2020年1月2日15時33分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が当該交差点の写真付きでネット配信されていた。
「日本一危ない交差点」が北九州市市小倉南区にある。
湯川2丁目の「湯川交差点」で、日本損害保険協会の調査で、2018年に起きた人身事故が全国最多とわかった。
福岡県警は、右折車と対向の直進車による衝突の多さが原因とみて、双方が同時に交差点に進入しないよう信号機を改良した。
同協会が昨年9月に発表した「全国交通事故多発交差点マップ」によると、湯川交差点では2018年、人が死傷する人身事故が18件あった。
大阪市天王寺区の「上本町6丁目交差点」と並び、最も多かった。
うち5件が、右折車と対向の直進車の事故だった。
湯川交差点は、国道10号と県道湯川赤坂線が交わる。
国道から県道に右折する際、直角に曲がる通常の交差点と違って、角度が緩やかになっている。
小倉南署によると、緩やかな角度による右折は曲がり終えるまでの時間が長くなり、対向車とぶつかる可能性も高まる。
右折車が正面に見る信号機には右折用矢印がついていた。
ところが矢印の点灯を待てずに右折するため、対向の直進車と衝突する事故が相次いでいた。
2018年8月には、青信号で右折した乗用車が対向から直進してきた軽乗用車と衝突し、軽乗用車の女性が首に重傷を負った。
乗用車を運転していた男性が対向車の速度を読み誤ったのが原因とみられるという。
県警は、道路を管理する国土交通省と対策を話し合い、昨年1月に「右直分離信号」を新たに導入した。
右折車が正面に見る信号と、対向の直進車が正面に見る信号が同時に「青」にならない仕組みにした。
この信号は直進、右折、左折用の三つの矢印がついている代わりに、その上部の「青」が点灯することはない。
右折用の矢印が点灯する時に、対向車の直進用の矢印を点灯させないことで、双方が同時に交差点に入るのを防ぐ。
効果はあったのか。
小倉南署によると、昨年の湯川交差点での人身事故は11月末時点で3件で、前年同期に比べ13件減った。
右折車と対向直進車の事故は起きていないという。
同署の橋本交通課長は、「右折車と対向車が交差する状況をなくしたことで事故の減少につながっている」と話す。
追突事故も減ったという。
県警交通規制課によると、右直分離信号は10月末時点で県内に82カ所、北九州市内に25カ所ある。
2018年度には新たに3カ所設けた。
湯川交差点の近くで青果店を営む溝口さん(70)は、これまで何度も事故を目にし、119番通報した時に「いつもの交差点ですね」と言われたこともある。
「ひどい時には1日に3件ぐらい事故があったが、最近はほとんどない。満足している」と語った。
https://www.asahi.com/articles/ASMDT4JPVMDTTIPE017.html
(ブログ者コメント)
写真を見ると弓なりに道が曲がっており、たしかに右折には時間がかかりそうだ。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。