2017年10月16日9時21分に毎日新聞から、下記趣旨の記事が、昔の木炭バスの写真付きでネット配信されていた。
西日本鉄道(本社・福岡市中央区)の元従業員(2010年に78歳で死亡)がバスの車掌業務でアスベスト(石綿)を吸って石綿関連疾患になったとして大牟田労基署が労災認定していたことが、西鉄などへの取材で分かった。
戦後間もない時期まで運行されていた木炭バスには石綿が使われており、乗務で吸い込んだと認められた。
西鉄では、バスの元運転手が運行前の車両点検が原因で石綿関連疾患の中皮腫になったとして、今年5月に労災認定を受けたことが判明したばかり。
自動車関連業界では、整備などに携わる労働者がブレーキなどで使用された石綿を吸い込み労災認定されたケースが知られているが、運転手に続いて車掌も労災認定されていたことが分かり、より広い職種での被害実態が明らかになった。
出典
『西鉄バス元車掌も労災認定 木炭バスで吸引』
https://mainichi.jp/articles/20171016/k00/00m/040/121000c
10月16日11時35分に産経新聞westからも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
西日本鉄道(福岡市)は16日、バスの元車掌で平成22年に死亡した男性が、大牟田労基署からアスベスト(石綿)を吸引したことによる労災の認定を受けていたと明らかにした。
西鉄のバスでは、この他、運転手や整備士ら3人が石綿による労災を認定されている。
同社によると、男性は昭和22年に西鉄に入社し、24年から31年まで福岡県大牟田市のバス営業所で車掌として勤務。
26年12月まで運行されていた木炭バスのガス発生炉に石綿が使われていたという。
男性は、定年退職して約17年後の平成21年に胸膜が癒着する「びまん性胸膜肥厚」と診断され、労基署は22年1月に労災と認定。
男性は同年12月に死亡した。
出典
『運転手、整備士に続いて車掌も石綿労災認定 西鉄、戦後の木炭バスでアスベスト吸引』
http://www.sankei.com/west/news/171016/wst1710160039-n1.html
(ブログ者コメント)
元運転手の労災認定についても、過去に本ブログで紹介スミ。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。