2017年10月17日19時38分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
長期間にわたって頻繁に昼夜が逆転して体内時計が乱されると死亡率が高まる傾向にあることを、京都府立医大の研究チームがマウスの実験で明らかにした。
人間でもシフト勤務の職場は多いが、シフトの組み方によって体の負担や体内時計の乱れを減らせる可能性があるとしている。
国際科学誌に発表した。
約24時間周期の体内時計が乱れると、睡眠障害など様々な病気のリスクが高まることが知られ、老齢マウスの実験で死亡率が上がることも分かっているが、長期的な影響は不明だった。
八木田和弘教授(環境生理学)らのチームは、明暗の切り替えのタイミングを変えて、明るい時間帯を7日ごとに8時間ずつ後ろにずらしていく「ゆるいシフト」と、4日ごとに8時間ずつ前倒しする「きついシフト」の2つの環境下でマウスを育てた。
1年9カ月の長期間にわたり、行動リズムの変化などを調べた。
ゆるいシフトだと体内時計の乱れは軽微だったが、きついシフトではマウスが変化に適応できず、活動や休息の行動リズムが昼夜と関係なく乱れた。
きついシフトは34匹中9匹が死んだのに対し、ゆるい方は14匹中1匹だけで、死亡率は、きつい方が4.26倍高いと推定された。
死んだマウスの67%で、白血球の増加など、炎症反応が確認された。
八木田さんは、「シフト勤務のタイプによって健康への影響が異なる可能性がある。どんなシフトなら負担が少ないのか研究したい」と話している。
出典
『頻繁に昼夜逆転→死亡率高く きついシフトをマウス実験』
http://www.asahi.com/articles/ASKBK5S15KBKPLBJ002.html
(ブログ者コメント)
深夜就業が必要な産業現場では、3組2交替とか4組3交替などのシフト勤務が組まれており、どのようなシフトが人間の体に負担がかからないかなど、昔から研究されている。
今回の情報は、そういった研究の一つとして紹介する。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。