも搬送体制が確保されているか、MBSに確認すべきだった」としている。
訴状によると、男性はNSC在籍中の2008年7月25日、大阪城運動公園でMBS主催の「番組対抗駅伝リハーサル」に試走者として参加。午後5時ごろ、830mを走り、さらに約30分後に900mほど走った地点で立ち止まった。脱水症状や過呼吸が収まらず救急搬送され治療を受けたが、高次脳機能障害や手足のまひが残った。
原告側は、最高気温が36℃の猛暑日だったと指摘し「MBSは長距離を複数回走るなど、負荷の高いリハーサルを中止すべきだった」と主張。体調の異変から救急車の到着まで約1時間かかったことを挙げ「よしもとも搬送体制が確保されているか、MBSに確認すべきだった」としている。
2011年6月1日17時17分に、msn産経ニュース静岡から下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1日午前4時35分ごろ、富士宮市の金之宮神社で、近隣の住民から「神社から煙が出ている」と119番通報があった。火は約15分後に消し止められ、神社の拝殿の床板など約1m2を焼いた。けが人はなかった。
警察の調べでは、出火場所付近に車用のバッテリーが放置されており、夜間の雨で漏電し、発火したとみられるという。
警察の調べでは、出火場所付近に車用のバッテリーが放置されており、夜間の雨で漏電し、発火したとみられるという。


問合せなどあれば記事末尾の読者通信欄に名前(匿名可)とメルアドを記入し
①確認ボタンをクリック
②記入欄に用件記入
③確認ボタンをクリック
④内容がOKであれば送信ボタンをクリック
してください。
ちなみに「ご送信ありがとうございました」との返信がありますが。それは通信欄会社からの自動メッセージですので、ご留意ください。




[06/09 ※無記名]
[06/01 ※無記名]
[02/08 ※無記名]
[02/08 ※無記名]
[01/20 ※無記名]
[08/31 ガーゴイル]
[09/27 三浦]
[03/02 南方英則]
[11/20 山城守]
[07/20 記事内容について訂正をお願いします。]
[07/16 神戸ファン]
[04/21 Rawi]
[08/12 山田晴通]
[04/24 道産子]
[04/15 道産子]
[04/15 道産子]
[04/05 道産子]
[04/02 道産子]
[04/01 道産子]
[02/27 道産子]
[02/26 愛読者]
[01/10 愛読者]
[11/07 愛読者]
[10/12 愛読者]
[08/24 愛読者]












HN:
魚田慎二
性別:
男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。