2017年10月19日22時32分に山陽新聞から、下記趣旨の記事が図解付きでネット配信されていた。
18日夜、津山市坪井上の中国自動車道上り線で起きた大型トレーラーと軽乗用車が絡む事故で、2台が路上に落ちていたタイヤに相次ぎ乗り上げたことが原因だったことが、19日、警察の調べで分かった。
先に乗り上げた軽乗用車は追い越し車線で停車し、乗っていた親子2人が路肩付近に避難していた際、横転した後続のトレーラーにはねられて死亡した。
警察によると、死亡したのは歯科技工士のNさん(女性、49歳)=広島市=と、長女で大学生の亜美さん(21)=岡山市。
トレーラーの運転手男性(47)=真庭市=も軽傷を負った。
トレーラーの男性は、「タイヤをよけようとしたが、制御不能になった」と話しており、自動車運転処罰法違反(過失致死)容疑で事情を聴いている。
県警によると、軽乗用車は18日午後8時すぎ、追い越し車線に落ちていたタイヤに乗り上げて自力走行ができなくなり、親子は路肩へ避難。
直後に亜美さんから110番があり、通話中に電話が途切れた。
その際、横転した後続のトレーラーにはねられたとみられる。
トレーラーの積み荷の石灰が散乱し、上り線は落合ジャンクション~院庄インターチェンジ間が約10時間通行止めになった。
出典
『中国道事故、死亡の2人は母娘 津山、タイヤに相次ぎ乗り上げ』
http://www.sanyonews.jp/article/613956/1/
10月20日0時9分に毎日新聞からは、下記趣旨の補足的記事がネット配信されていた。
10月19日11時56分に毎日新聞からも、関連記事がネット配信されていた。
親子が乗った軽乗用車は追い越し車線でタイヤと衝突。前部が壊れて走行不能になった。
どちらが運転していたかは不明。
親子はすぐにガードレール外の路肩に避難した。
亜美さんが「タイヤを踏みつけて車が動かない。安全なところにいる」と110番通報。
警察官に車のナンバーを聞かれ、「見に行きましょうか」と答えたが、警察官が止めたという。
直後に後続の大型トレーラー(約20トン)がタイヤに乗り上げて横転し、2人に向かって突っ込んだとみられる。
電話は通話中に途切れた。
現場は片側2車線の、ほぼ直線道路。
当時は雨天で照明設備はなく、視界は悪かったとみられる。
親子は鳥取県にいる親族に会いに行く途中。
トレーラーは兵庫県方面へ石灰を運んでいた。
西日本高速道路によると、同社管内では昨年度、約13万1000件の落下物があった。
最も多いのは、ペットボトルなどのプラスチック類。
次いでタイヤやホイールといった自動車部品、木材の順に続く。
重大な事故を引き起こし、落とし主が立件されるケースもある。
石川県能美市の北陸道では、2015年3月、車3台が絡んだ衝突事故でトラックの積み荷のスチール棚が落下。
急ブレーキをかけた後続の乗用車が、さらに後続の別のトラックに追突された。
乗用車に乗っていた乳児が頭を打って死亡し、スチール棚を落下させたトラック運転手が自動車運転処罰法違反(過失致死傷)で有罪判決を受けた。
岩手県北上市の東北道では、14年11月、キャンピングカーが全焼して6人が死傷。
ガソリンタンクに、路上に落ちていた別の車の部品が刺さったためで、路面と接触していた部品の先端から火花が飛んでガソリンに引火したとみられている。
県警高速隊や同社によると、落下物に衝突して車が壊れ、道路上にやむを得ず停止した場合、ハザードランプや発炎筒などで後続車に知らせることが望ましい。
亡くなった親子がハザードランプを点滅させたかは不明だが、高速隊は「路肩のガードレールの外など安全な場所に避難し、110番通報するか、高速道路会社に連絡してほしい。今回、親子が事故後に取った行動は適切だった」としている。
出典
『中国道母娘死亡 タイヤ落とし主捜査 通報中に事故か』
https://mainichi.jp/articles/20171020/k00/00m/040/122000c
『中国道 路上タイヤに乗り上げ 死亡親子の車とトレーラー』
https://mainichi.jp/articles/20171019/k00/00e/040/239000c
10月20日11時11分に朝日新聞からは、タイヤは事故直前に落ちたらしいという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
8時10分ごろに亜美さんが「タイヤにぶつかって路肩に避難している」と110番通報。
県警が通話で状況確認中だった同8時15分ごろ、亜美さんが「あ、他の車も乗り上げた」と話した直後に通話が途絶えた。
2人はこの瞬間、同じタイヤに接触して横転したトレーラーにはねられたとみられるという。
現場付近は通行量が少なくないが、「タイヤが落ちていた」という通報は同時刻ごろにもう1件あっただけで、県警はタイヤが事故直前に落ちた可能性が高いとみている。
出典
『「あ、他の車も乗り上げた」直後に通話途絶 中国道事故』
http://www.asahi.com/articles/ASKBN32BZKBNPPZB002.html
10月20日18時31分にNHK岡山からは、死亡した2人は地形上、路肩ではなく非常駐車帯に避難していたらしいという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察によると、亜美さんは警察に通報した際、「安全な場所にいます」と話していたが、警察が現場を詳しく調べたところ、当時2人がいたのは、車にトラブルがあった時などにいったん駐車するための「非常駐車帯」だったとみられることがわかったという。
一方、西日本高速道路によると、ガードレールの外側は幅が50cmほどしかなく、その先は下り斜面になっていて、周囲に明かりはないという。
出典
『避難は「非常駐車帯」か』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/4024982311.html
(2/2へ続く)
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。