2021年12月16日21時28分にYAHOOニュース(東海テレビ)から下記趣旨の記事が、動画ならびに主要場面の写真付きでネット配信されていた。
愛知県では、11月から交通死亡事故が急増しています。
その原因を探ると、”ある条件”のときに死亡事故の発生リスクが高いことがわかりました。
11月5日の夕暮れ時、名古屋市南区で起きた交通事故。
片側1車線の道路を横断していた83歳の男性がトラックにはねられ、死亡しました。
愛知県では今、「横断中の高齢者」がはねられて死亡する事故が急増しています。
愛知県の今年の交通事故による死者数を見てみると、11月は19人と急増。
このうち7人が「歩いて横断中の高齢者」でした。
70代男性:
「横断歩道の隅っこに立っていて、一歩前に出たときに(車が)前を通り過ぎていくから、ヒヤッどころの話じゃない、オオッ!ですよね」
60代女性:
「(車が)左から来たりする時にちょっとヒヤッとしますけどね。車の人は自分の行きたい方向を見ているから」
実際、道路を渡る際にヒヤリとした経験のある高齢者が多くいました。
その横断中の死亡事故に多い「ある条件」があるといいます。
愛知県警交通総務課の担当者:
「歩行者側からすれば、左から来る車にはねられるケースが多い」
14日夜、三重県川越町で84歳の女性が死亡したひき逃げ事故では、女性は横断歩道のない道路を歩いて渡っていましたが、左から来た車にはねられました。
愛知県で、夜間に信号のない道路を横断中にはねられ死亡した高齢者のうち、「左から来た車」にはねられたケースは、「右から」の場合の3倍です。
なぜ、歩行者の左側から来る車が危険なのか、実際に自動車学校で実験してみました。
夜間に片側1車線の道路の両端にスタッフが立ち、車で時速15キロで走ってみると、左側はヘッドライトの明かりで姿が確認できますが、右側は対向車線を挟むこともあり、明かりが届かず暗闇の中にぼんやりと見える程度でした。
愛知県警交通総務課の担当者:
「(運転手は)ライトが当たる所を見てしまうということがあるかと思います。右から横断してくる歩行者に対しては、自分のライトの照射範囲内に入ってくるまで、やはり時間がかかるのかなと思います」
また、見えづらさだけでなく、別の要因もありました。
(リポート)
「車はここから70メートル離れた所にあるんですが、ヘッドライトが届いていないということもあって、かなり遠くに感じます」
70メートル離れ、遠くに見える車が時速50キロで走行すると、目の前を通過するまでに6秒もかかりません。
一方、高齢者が歩く速度で、「片側1車線、幅6メートル」のよくある道路を渡ってみると、渡りきるのに6秒かかりました。
高齢者の歩行速度は「秒速1メートル」と言われていて、横断するのにかかった時間は「6秒」。
遠くに感じても、道路を渡り切る前に車が来てしまいます。
車からの見えにくさと、渡り切るのに必要な時間。
これが、夜間に横断する際に「左から来る車」に注意が必要な理由でした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5534cf24cd45edb825178736563a92f5c011c041
(ブログ者コメント)
「左からの車に注意」という情報は、過去にも本ブログで紹介スミ。
今回は違った切り口からの報道だったので、改めて紹介することにした。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。