2022年1月31日12時10分にYAHOOニュース(テレビ西日本)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
31日午前、福岡市でアスファルトの舗装工事中に、男性が倒れた重機の下敷きになりました。
男性は意識不明の重体です。
◆記者:
「事故が起きた現場です。重機が倒れ、その影響でしょうか。道路にはアスファルトが散乱しています」
警察と消防によりますと、31日午前10時ごろ、福岡市中央区港で、アスファルト舗装工事にあたっていた30代の男性がパワーショベルの下敷きになり、病院に運ばれました。
男性は意識不明の重体です。
工事関係者によりますと、男性は当時、パワーショベルの操縦席にいましたが、別の重機を持ち上げた際にパワーショベルがバランスを崩し、逃げ出そうとして下敷きになったということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1fb8a896c5fa298ab26a09c34fe9dd591b0a3791
(ブログ者コメント)
映像からはシートベルトの有無を確認できなかった。
仮にシートベルトがあって着用していたとしたら、逃げ出すようなことにはらず、軽傷で済んでいたかもしれない。
2022年1月30日20時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
南海トラフ巨大地震や首都直下地震では、高層の建物ほど揺れが大きくなる「長周期地震動」の発生が想定されている。
どんな被害をもたらすのか。
備えは十分だろうか。
千葉県を震源とする強い地震が昨年10月7日夜、首都圏を襲った。
東京23区で震度5強を観測したのは東日本大震災以来だった。
【高層階と低層階で揺れ大違い】
足立区に接する埼玉県草加市にある鉄筋コンクリート15階建てマンション(築24年)の最上階。
会社役員浅葉さん(男性、50歳)は食事中に揺れに見舞われた。
テーブルにつかまったが、手を離せば横に飛ばされそうだった。
揺れは1分以上に感じた。
重さ数十キロの給水器が床に落ちてばらばらになり、台所では棚の調味料などが床に散らばった。
「(2011年の)東日本大震災に匹敵する揺れだった。首都直下地震かも」。
近くの別のマンション5階に住む母とは、1時間後に連絡がついた。
母は寝ていて地震にすら気づかず、室内の被害もなかった。
近くの戸建てやマンションの低層階に住む同僚らも、自宅の被害は軽微だった。
「同じ市内なのに、どうしてこんなに揺れの感じ方が違うのか」。
浅葉さんは不思議がる。
この地震では、東京23区や千葉県北西部などで長周期地震動が観測された。
気象庁は大きさを4段階で評価しており、草加市をふくむ埼玉県南部では最も低い「階級1」だった。
長周期地震動とは、1往復する時間(周期)が長い横揺れを指す。
高層ビルは揺れやすく、高層階の方がより大きく、長く揺れる傾向があるとされる。
【大規模火災、10分もの揺れも】
過去には被害も出ている。
03年9月の十勝沖地震では、震源から約250キロ離れた北海道苫小牧市内の石油タンクで火災が発生。
東日本大震災では、震源から約800キロ離れた高さ256メートルの大阪府咲洲(さきしま)庁舎で揺れが約10分続き、天井や壁など360カ所が損傷した。
16年4月の熊本地震の余震では、観測を始めた13年以降で初めて最大の階級4が記録されている。
内閣府の有識者検討会は15年12月、南海トラフ巨大地震が起きた際の長周期地震動の推計結果をまとめた。
最大級の地震の場合、本州から九州の広い範囲で階級4の長周期地震動が発生。
東京や大阪などの100~300メートルの超高層ビルでは最大2~6メートルの幅の横揺れがあると指摘された。
国土交通省は有識者検討会の推計結果を受け、翌16年6月、揺れが大きい東京、大阪、名古屋の3都市圏と静岡県の高さ60メートルを超える高層ビルについて対策を求めた。
新築する建物は、想定される揺れの長さを「60秒以上」から「500秒以上」に変更するなど、設計基準を厳しく見直すとともに、既存の建物もこの新基準にあわせた補強が望ましいとして、助成をするという内容だ。
【一人ひとりの備えも】
長周期地震動の対策とはどのようなものなのか。
工学院大学の久田嘉章教授(地震工学)によると、代表的なものの一つは制振ダンパーだ。
壁や柱などの間に入れる筒のような形の装置で、地震の揺れを受けることでダンパーが伸び縮みし、揺れを吸収する仕組みだ。
ただ、ダンパーは高層ビルの複数階にバランスよく設置しなければ効果を発揮しないという特徴がある。
一つのフロアだけで済むのがおもりだ。
地震が起こると、ビルの揺れと反対方向におもりが振れることで、揺れを相殺させる。
新宿三井ビルディング(55階建て、東京都新宿区)の屋上には、約300トンの振り子式のおもりが6基並べられている。
ただ、こうした備えは、あくまで建物の主要な構造の「軀体(くたい)」の揺れの増大を抑えるもので、久田教授は「各自で備えておかないといけないことはたくさんある」と言う。
各戸の家具の転倒防止や火事の防止はもちろんのこと、ドアが開かなくなった時に備えてバールを準備しておくことも必要だ。
久田教授は、「長周期地震動には、建築上の対策だけでなく、命を守り、けがを防ぐための一人ひとりの対策も重要だ」と力を込める。
https://digital.asahi.com/articles/ASQ1Z5R1RQ1CUTIL014.html
(ブログ者コメント)
草加市のHPによれば、市の震度は5弱。
結構、揺れたはずだ。
しかし、その揺れに対し、マンション5階に住んでいて気づかなかった人がいたとは・・・。
人それぞれだ。
http://www.city.soka.saitama.jp/cont/s1002/060/PAGE000000000000070923.html
2022年1月30日6時0分に朝日新聞から下記趣旨の記事が、写真や件数推移グラフ付きでネット配信されていた。
都市部の子育て世代の移動に重宝する電動アシスト自転車。
ただ、車体が重く、親子で乗ると総重量は100キロ以上になります。
小回りも利きにくいなど、普通の自転車と大きく異なる特徴もあり、乗り方には注意が必要です。
事故も増えています。
ある調査によると、事故の8割が、意外な場面で起きていることがわかりました。
どんなことに気をつければいいのか、取材しました。
【自転車の重さに耐えきれず……】
東京都世田谷区に住む30代の女性は、電動アシスト自転車を使い始めて約2週間後、転倒した。
5歳の息子を後ろに乗せた状態だった。
幸い、子どもはヘルメットをかぶっており、けがはなかったが、「一つ間違えば大けがしていたかも。ひやっとした」と振り返る。
状況はこうだ。
保育園から帰宅して自宅の玄関前の道に自転車を止め、前カゴの荷物を先に下ろした。
すると、道路が少し傾いていたこともあり、倒れかけた。
とっさにハンドルに手をかけたが、自転車の重さに耐えられず、支えきれなかった。
女性は「走行中は事故に気をつけていたが、停止中は油断していた。電動アシストの扱いに慣れていなかった」と振り返る。
【増える電動自転車の事故】
警察庁によると、2020年に起きた自転車事故は6万7673件と、11年の14万4062件からほぼ半減。
だが、そのうち電動アシスト自転車関連の事故を見ると、11年の1238件から20年は2642件と、2倍以上になっている。
子乗せ自転車で多いのが、「停止中」の事故の割合だ。
消費者庁の消費者安全調査委員会が2020年に出した報告書によると、東京消防庁が11年からの7年間に幼児を乗せた自転車(電動アシスト含む)の単独事故で救急搬送した1221人のうち、停止中の事故が最も多く、79・6%を占めた。
保護者が自転車から目を離したり、子どもと荷物を乗せたり降ろしたりする際の転倒が多かった。
報告書では、前輪とスタンドの左右端2点で支える三角形から自転車の重心がはみ出すことで転倒リスクが高まると指摘し、バランスを崩す要因として、幼児の動きや停車場所の傾斜、荷物の乗せ降ろし、ハンドルへの荷物などのぶら下げなどをあげる。
全国で安全教室を開く自転車安全利用コンサルタントの北方真起さんは、「自転車の事故と言うと走行中をイメージするが、止まっている時の事故が案外多い。走行中より注意が散漫になりやすく、走行中と同じくらい注意が必要です」と話す。
経済産業省の生産動態統計によると、ママチャリなどの一般の自転車の出荷台数は12年の約163万台から21年は約49万台と減少傾向にある。
一方で電動アシストでは、12年の約39万台から21年は約73万台と増加傾向だ。
電動アシストは、こぎ始めに加速が得られて負担が少ない一方で、ペダルの踏み加減を誤ると重心も高くバランスを崩しやすい。
車体も重く、親子で乗ると総重量は100キロを超えることもあり、一度倒れかかると自力で持ち直すことが難しく、ぶつかると重大事故につながる可能性が高い。
【子どもを乗せるのは最後、目を離さない】
では、何に気をつければよいのか。
交通安全対策に詳しい東京都市大学の稲垣具志・准教授(交通工学)によると、停止中は「子どもを乗せるのは最後、降ろすのは子どもが最初で荷物は後」で、子どもが自転車に乗っている時間をできるだけ短くするのが原則だ。
特に子どもが乗っている時は、目を離さないことが大切。
発進時は思い切りペダルを踏み込まないなど、加速時に転倒しやすいので注意が必要だ。
一方で、走行中で特に注意がいるのは、段差や右左折だ。
車道と歩道の5センチ程度の段差でも、浅い角度で進入しないようにするほか、小回りが利かないので無理な方向転換はしない。
車道を走るのが原則だが、歩道の場合は車道寄りを徐行し、歩行者優先で人をよけながら走るなど、蛇行運転はやめるようにする。
雨の日は、マンホールなどでのスリップも増える。
子どもにヘルメットをかぶせることも不可欠だ。
稲垣さんは、「子育て中の保護者は時間的な余裕がない中で運転していることも多く、安全確認がおろそかになりがち。より落ち着いて意識することが大切」とした上で、「道路交通法などを守ることはもちろんだが、子育て中の自転車に適した所作を一度確認し、普通の自転車との違いを意識して使ってほしい」と話した。
https://digital.asahi.com/articles/ASQ1X6F5YQ1PULEI00F.html?pn=8&unlock=1#continuehere
2022年1月29日17時32分にYAHOOニュース(Buzz FeeD JAPAN)から下記趣旨の記事が、絆創膏を貼った靴裏の写真付きでネット配信されていた。
雨の日に「すってんころりん」と滑って転び、痛い思いをした経験はありませんか?
事故を防ぐために、警視庁が「雨の日に転びにくくなる方法」をTwitterで紹介して話題になったので、紹介させてください。
ツイートは、1.7万回以上リツイートされ、1.6万を超える「いいね」が集まり、「そ、そんなお得な情報、頂いちゃって良かったのかしら?」、「早速やってみます」などの声が寄せられました。
ここまでの反響があったのは、必要なのがとても身近なものだったから。
警視庁災害対策課によると、靴底に絆創膏を貼るだけで、濡れた路面で滑って転びにくくなるといいます。
貼る場所は2カ所。
靴底のつま先と、かかと付近にそれぞれ1枚ずつ、縦方向に貼るだけです。
ただ、貼るときに気をつけるべきポイントが2点あると説明しています。
1、靴底の泥や水滴をよく拭き取る。
2、空気が入らないように絆創膏を貼る。
これだけで転びづらくなるなんて、驚きですよね。
警視庁は、「水に濡れるとすぐに剥がれそうですが、先日やってみたところ、1日履いても剥がれませんでした」とツイートしています。
先日の1月6日に、東京都を含む関東各地で大雪が降った際には、「これのおかげか転ばずに駅まで到着」、「本当にスイスイ歩けてびっくりした」などと、試してみた人からTwitterで報告がありました。
滑らないわけではなく、あくまで滑りにくくなる靴のライフハック!
すぐに使いたくなる生活の裏技でした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/dbe80438410d4a65f948c705613b208f9dea582e
2022年1月28日17時15分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
南太平洋・トンガ沖で起きた海底火山の大規模噴火に伴う津波について、気象庁は最初の記者会見で「メカニズムは分からない」と繰り返した。
有事の際に「分からない」ことをきちんと伝える重要性はどこにあるのか。
リスクコミュニケーション(リスコミ)のあり方を考えたい。
【異例の会見「津波かどうか」】
「現時点で本当にこれが津波かどうかは分かっておりません。防災上の観点から、津波警報・注意報の仕組みを使って防災対応を呼びかけているものになります」
噴火は日本時間の15日午後1時ごろ。
その約13時間後の16日午前2時に気象庁が開いた記者会見で、宮岡・地震情報企画官は、異例の呼びかけをした。
気象庁は15日午後7時ごろ、「若干の海面変動が予想されるが、被害の心配はない」と発表していた。
奄美群島・トカラ列島に津波警報、太平洋沿岸の各地に津波注意報を発令したのは、それから5時間15分後。
すでに各地では潮位の変化が観測されていた。
なぜ、「津波かどうか分からない」のか。
一つは、トンガと日本の間にある太平洋の島々では大きな潮位の変化が観測されなかったにもかかわらず、日本の周辺だけ潮位の変化が大きくなったことだ。
気象庁によると、これらの島々の潮位変化は、ツバル0・1メートル、ナウル0・3メートル、米自治領サイパン0・3メートル、などにとどまった。
だが、小笠原諸島の父島では0・9メートル、鹿児島県奄美市では1・2メートルに達した。
もう一つは、日本への到達が予測より早かったことだ。
もし津波だとすると、速度は水深(海の深さ)によって決まるため、到達時刻が予測できる。
気象庁は、父島への到達を同日午後10時半ごろと見込んでいた。
だが、父島で実際に観測されたのは、これより約2時間半も早い、午後8時ごろだった。
通常の津波ではない――。
代わりに気象庁が検討したのが、気圧の変化が原因だとするものだ。
同日午後8時ごろから、国内各地の気圧に最大2ヘクトパスカルの一時的な上昇が観測された。
噴火に伴うものとみられる。
気圧変化による潮位変動は、台風などの低気圧によって海面が吸い上げられる「高潮」や、長崎湾(長崎県)で海面が上下に振動する「あびき」などの現象が知られている。
しかし気象庁によると、気圧の上昇で引き起こされるのは例がないという。
「どういう経緯をたどるか予想がつきませんでした。通常の地震に伴う変化ではないものに対して警報・注意報を適用する是非について、検討する時間を要していました」。
宮岡氏は、警報・注意報の発令に時間がかかった理由を、こう説明した。
【危機管理の観点「大変評価できる」】
有事の際にいかに正しい情報を伝えるかというリスクコミュニケーションは、政府の危機管理上、非常に重要なミッションだ。
今回の気象庁の対応はどうだったのか。
社会情報大学院大学教授で危機管理コンサルタントの白井邦芳さんは、「危機管理の観点から大変評価できるもの」とみる。
白井さんは、その前提として「国民側からすれば、どうしても『国には当然、知識やデータが集まっているから、全ての自然現象に対し、きちんと答えを持っている』と思いがちだが、自然現象には、具体的な根拠が希薄な現象があります」と語る。
その上で、
「(気象庁は)早い段階では、これまでの科学的な実績に基づき『津波ではない』と判断したが、疑問点があった。
その点をおさえつつ観測を続けた結果、具体的な事実として、危機が迫っていると再認識した。
その上で、メカニズムは分からないけれども警報・注意報を出した。
一連の流れの中で評価すべき重要な点は、時間の経過と共に状況、判断が変わったことを正確に説明したことです」
と指摘した。
白井さんによると、米国の企業や政府機関では、不祥事やトラブルが起きた際、全ての原因が分からずとも、分かっているデータを細切れでもアップデートしながら説明するという。
「その時点ごとに、分かっていること、分かっていないことは何か、意見なのか臆測なのかを明確に国民に知らせなければ、臆測が独り歩きして不安をあおったり、逆に危機の過小評価につながったりします」。
その点で、気象庁の記者会見は、明確に言葉を分けて説明していたというわけだ。
白井さんは、「科学的データを集めて正しい情報を速報し、現実の問題として危機が迫っているなら、分からないことは『分からない』と伝えつつ、危機の可能性を伝えて避難させるのが重要です」と述べた。
【リスコミの失敗「審議会」が原因】
一方で、過去を振り返ると、リスコミの失敗が政府の信頼を損ねたケースもある。
その多くが、分からないことを、さも「分かっている」かのように伝えたことだ。
2011年の東京電力福島第1原発事故では、枝野幸男官房長官(当時)が、飛散した放射性物質による健康被害について、「ただちに人体に影響を及ぼすものではない」と繰り返した。
しかし、当時は低線量被ばくの影響は正確には分かっておらず、かえって健康への不安を招いた。
新型コロナウイルスの感染が拡大した20年秋には、菅義偉首相(当時)がGoToキャンペーンについて、「感染拡大の主要な原因とのエビデンス(根拠)は、現在のところ存在しない」などと述べた。
しかし、感染対策を進めながら飲食や旅行を推奨するという矛盾に「アクセルとブレーキを同時に踏むようなもの」との批判が高まった。
NHK記者を経て科学コミュニケーションを研究する江戸川大教授の隈本邦彦さんは、リスコミの失敗の背景に「審議会」の存在があると指摘する。
政府にとって都合がいい言説を主張し、政府の方針に「お墨付き」を与えていると指摘される専門家集団のことだ。
科学に分かることには限界があり、科学者だけでは解決できない問題がある。
これを「トランス・サイエンス問題」と呼び、1970年代に提唱された。
例えば、「原発はどこまで安全対策を講じるべきか」という問題は、原子力の研究者だけでは決められない。
ところが、こうした問題を政府が審議会に諮り、お墨付きを得ることで、「あたかも科学的に決定されたようにすり替える」というのが「日本のお作法」(隈本さん)だという。
「日本は、こうした作法を一度たりとも反省しないまま進んできました。
例えば、政府が新型コロナで緊急事態宣言を出すときにも、まず政治家が方針を決め、専門家がそれを追認するでしょう。
順番がおかしいと思いませんか」
科学では答えが出ない問題に直面した場合、どうすればいいのか。
「科学者に求められるのは、『科学の限界』を示すことです。
そのためには、立場やメンツにこだわらない『無私の正直さ』が求められます。
これまでの知識では分からない現象が起きていることを、丁寧に説明して、多くの人に理解を求めることが大事です」
と隈本さんは強調する。
その上で、こう語った。
「新型コロナは専門家でも全く現実を予測できなかった。
それを目の当たりにし、自然界には分からないことがたくさんあるという当たり前のことに気づいたのが、この2年間だった。
『分からない』というのは勇気のいることですから、気象庁の勇気をたたえたいと思います」
https://mainichi.jp/articles/20220127/k00/00m/040/213000c
2022年1月28日12時24分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
宮城県多賀城市で昨年6月、劇団四季の公演準備中に男性作業員が舞台セットから転落する事故があり、仙台労働基準監督署は27日、劇団を運営する「四季」(横浜市)と舞台監督の40代男性=横浜市=を労働安全衛生法違反容疑で書類送検し、発表した。
認否は明らかにしていない。
労基署によると、作業員は頭を強く打ち、脳挫傷の重傷。
四季は昨年6月15日、多賀城市中央2丁目の市文化センターで、公演「ザ・ブリッジ~歌の架け橋~」の舞台準備中、手すりの設置などの転落防止策を怠った疑いがある。
舞台セットは高さ2・47メートル。
作業員は出演者の代役としてセット上に配置され、ステージに転落した。
作業員は仙台市のイベント会社から派遣されており、労基署は四季の指揮命令で作業していたと認定した。
劇団四季は27日、「心よりおわび申し上げる。事故を厳粛に受け止め、再発防止の徹底に努める」などとするコメントを出した。
https://www.asahi.com/articles/ASQ1X3T03Q1XUNHB004.html
1月27日17時22分に読売新聞からは、照明の調整をしていた、床の照明に頭をぶつけたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
仙台労働基準監督署は27日、劇団四季を運営する「四季株式会社」(横浜市)と舞台監督の40歳代男性を労働安全衛生法違反の疑いで仙台地検に書類送検した。
発表によると、昨年6月15日、宮城県多賀城市の市文化センター大ホールで、公演準備のため照明の調整をしていた男性作業員が、高さ約2・5メートルの舞台セットからバランスを崩して転落、
床に設置されていた照明に頭をぶつけて脳挫傷などの重傷を負う事故が起きた。
同社などは、転落を防ぐ手すりなどを設けなかった疑い。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220127-OYT1T50183/
(ブログ者コメント)
イマイチ状況が読み取れないが、ブログ者は、舞台上にいた代役にスポットライトを当てて照明の調整をしていた・・・と解釈した。
もしそうだったとしたら、代役の人は舞台上をアチコチ移動していた時に転落した・・・ということかもしれない。
一般的には対策として手すりの設置が考えられるが、舞台に手すりを設けるとなると、本番時の照明と印象が違うことになるかもしれず、第一、本番の際も手すりを設けるのか・・・という話しにもなりかねないので、現実問題、難しいような気がする。
2022年1月28日11時29分に朝日新聞から下記趣旨の記事が、シールを貼り付けた注意看板の写真付きでネット配信されていた。
ため池での水難事故を防ごうと、香川県丸亀市は転落対策シールを作製した。
シールは市内のため池に設置された注意喚起の看板に貼り、ため池の危険性を住民らに改めて認識してもらう。
シールには赤い文字で大きく、「ため池は落ちるとはい上がることができません」と記載。
シールに描かれたQRコードをスマートフォンで読み込むと、現役の水難救助隊員でもため池の斜面を上がれない様子の動画(水難学会撮影)を視聴できる。
また、転落した場合は浮いて助けを待つことや、周囲の人は飛び込んで助けようとせず、119番通報するといった注意も書かれている。
市によると、1月中には21カ所の池の看板にシールを貼り終える予定という。
昨年5月に綾歌町のため池で釣り中の親子が亡くなる事故が起きたのを受け、市は管理者から申し出があったため池に「あぶない!」と書かれた看板計68枚を設置。
しかし、以前からのデザインのままで目立たないことから、「危険性をもっと伝えるべきだ」との声があがっていたという。
https://www.asahi.com/articles/ASQ1W6R3GQ1TPTLC00F.html
1月31日10時16分にYAHOOニュース(水難学会会長の寄稿文?)からは、他の池でも使えるよう、シールには池の名称とため池管理番号を入れられるようにしているなど、下記趣旨の記事が複数枚の写真付きでネット配信されていた。
昨年5月に父子がため池に落ちて死亡した丸亀市に、ため池の怖さを動画で伝える看板の第1号が設置されました。
QRコードで動画につなぐデジタルトランスフォーメーション(DX)。
全国に広がるか、楽しみです。
【丸亀市のため池水難事故】
うどん好きなら誰もが知っている丸亀市。
昨年5月に父子がため池に落ちて死亡しました。
詳細は筆者記事「ため池に落ちると、なぜ命を落とすのか」をご覧ください。
筆者は1月29日に事故の調査に、改めて現地を訪れました。
ちょうど冬の今頃は「かいぼり」の時期にあたり、水はすべて抜かれていました。
かいぼりにあわせて、現在、ため池の補修工事が行われています。
図1は水抜き前後の事故現場の様子を比較した写真です。
(a)の写真だけ見ていると、水面があるせいか、斜面を落下するという危険性をあまり感じることができません。
でも、実際に矢印に従ってため池に落ちる例は後を絶ちません。
ところが(b)を見ると、黄丸の箇所がたいへん危険だということに気づきます。
実際にここに立ったら、そのまま矢印に従って斜面を滑って転がり落ち、ため池の底で身体を地面に強打して大けがをするような予感に襲われます。
図1から、水を張ったため池だと、水面の下の様子など知る由もないということを思い知らされます。
【丸亀市の取り組み】
筆者は昨年9月から、丸亀市の神田さん(丸亀市議)と隣町の綾川町の住民で事故現場の近くにお住まいの川崎さんと、ため池水難事故の防止策について意見交換を行ってきました。
今回、せっかくの丸亀市訪問の機会となりましたので、神田さんの発案で設置された、水難事故防止のための看板を案内していただきました。
カバー写真がその看板になります。
神田さんに早速、説明していただきました。
看板そのものは、これまでに設置されているものですが、そこに図2のようなシールを張りました。
神田さん、「QRコードで動画につながるところがポイントです。」
なるほど、早速試してみると、つながりました。
ため池転落の実験の様子を示す動画や、小学生が「ういてまて」教室で背浮きにチャレンジする動画などが紹介されます。
ため池事故の危険性について説明する動画を再生すると、スマートフォンがしゃべりだすという仕組みです。
神田さんは、「全国のどこの池でも使えるように、池の名称とため池管理番号を入れられるようにしました」と、このシールが全国のため池に広がってほしいとの想いを語りました。
そのほかとして、ため池に落ちたら「落ち着いて、浮いて待つ」、まわりの人は「飛び込まずに、119番通報」と、きちんと要点を伝えています。
そして、右端に「落ちても大丈夫、と思う方はこちら」と、やや挑発的にQRコードに誘導しています。
デジタルの力で人がため池に近づかないようにする。
しかも、シール1枚のコストで。
これは、まさにDXです。
「こんな簡単なことがDXか?」と思えるところが、デジタルでコストを抑えられている点です。
神田さんは、「ぜひ地域の皆さんが、QRコードで動画を再生し、その場で学んで気づいてほしい」と強調します。
学校や地域活動でそういった癖を付けられるように教育・啓蒙することで、DXが進んでいくのではないでしょうか。
【看板活用の重要性が増してきた】
日本の3本の指に入るくらいため池で有名な香川県。
近年で言えば、実は県内のため池での水死はきわめて少ないのです。
綾川町の川崎さんは、「地元ではため池と生活が昔から密接につながっていて、例えば昭和の時代なら子供たちがため池で遊んでいると「コラー!」と怒鳴り声がやってきて、こっぴどく怒られた」と教えてくれました。
「あそこのため池で釣りをすると怒られる」という警報が子供の間で飛び交うほどだったそうです。
怒鳴り声も、子供の間の情報共有も、アナログ的な声による事故防止だったわけです。
それが有効に働いている時代はそれでよかったのです。
川崎さん、「ため池に様々な所から釣り人が来るようになって、注意がしづらくなりました。」
やはり、怖いのはトラブルです。
注意したことによるトラブルは、この令和の時代においては気を付けなければならないことになりました。
逆上されて、注意した方が襲われたら、たまったものではありません。
昨今の物騒な逆上事件を考えれば、事故防止には、やはり注意喚起する看板に頼らざるを得ないわけです。
でも神田さんは、「地元に住み続けて40年、看板が何も進化していないことに気が付いた」そうです。
「丸亀市は、看板向けQRコード付きシールの普及に積極的に乗り出した」と神田さん。
自治体が費用負担するにしても、ため池の管理者がシール添付に了解しなければ普及しません。
丸亀市ではため池管理者の把握が進んでいて、了解を得やすい環境が整っているため、シールの普及に乗り出したそうです。
【さいごに】
しゃべる看板は、丸亀市土器町にある聖池(ひじりいけ)で見ることができます。
カバー写真の聖池では、池の水が抜かれている様子がわかります。
現場で説明をいただいた丸亀市役所の担当者の方によれば、水が張ってあるのは3月から11月。
今の時期は池の水を抜き、水底を天日に干し、補修工事を行っています。
今回紹介した看板向けQRコード付きシールが全国のため池水難事故の防止につながることを期待しています。
https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohidetoshi/20220131-00279627
(ブログ者コメント)
丸亀市綾歌町のため池事故は本ブログでも紹介スミ。
2022年1月28日10時0分にYAHOOニュース(ベストカー)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今年の冬はことさら寒いが、冬期は積雪や路面の凍結などにより転倒災害が多く発生する季節だ。
全産業の労働災害の中でも最も件数が多いのが「転倒」で、もちろんトラック運送(陸上貨物運送事業)でも多く発生している。
厚生労働省や労働災害防止団体は「STOP!転倒災害プロジェクト」を推進しており、平成27年(2015年)から継続して取り組んでいるのだが、転倒災害は増加傾向にあり、更なる取り組みが必要となっているのが実情だ。
トラック運送における労働災害防止団体(労働災害防止団体法に基づき設置された特別民間法人)である陸上貨物運送事業労働災害防止協会(略称:陸災防)は冬期の転倒事故事例を公表し、対策を呼びかけている。
【最近実際に起こった冬期の転倒災害】
どんな季節、どんな作業中でも転倒災害は起こりうるとはいえ、積雪や凍結により一気にリスクが高まるのが冬だ。
「STOP!転倒災害プロジェクト」でも、重点取組期間を6月とし、転倒災害が多発する冬季に向けた準備期間を設けている。
実際には、どのような転倒災害が起きているのか?
以下は、陸災防が公表した冬冬期における転倒災害の事例である。
【事例1】31歳男性/左脚腓骨及び脛骨骨折
敷地内に設けてある自販機で飲料を購入しようと、積雪のある凍結路面を歩行中に、左足に体重がかかった状態で右足が滑り、その場で転倒し左足を骨折した。
【事例2】76歳男性/大腿骨骨折
先日積もって融けた雪が再び凍り、ところどころ氷の塊りができている状態。
ホーム前の雪かきをしてから車両を接車し、運転席から降りた際、凍った路面で足を滑らせて転倒し、右大腿部を路面の氷の塊りに強打した。
【事例3】66歳男性/頭部、頚椎、腰椎挫傷・捻挫
配送センター敷地内で荷降ろしが終了した後、車両に戻ろうとして凍結した地面で滑り転倒。
頭と背中を打った。
【事例4】33歳男性/右脚脛骨骨折
駐車場を歩いていた際、路面が凍結していたため足を滑らせた。
転倒しないように踏ん張ったが、足首を挫くような感じになり、その結果、右脚脛骨を骨折(耐滑性の低い靴を履いていた)。
【事例5】45歳男性/右手首骨折
トラックより家具の搬入作業をしていた。
2人で家具を持ち上げて搬入している時、雪で床の養生が濡れていて、足を滑らせて転倒。
最近は、トラックドライバー不足などを背景に、高齢のドライバーも増えているが、若い男性でも、作業中でなくても骨折という重症に至っている。
高齢ドライバーや重い荷物を扱う作業中は、一層の注意を要する。
【冬期における転倒防止のための4つの留意点】
厚労省は、冬期の転倒災害防止に向けて、留意点を4つ挙げている。
1.天気予報に気を配る
2.時間に余裕をもって歩行、作業を行なう
3.駐車場の除雪・融雪は万全に、出入口などにも注意する
4.職場の危険マップ、適切な履物、歩行方法などの教育を行なう
寒波が予想される場合の周知、余裕のある作業時間の確保、除雪や夜間の照明設備などは事業者が行なうべきものだが、一方で、自分自身で対策できるものもある。
長距離トラックの場合などは、現在地に加えて、これから向かう地域の気象を把握し、現地の天気に気を配ることだ。
特に、最低気温がマイナス2度を下回ると、急激に転倒災害の発生リスクが高まるという分析結果がある。
積雪や凍結のリスクを知ったら、早めに(出発前に)対策をとる。
【冬タイヤに履き替えるように滑りにくい靴に履き替えを!】
また、冬期にはトラックのタイヤを冬タイヤに履き替えるように、滑りにくい靴(耐滑靴)に履き替えることも効果がある。
ただし耐滑靴にも、水・油用の耐滑靴、氷上用の耐滑靴、粉体上の耐滑靴などがあり、市販されている耐滑靴の多くは「水・油用」だ。
したがって、冬期の屋外使用では、靴の耐滑性にも注意が必要となる。
雪や氷の上で使用できることを確認するとともに、滑りやすい路面では荷の運搬方法や作業方法を見直し、歩く歩幅も小さくするなど、歩き方にも気をかける。
トラックドライバーの労働災害というと、多くの人は「交通事故」を思い浮かべるが、割合でいえば全体の5%にすぎず、大部分を占めるのは荷役作業時の墜落や転倒だ。
その中でも、雪や凍結など天候に起因するものが約8%ある。
トラックの安全装備が充実し、交通事故が年々減少するなかでも、交通事故以外の労働災害が減っていないのは残念な事実だ。
労働災害の4分の1を占めるという転倒災害の予防は、トラック運送の未来を確保することでもある。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bdbfd85ff5a25ebe5b55bc68e3e7c64f3187d0bd
(ブログ者コメント)
厚労省HPに「STOP!転倒災害プロジェクト」記事が掲載されており、その中の「靴選び」リーフレットに以下の記述があった。
ただ、冬季の靴選びに関する記述はなかった。
・対滑性を有する靴はJISマーク横に「F1」か「F2」
表示がある。
・床の材質で適合する靴底が変わる。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000111055.html
2022年1月28日22時27分にYAHOOニュース(テレビ静岡)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
28日、静岡市で30代の女性がスプレー缶を捨てようと穴をあけていたところ、ガスに引火し、やけどをしました。
中身の確認や屋外で作業するなど、注意が必要です。
午後3時頃、静岡市葵区大工町のマンションで、30代の女性が自宅の台所で日焼け止めのスプレー缶に穴をあけていたところ、残っていたガスに引火しました。
警察によりますと、シンクの一部が焦げ、女性は顔や腕に軽いやけどしたということです。
女性は、缶切りのらせん状の金属部分で穴を開けていて、消防は女性が着ていたフリースの静電気がガスに引火した可能性があるということです。
今後、さらに詳しい調査が進められます。
こうした事故を防ぐため、静岡市では6年前から、中身を出し切ったあと、穴をあけず月1回の「資源ごみの日」に捨てるルールに変更されています。
女性は、穴をあける必要がないことを知らなかったということです。
穴をあけて捨てるルールになっている市町も多くあり、作業を行う場合には、中身が残っていないかどうかの確認や屋外で作業するなど、事故を防ぐ注意が必要です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/dc988d7aca90385638bdbc2453d16ba162ca7a96
消防が事故直後、着火原因に言及するのは珍しい。
なにか、根拠になるような事実でもあったのだろうか?
特に、人体帯電ではなくフリース帯電だと推定した事実が。
(2022年5月15日 修正1 ;追記)
2022年5月14日17時31分にFNN PRIME(静岡テレビ)からは、シンクにたまったガスに引火したらしいという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
2022年1月、静岡市葵区のマンションで、30代の女性がキッチンで日焼け止めのスプレー缶に穴を開けていたところ、突然爆発が起きた。
女性は頭や顔などに軽い火傷を負った。
着ていたフリースの静電気が、シンクにたまったガスに引火したとみられている。
・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/2ddec6cf8f717b119741dbf40505661dbe2bc8d8?page=1
(ブログ者コメント)
缶をシンクの上で、あるいはシンクの底に置いて穴を開けていたということだろうか?。
2022年1月27日18時45分にYAHOOニュース(時事ドットコム)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京都足立区の病院内で水たまりに足を滑らせて転倒し骨折した女性(61)が、病院を運営する医療法人社団哲仁会を相手取り、約1850万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が27日、東京地裁であった。
渡辺充昭裁判官は病院側の責任を認め、約300万円の支払いを命じた。
判決によると、女性は2017年12月、健康診断を受けるため同病院を訪れ、4階の通路を歩行中に転倒して左上腕部を骨折し、1カ月余り入院した。
事故前夜に降雨があり、現場付近に水たまりがあったが、立ち入り禁止の表示はなかった。
渡辺裁判官は、女性が転倒した場所について「受診者が安全に通行できる状態になかった」と指摘し、病院に瑕疵(かし)があったと判断。
損害額は400万円と算定する一方で、女性は簡易スリッパを履いており、慎重な通行が必要だったとして、賠償額を減額した。
同病院は「担当者がいないのでコメントできない」としている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a2105505d08d8900f70565c472fe5dd3cc611741
1月28日10時39分に読売新聞からは、通路の床材は濡れると滑りやすくなる材質だった、通路は職員専用だったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
健康診断のために訪れた東京都内の病院で、通路の水たまりに足を滑らせて転倒し、左腕を骨折したとして、都内の女性(61)が病院を運営する医療法人に約1800万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が27日、東京地裁であった。
渡辺充昭裁判官は、「通路の床材はぬれると滑りやすくなる材質で、健康診断を受ける人が安全に通行できない状態だった」として、同法人に約300万円の賠償を命じた。
判決によると、女性は2017年12月、東京都足立区の病院で、健康診断の会場に向かうため、4階の通路を歩いていたところ、降雨の影響でできたとみられる水たまりに足を取られて転倒した。
通路は職員専用だったが、判決は立ち入りを禁止する表示がなかったことなどを踏まえ、病院に落ち度があったと指摘。
同法人に治療費や慰謝料などを支払う責任があると判断した。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220128-OYT1T50079/
1月27日20時48分にYAHOOニュース(共同通信)からは、職員以外の通行は禁止されていたが立入禁止の表示はなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
病院側は「通路は屋外スペースにあり、職員以外の通行が禁止されていた。事故は女性が足元の注意を怠ったためだ」と主張したが、渡辺充昭裁判官は、立ち入り禁止の表示はなく、同じフロアには健康診断会場があったと指摘。
「安全に通行できる状態でなかった」とした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/eee7915678590ec5da9f684c1415a33fe51e2848
2022年1月27日17時52分にYAHOOニュース(サンテレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2019年、神戸市兵庫区のビルでエレベーターを点検中に、男性従業員が重りの下敷きになって死亡した事故で、遺族が1月27日、勤務先の会社などに対し、およそ1億6000万円の損害賠償を求める訴えを起こしました。
訴えを起こしたのは、事故で夫(当時48)を亡くした妻の直子さん(49)ら遺族の4人です。
この事故は2019年2月、神戸市兵庫区にあるビルで、当時、日立ビルシステムに勤務していた義幸さんが点検作業をしていたところ、別の従業員が誤ってエレベーターのかごを高速で動かし、上から降りてきた重りに義幸さんが頭部を挟まれて死亡したものです。
遺族は、会社が安全配慮義務を怠ったなどとして、日立ビルシステムと、当時一緒に作業をしていた従業員に対し、合わせておよそ1億6000万円の損害賠償を求めています。
日立ビルシステムは、「訴状が届いていないので、コメントできない」としています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/47a0b22a893ac1f2bd29fbd1568387984917f8ba
1月27日21時38分にYAHOOニュース(神戸新聞)からは、社内規定では高速運転厳禁になっていた、妻は保守点検員の命が尊重されるよう業界全体の問題として社会に提起したいと語ったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
神戸市兵庫区で2019年、エレベーターの点検中に男性が機械に挟まれて死亡する事故があり、尼崎市に住む遺族が27日、勤務先だった日立ビルシステム(東京)と当時の同僚の男性を相手に、安全配慮義務を怠ったとして約1億6千万円の損害賠償を求める訴訟を神戸地裁に起こした。
亡くなったのは同社の社員だったHさん=当時(48)。
訴状によると、事故は19年2月15日に神戸市兵庫区内のビルで発生。
一緒にエレベーターの点検作業をしていた同僚の男性が、かごを高速で上昇させ、昇降路にいたHさんは下降してきた「釣り合い重り」に挟まれて死亡した。
原告は、同僚男性は安全確認が不十分なまま運転し、同社は高速運転を厳禁とする社内規定の周知徹底を怠ったなどとしている。
20年9月、神戸東労働基準監督署に労災認定された。
兵庫県警は業務上過失致死容疑で同僚男性を書類送検したが、神戸地検は不起訴処分としている。
提訴後、妻の直子さん(49)が神戸市内で会見。
全国で類似の労災事故が続いているとし、「保守点検員の命が尊重されるよう、業界全体の問題として社会に提起したい」と語った。
同社は「訴状が届いておらずコメントできない」とした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8ea85af4712cc2efb5f4089134ed71b772f4bf99
(ブログ者コメント)
上記サンテレビの映像によれば、ビルは4階建て。
2022年1月27日20時6分にYAHOOニュース(FNN PRIME)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午前8時ごろ、千葉・木更津市の圏央道内回りで、車12台がからむ事故が起きた。
9台の車は、次々と追突したような形で止まっていた。
この事故で23人が打撲などのけがをして、うち8人が病院に搬送された。
いずれも軽傷だという。
事故直後の様子をとらえた映像では、周辺は霧が濃く、視界不良となっていることがわかる。
撮影者:
「トンネルの手前は霧がなくて、トンネル抜けたら、めちゃくちゃ霧が濃かった。本当に5メートル先が見えない濃霧。本当に前が見えない感じ」
木更津市には、26日夕方から濃霧注意報が出ていた。
今回の事故でも、濃霧による視界不良で先頭車両が突然スピードを緩めたことで、後続車が次々と突っ込んだとみられている。
JAF(日本自動車連盟)によると、濃霧などで視界が悪いときには、昼間でもライトをつけ、スピードを落として走行することが大切だという。
事故の影響で、圏央道は一部区間で一部通行止めとなっていたが、午後6時現在は解除されている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/095e24c541b279d4e0432f418a773c0d29d00aa5
1月28日1時58分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)からは、濃霧時に前方の車がどう見えるか実験した結果の説明など、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
千葉・木更津市で27日、車12台が絡んだ玉突き事故があり、23人がけがをしました。
当時、木更津市には濃霧注意報が発表され、霧の影響で視界が悪くなり、車が次々と追突したとみられています。
事故直後の様子の写真が、現場で撮影されていました。
(以下は音声情報のみ)
霧が濃い状態だと、視界はどのくらい悪化するのでしょうか?
これは、昼間が濃霧だった場合、前方の車がどのように見えるかを検証した映像。
視界が真っ白のため、車間距離30mほどだと、前の車は見えづらく、25mにまで近づいたところで、ようやく見えてきました。
100m先が見えなくなると予想される時に出る濃霧注意報が発表された中、起きた事故。
・・・
https://news.yahoo.co.jp/articles/a4804aebbdb1dee7e158da9c64fdbe1b48eb78f3
(ブログ者コメント)
トンネルを出たら、そこは濃霧だった・・・。
入る時には霧はなかったのに・・・。
事故が起きた木更津東ICと鶴舞IC間で、空撮映像に合致する場所をグーグルアースで探したところ、以下の赤矢印の場所だった可能性がある。(地図はマピオン)
もしそうだったとすれば、トンネルを出たところには武田川が流れている。
また、次のトンネルを抜けたところには高滝湖がある。
水の多い地形ということも濃霧に関係していたのだろうか?
2022年1月26日13時0分に朝日新聞から、「「奇跡的」世界が称賛、初撮影の三角波 92歳海洋物理学者の写真展」というタイトルで、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
穏やかな波、荒々しい波、美しい波……。
世界を航海して波の観測と研究に打ち込んだ海洋物理学者で、九州大学名誉教授の光易恒(みつやすひさし)さん(92)が、初めての写真展「海の波を見る」を福岡市で開いている。
刻々と変化する波の一瞬をとらえた、貴重で不思議な光景が並ぶ。
会場には、「波の誕生」、「青年期の波」、「波齢・波の年齢」などと題した写真十数点が展示されている。
「海の波の一生は、人間の一生と似ている」と光易さん。
風が吹くと、さざ波が誕生し、風からエネルギーを吸収して成長する。
広大な海を悠然と伝わっていき、海岸に達して一気に砕け、終焉(しゅうえん)を迎える。
光易さんは大学卒業後の1952年、当時の運輸省運輸技術研究所に入り、港湾技術に関連して海の波の研究を始めた。
65年に九大に転じると、観測のために本格的に外洋に出るようになった。
船で沖に向かい、加速度や傾斜、位置などを測る機器を海に下ろし、データを集めて解析した。
同時に、波を目視でも観測し、写真で記録した。
データからは波高や周期、向きなどは読み取れるが、周囲の海全体に目を配り、白波や水煙など波が実際にどんな様子をしているかを知るには目視が適しているからだ。
「船は普通、波の静かな時に出港し、海がしけると戻る。私たちの場合は、その逆」。
波が立たないと、研究にならないからだ。
大揺れの甲板でしぶきを浴びながら、夢中で作業したと振り返る。
「よく遭難しなかったものです」
「三角波(さんかくなみ)」も、そうして写した1枚だ。
米国東海岸沖の北大西洋で、1980年秋の大しけの日だった。
風が少し弱まったひととき、甲板に下り、うねる波に向かってカメラを構えた。
狙って撮ったわけではなく、「やみくもにシャッターを切ったら、偶然写っていた」。
三角波は周りに比べて異常に大きな波で、船をいっぺんに転覆させる力があることから、古くから船乗りたちに恐れられてきた。
だが、どうやってできるのか、そのメカニズムは複雑で、現在も研究が続いている。
写真の三角にとがった波の高さは10メートル以上と推定される。
「三角波の撮影は世界初」「奇跡的だ」と研究者の間で注目を集め、「論文に使いたいので貸してほしい」という依頼も寄せられた。
近年は人工衛星やコンピューターの活用で、海に出なくても研究できる範囲が広がっている。
だが、「海の上で風や気温の変化、潮の香りを感じながら波を見る。そのアナログな現場感が魅力で、長年研究を続けてきた」と話す。
2007年に一般向けの著書「海の波を見る」(岩波書店)を刊行。
そこに収めた写真を目にした、息子でアートディレクターの清輝さん(64)が「誰も見たことのない光景が写っている」と、写真展の開催を勧めてくれた。
2月6日まで福岡市東区箱崎1丁目のブックスキューブリック箱崎店(092・645・0630、月曜休み)。
同月18~27日には同市南区高宮1丁目のHARU GALLERY(harugallery158@gmail.com)。
いずれも無料。
https://digital.asahi.com/articles/ASQ1T5TX7Q1NTIPE01K.html?iref=com_rnavi_arank_nr01
2022年1月25日19時44分に毎日新聞から下記趣旨の記事が、図解や被害写真付きでネット配信されていた。
トンガ沖の海底火山噴火によって日本にも到達した「津波」との類似性が指摘される、ある現象に注目が集まっている。
一般に「気象津波」と呼ばれ、発生頻度の多い九州西岸で「あびき」と呼んでいる急激な潮位変化のことだ。
これから春先にかけて発生しやすくなるが、大きな気象変化がなくても突然起こるため、予報は難しい。
そのメカニズムとは・・・。
特に長崎県や鹿児島県で大きなあびきが発生しやすく、これまでも漁船沈没や転覆、道路の冠水、床上・床下浸水などの被害が繰り返しもたらされてきた。
最近では2019年3月21日に長崎駅周辺の市街地が広範囲に冠水し、JR長崎線が一時列車の運行を見合わせる事態になった。
1979年3月に長崎で観測されたあびきは、海面昇降の谷から山までの高さが約2・8メートルと観測史上最大で、玉之浦町(現五島市)では波にさらわれた女性が亡くなる悲劇も起きた。
あびきは、正確には、数分から数十分程度で潮位が変動する「副振動」という現象のことを指す。
月や太陽の引力で海面が昇降する潮の満ち引きを「主振動」と呼ぶのに対し、副振動は気象現象などに伴う気圧の急変で発生する。
条件がそろえばどこでも起こりうる現象だが、とりわけ九州西岸の頻度が多く規模も大きいのは、その発生メカニズムと地理的・地形的な要因がある。
あびきの第1段階は、気圧の急変で海面がわずかに上がったり下がったりすることによってできる小さな波だ。
過去のあびきを研究した東京大の日比谷紀之教授(海洋力学)によると、九州西岸に到達するあびきは
①大陸近くで発生した低気圧などにより、気圧の波が起きる
②気圧の波が海洋の波と共鳴し、押し続けるようにして東進
③長崎湾などの細い湾に入り込むことにより、海面が上昇
④湾からはね返った波が岬や沖合の島などではね返って、さらに大きくなる
といった経緯をたどる。
その上で日比谷教授は、「水深が浅い東シナ海では、大気の波と海の波が共鳴しあって大きくなりやすい」と指摘。
九州の西海岸には東北のリアス式海岸に似た、入り組んだ湾が多いことも、大きなあびきになりやすい要因だ。
こうして、わずか2、3ヘクトパスカルほどの気圧の変動でできたさざ波が徐々に増幅されていくことで、湾の突き当たりの地域に被害をもたらす。
また、春先にかけて集中するのは、この時期に上海沖で低気圧が発生しやすいからだ。
気象庁によると、海面昇降の谷から山までの高さが1メートル以上のあびきが、1997年から2021年の間に長崎港で計33回観測されているが、そのうち21回は2月から4月にかけてだった。
トンガ沖の海底火山噴火による「津波」について、日比谷教授は、噴火による衝撃波で起きた気圧変動がきっかけとなって生じたと推察する。
気圧変動が低気圧によるのか噴火なのかの違いで、その後の原理はあびきも今回の津波も同じというわけだ。
あびきが発生しやすい時期を迎え、福岡管区気象台は今月24日、ホームページで注意喚起を促した。
ただ、今回の津波が気象庁にとって「想定外」だったのと同様、わずかな気圧変動で生じるあびきは、低気圧が近くになく天気がいい時でも突然発生することがあり、予報するのが難しいのが現状だ。
気象庁は、発生を確認した際には「副振動に関する潮位情報」を発表しており、福岡管区気象台の担当者は、「情報に留意し、あびきの発生時は海岸や河口などに近づかないよう意識してほしい」と話している。
https://mainichi.jp/articles/20220125/k00/00m/040/148000c
(ブログ者コメント)
「あびき」現象については、本ブログでも過去に何回か掲載スミ。
その関連情報として紹介する。
2022年1月25日18時42分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
視聴者の疑問に答えていく「シラベルカ」。
今回は早川カメラマンとお伝えします。
今回、気になった疑問はこちら。
「雪道(車道)はなぜデコボコになるんですか?とても運転しづらいので調べて下さい」
確かにデコボコ道、歩いていても大変ですよね。
この疑問、さっそく調べてきました。
※以下は音声のみの情報(一部は要約表現)。
・・・・
蟹江教授によると、路面上の雪は車の通行の影響で氷の粒のような状態になっています。
そこに車が停車することで、タイヤからかかる圧力と車からの排熱の影響で雪が解け、その雪が冷えて再び氷り、塊となります。
何台もの車が通り、このプロセスが繰り返されることで多くの凸凹ができ、路面がまるでソロバンのようになるということです。
特に駐停車が多い道路で、こうした影響が多くあらわれるといいます。
・・・
札幌に来て1年目、雪道を運転したことがないカメラマンが自動車学校の雪で凸凹になっている運転してみると、車は上下左右に大きく揺れた。
それに対し、ベテラン教官が運転すると、そんなことはなかった。
・・・・
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20220125/7000042666.html
2022年1月25日22時8分にYAHOOニュース(東海テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
25日午前9時ごろ、大垣市の金属買取業「O金属」の敷地で、「ドラム缶が爆発して男性が倒れている」と消防に通報がありました。
消防が駆け付け、40代くらいとみられる男性が病院に運ばれましたが、男性は頭を強く打ち、およそ4時間後に死亡しました。
警察によりますと、男性はドラム缶をバーナーを使って切断する作業をしていて、ドラム缶が爆発した衝撃で死亡したとみられています。
ドラム缶からは「酢酸エチル」が検出されていて、警察は爆発の原因を調べています。
また、死亡した男性はこの会社の従業員ではなく、社長の知人だったということで、警察は男性が作業を手伝った経緯についても詳しく調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/246a43b1e9c125dd5c8d95f0ebaf99bdc22b199e
1月25日19時22分にYAHOOニュース(岐阜新聞)からは、事務所にいた人が爆発音を聞いて外に出たなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
25日午前9時10分ごろ、岐阜県大垣市の会社で、40代男性がガスバーナーでドラム缶を切断していたところ、このドラム缶が爆発した。
男性は市内の病院に搬送されたが、約4時間後に死亡が確認された。
死因は脳挫傷。
大垣署によると、同社は金属買い取り業、加工業。
事務室にいた男性が屋外で爆発音がしたため外に出たところ、ドラム缶の横で倒れていた被害男性を発見し、119番した。
被害男性は1人で作業していたという。
署が身元と詳しい事故原因を調べている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/125b31e608fc467cb0d1ee21455c69e23653a18b
2022年1月24日18時15分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
去年11月、道東の中標津町の山奥にある無人の温泉で、男性が露天風呂に転落して全身にやけどを負い、死亡する事故がありました。
当時、湯船の中は高温だったとみられ、土地を所有する林野庁は管理体制が整うまで立ち入り禁止にしました。
事故があったのは、中標津町養老牛の国有林内にある無人の温泉「からまつの湯」です。
林野庁根釧東部森林管理署によりますと、去年11月、1人で入浴に訪れた地元の男性が誤って露天風呂に転落し、全身にやけどを負って5日後に死亡したということです。
この温泉は通常、およそ80度の源泉に湧き水を混ぜて温度が調節されていますが、当時、水を引く配管のバルブが何らかの原因で閉まっていて、湯船の中は源泉に近い高温だったとみられています。
温泉には人は常駐しておらず、安全管理などは利用者自身に委ねられていました。
「からまつの湯」は「野湯」と呼ばれる自然に囲まれた温泉で、およそ30年前に設置され、地元の愛好会のメンバーが定期的に清掃などを行っていました。
一方、土地を所有する森林管理署の許可を得ずに設置されたということで、森林管理署は管理体制が整うまで立ち入り禁止にしています。
根釧東部森林管理署の松本署長は、「国有林の中で重大な事故が起き、重く受け止めている。今後、適切に維持管理できる団体が見つからなかった場合は閉鎖も検討せざるをえない」と話しています。
地元の愛好会の男性は、「自主的に管理することは暗黙の了解だと思っていた。地元の人や観光客に親しまれた温泉なので再開を目指したいが、求められるような管理体制を作ることは難しい」と話しています。
【ブームの一方で】
大自然の中にあり、人の手があまり加えられていない温泉は「野湯」と呼ばれ、開放感が魅力で、道外からも温泉ファンが訪れています。
日本全国の温泉データを独自にとりまとめている会社「マウンテントラッド」によりますと、北海道にある野湯や秘湯は、全国最多のおよそ50に上るということです。
道東では、弟子屈町の屈斜路湖畔にある「コタンの湯」や知床半島の羅臼町にある「熊の湯」などが有名です。
「コタンの湯」や「熊の湯」は国有林内にありますが、町が林野庁から土地の貸与を受けた上で、地元の人に管理を委託しています。
一方で、「からまつの湯」のように、土地の所有者の許可を得ずに設置され、管理者がはっきりしない温泉も点在しています。
高温の源泉によるやけどや有毒ガスの噴出、それにクマの出没など、危険が伴う場所もあります。
事故を防ぐためにどのように安全を管理すべきか、林野庁森林管理局は対応に苦慮しています。
北海道森林管理局の担当者は、「これまでは入浴の勝手が分かっている地元の人だけの利用が主だったが、SNSなどの普及によって、観光客にも広く利用されるようになった。立ち入り禁止などの強制的な措置をとることは難しく、頭を悩ませている」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20220124/7000042626.html
1月23日12時23分にYAHOOニュース(北海道新聞)からは、足を滑らせた、自力で病院に行ったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
根室管内中標津町養老牛の国有林内にある露天風呂「からまつの湯」で昨年11月、入浴に訪れた利用者が誤って湯船に落ちてやけどを負い、その後に死亡する事故があったことが22日、北海道森林管理局への取材で分かった。
からまつの湯は設置者や管理者がはっきりせず、土地所有者の国も設置を認めたわけでない“野湯(のゆ)”。
周辺の国有林を管理する同局根釧東部森林管理署は湯への立ち入りを禁止し、施設閉鎖も含め検討しており、愛好者は対応に苦慮している。
風呂は標津川支流の渓流沿いにあり、数人が入れる湯船二つと木造の脱衣所などがある。
付近には、かつて営林作業者向けの宿舎があり、昭和50年代に撤去されたが、後に地域の人らが石を積むなどして風呂を整備。
近くの養老牛温泉の客や愛好者が多く訪れるようになっていた。
70度以上の源泉を入れるバルブと、沢水を入れるバルブが設けられ、利用者が二つを開閉し、湯温を調整できる。
同管理署が医療機関から聞き取った情報によると、事故があったのは昨年11月26日夜。
利用者は足を滑らせ、高温になっていた風呂に転落。
自ら中標津町内の病院に向かって受診し、釧路市内の病院に転送されたが、全身にやけどを負っており、同12月上旬に亡くなった。
当時の湯温など詳細は不明という。
これを受け、同管理署は入り口に立ち入り禁止の看板を設けた。
同管理署の松本署長は、「安全面などを含めて適切に管理できる団体などが出てきた場合は、国有林貸し付けの手続きを経て施設存続を検討できる」とし、地域の愛好者グループにもこの方針を伝えた。
ただ愛好者の1人は、「存続させたいが、個人による管理は難しい」と困惑。
松本署長は、「管理者が現れない場合、閉鎖を含めて検討せざるを得ない」と話す。
https://news.yahoo.co.jp/articles/30f89403aed667122bfb3058843551f25b8e240d
1月25日19時42分にYAHOOニュース(ABEMA TIMES)からは、現場は真っ暗で湯船も深いという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
夜間に利用したことがある人は「基本的には真っ暗です。更衣室があって、その中には小さなLEDといった照明はあったんですけど、温泉の方は暗かったです。場所自体が手すりもない場所で お湯の深さも深いなと思いました」と教えてくれた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3af66c58c22ab5532d34b2140c9dc970281a3169
(2023年3月18日 修正1 ;追記)
2023年3月17日14時0分にYAHOOニュース(北海道新聞)からは、立入禁止にしても入浴する人がいたため施設自体を撤去したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
北海道森林管理局根釧東部森林管理署(根室管内標津町)は、死亡事故があった同管内中標津町の国有林内にある露天風呂「からまつの湯」の施設を撤去した。
撤去したのは男女別に設けられていた数人用の湯船や脱衣用の小屋、源泉をためる貯湯槽など。
昨年12月に工事を行い、更地にした。
「からまつの湯」は渓流沿いの“野湯”として30年以上前から住民らに利用されていたが、設置者が明確でなく、施設管理者もいなかった。
2021年11月に利用者が高温になっていた湯船に落ちてやけどを負い、後に亡くなる事故が発生。
同管理署は施設をパイプ柵で囲い、看板を設けて立ち入りを禁じていた。
撤去の理由について同管理署は「安全管理の計画を立てて整備・運営をする適切な管理者が現れなかった」と説明。
立ち入り禁止措置後も、訪れた人物が入浴する例が確認されたため、撤去を決めたとしている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b557c72e1262dd4ab6744e70f6e8096ee866a6cb
2022年1月23日15時34分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鳥取市の私立幼稚園で2020年12月、当時5歳の園児が大やけどを負った事故を受けて鳥取県が設置した検証チームが20日、再発防止策などの報告書をまとめた。
事故は同年12月14日に発生。
園内のコンロで熱したゆずジュースが入ったやかんを持った担任と園児がぶつかり、園児が大やけどを負った。
報告書では、担任らがトイレにあるモップなどを洗う深いシンクの流水で園児の体を冷やしたり、服を脱がせたりしていたと指摘。
熱傷に伴う感染症の危険性を増幅させた上に皮膚がはがれる恐れもあり、初期対応は不適切だったと断じた。
また、国への報告が1か月以上もかかった県の対応を非難した。
報告が遅れた県は、その後、子育て王国課の担当者以外でも、事故の状況やその後の進捗状況が確認できる「保育施設等事故報告データベース」の運用を始めたことも示された。
事故を受け、県内の保育施設に火や熱を発する器具を使っているか調査したところ、297施設中163施設(55%)で、園児が育てた野菜の調理などで使用していることがわかった。
チームの委員長を務めた鳥取大地域学部の塩野谷斉副学部長は、「事故はどの保育施設でも起こり得る。今回の検証から、安全対策や初期対応について学んでほしい」と話している。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220121-OYT1T50239/
(ブログ者コメント)
では、どうすればよかったのか?
以下は、日本形成医科学会HPに掲載されている応急処置方法。
直ちに冷却することが大切です。
これにより、熱による皮膚への損傷が深くなることを防ぐだけでなく、受傷部位の痛みをやわらげることができます。
この場合、無理に衣服を脱がず、水道水などの流水を衣服の上から直接流します。
冷却は20分くらい行います。
水疱(水ぶくれ)がある場合は、出来るだけ破らないようにしましょう。
手指のやけどの場合、指輪をあらかじめ外すようにします。
受傷後時間がたつと指がはれて抜けなくなり、指輪を切断しなければならないこともあるからです。
冷却と聞くと保冷剤が思い浮かぶかもしれませんが、あまりに冷たいので、それによる凍傷を引き起こすことがあります。
また、冷却剤とやけどした皮膚がくっついてしまって、水泡がやぶけてしまうこともあります。
https://jsprs.or.jp/general/disease/kega_kizuato/yakedo/yakedochiryo.html
2022年1月23日6時42分にYAHOOニュース(東海テレビ)から下記趣旨の記事が、ビル全景の写真付きでネット配信されていた。
22日午後、名古屋市西区の解体中のビルで、男性作業員(52)が誤って5階から落下し死亡する事故がありました。
午後1時40分ごろ、名古屋市西区城西3丁目の解体中のビルで「作業中の男性が落下した」と同僚男性から119番通報がありました。
落下したのは名古屋市緑区の会社員の男性(52)で、心肺停止の状態で病院に搬送されましたが、全身を強く打っていて、約1時間40分後に死亡が確認されました。
警察によりますと、男性は同僚2人と、ビル5階部分で地面まで貫通した穴から廃材を落とす作業中に、誤って約10メートル下の地面に落下したとみられています。
一緒に作業していた同僚が落下した瞬間を目撃していて、警察は安全管理に問題が無かったかなど、事故の状況を詳しく調べています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d0225f47dd6ddb99309044bc92780a0c79d99930
2022年1月23日6時59分にYAHOOニュース(埼玉新聞)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
22日午前9時50分ごろ、埼玉県川越市中福、K建材リサイクルセンターで、大型トラックから廃材の荷下ろし作業をしていた会社員男性(63)が、落ちてきた廃材の下敷きになった。
同僚の会社員男性が事故に気付いて119番。
男性は搬送先の病院で約1時間半後に死亡が確認された。
川越署によると、落下したのは古紙を圧縮した塊で、大きさは縦1・7メートル、横0・9メートル、高さ約1メートル、重さは約440キロ。
男性がトラックの荷台後部の扉を開けたところ、古紙の塊1個が落下し、下敷きになったとみられるという。
同署で男性の死因と事故原因を調べている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/30c1ef0852117a486113d0ab7730ca8c7c4e89b4
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。