2021年12月16日20時55分に朝日新聞から下記趣旨の記事が、4枚の写真付きでネット配信されていた。
16日午前10時35分ごろ、大阪府守口市佐太中町2丁目の大庭浄水場から、「トンネル掘削中に作業員3人が取り残された」と119番通報があった。
大阪府警などによると、地下24メートル地点にあるトンネル内に地下水が流入したとみられ、午後8時現在、トンネル内に閉じ込められている男性作業員(25)の救助活動が続いているという。
他の男性作業員2人は自力で脱出し、病院に搬送されたが、大きなけがはないという。
浄水場を管理する大阪広域水道企業団や府警守口署によると、同浄水場と約1キロ離れた庭窪浄水場を地下の水道管でつなぐために、トンネルを掘削する工事中だった。
救助中の男性は、大庭浄水場の入り口から約960メートル地点のトンネルの先端部で作業をしていたとみられる。
トンネルは直径1・1メートルで、地下約24メートル地点にある。
淀川に沿うように延伸していたという。
【トンネルの奥、呼びかけに応答する声】
守口市門真市消防組合によると、救助隊がトンネルに入り、16日午後7時15分ごろにトンネルの奥に呼びかけると、応答する声が聞こえたという。
https://www.asahi.com/articles/ASPDJ5H7FPDJPTIL01Z.html
12月17日7時22分にNHK関西からは、水は直径1.2mの穴の高さ1mまで達していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察と消防によりますと、水につかった穴は直径およそ1.2メートルで、深さ30メートルほどにあり、横方向に伸びていて、水は16日昼の時点では高さ1メートルほどに達していたということです。
消防が排水作業を進めたところ、水は16日夜の段階で数センチまでひき、その後、土砂を取り除き掘り進めたところ、作業員と会話ができる状態になったということです。
消防によりますと、狭いスペースの中で周辺の土砂を取り除く必要があるということで、慎重に救助活動が進められています。
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20211217/2000055239.html
12月17日14時10分に読売新聞からも同趣旨の記事が、取り残されている状況の解説図付きでネット配信されていた。(記事は転載省略)
https://www.yomiuri.co.jp/national/20211217-OYT1T50087/
12月17日19時15分にYAHOOニュース(日テレNEWS24)からは、シールドマシン内にいた作業員が取り残されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事故は、発生から32時間が経過しています。
16日午前9時半ごろ、作業員3人が水道管の設置工事のため、地下にトンネルを掘り進めていたところ、突然、水と土砂が入ってきたということです。
30代と40代の男性は自力で脱出しましたが、シールドマシンという地中を掘り進める機械の中にいた25歳の男性が、逃げ遅れました。
作業していたトンネルは、直径がおよそ1.2メートル。
地下30メートルの地点で、1キロほど掘り進めたところでした。
消防の救助隊がトンネル内の水や土砂を排出し、16日午後7時すぎ、作業員に呼びかけると、「足首から先がしびれている。何か物に挟まれてはいない」と、しっかりした声で応答があったということです。
17日午前10時すぎにも呼びかけに応じていて、救助隊は午後4時時点で、男性まで10メートルほどのところまでたどり着いていますが、土砂を取り除く作業が続いているといいます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e79e5808140ca014f781abba1a2ac9e8173e34e6
12月18日20時0分に朝日新聞からは、47時間後に無事救出されたなど下記趣旨の記事が、閉じ込められた状況の図解付きでネット配信されていた。
取り残されていた男性作業員(25)が18日、救出された。
直径わずか1メートル余りの空間に約47時間にわたって閉じ込められたが、意識ははっきりしているという。
トンネルは、浄水場の地下約30メートルからシールドマシンで掘っていた。
横穴を掘り進めながらトンネルの壁をつくれる装置だ。
府警や守口市門真市消防組合などによると、16日午前9時半ごろ、起点の浄水場下から約960メートル進んだところで水がトンネル内に流入した。
先端部分で作業をしていた男性は、背後にあるトロッコが土砂で動かなくなり、退路を塞がれた。
トンネルの直径は約1・1メートル。
立ち上がることもできない。
一時は肩のあたりまで泥水につかり、何とか呼吸できる状態だったとみられる。
ただ、トンネルは上向きに傾斜をつけて掘り進められていたため、男性がいた先端部は水がたまりにくかった。
半日後の16日夜には排水作業が終わり、救助隊員が呼びかけると、トンネルの奥から男性が応じる声が聞こえたという。
救助隊員らは手作業でトロッコの周りにあった土砂をかき出し、まる一日以上たった17日午後1時ごろ、男性の所まで通じるわずかな空間を確保。
そこから飲み物やゼリー状の補給食、さらに防寒用のシートを、棒を使って届けた。
救助隊員の呼びかけに対し、男性は座った状態で「寒さはもう大丈夫」などと答えたという。
男性の健康状態を確認できた後は、周囲の土砂がさらに流出しないよう薬品を使って固めるなど、救助活動は慎重に進められた。
18日午前8時20分、隙間を広げて男性を救い出した。
男性は病院へ搬送され、経過観察のため入院したが、自分で歩ける状態だという。
https://www.asahi.com/articles/ASPDL6FTRPDLPTIL01J.html
12月18日10時57分にNHK関西からは、穴の中は比較的暖かかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
男性は穴の先端から900メートルほど入った場所で見つかり、当初から救助隊とは継続的に会話できていたということです。
また、穴の中は15度から20度と、比較的、暖かかったほか、土砂の隙間から棒を差し込み、食べ物を届けることができたということです。
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20211218/2000055373.html
(2024年8月10日 修正1 ;追記)
2024年8月10日14時25分に読売新聞からは、1週間ほど前から止水できない不具合が複数回発生していたのに防止措置をとらなかったとして4人が書類送検された、閉じ込められた作業員はPTSDを発症していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪府守口市で2021年、掘削工事中のトンネルに作業員が2日間取り残された事故で、防止措置を怠って作業員に心的外傷後ストレス障害(PTSD)などを発症させたとして、府警は9日、元請けの建設会社「O建設」(大阪市生野区)の作業所長、八田容疑者(51)ら男4人(50~55歳)を業務上過失傷害容疑で書類送検した。
いずれも容疑を認めているという。
事故は同年12月16日午前9時頃、守口市の大庭浄水場地下にあるトンネルで発生。
配水管を通す掘削工事中に突然、水や土砂があふれ出し、20歳代の作業員男性1人が地下約28メートルに取り残され、約47時間後に救出された。
発表では、4人は現場責任者らで、12月10日頃から止水できない不具合が複数回発生し、事故の危険性を予見できたのに防止措置を取らずに工事を継続。
同月16~18日、男性を現場に閉じ込め、PTSDなどにさせた疑い。
府警は起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20240810-OYT1T50034/
8月9日15時45分にABCテレビ)からは、掘削機械から水や土砂が飛び出すなどの異常事態が起きていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2021年12月16日朝、守口市内の地下に約970メートルの配水管を設置する工事で、トンネルの掘削作業中に機械から土砂や地下水が流出。
土砂運搬のためのトロッコが動かなくなり、男性作業員(20代)が直径約1.1メートルのトンネル内に閉じ込められる事故がありました。
男性は47時間後に救助されました。
警察によりますと、事故の1週間ほど前から、掘削作業中の機械から水や土砂が飛び出すなどの異常事態が複数回にわたって確認されていました。
警察は、こうした異常事態の報告を受けて、事故が起きる可能性を認識しながら安全対策をとらなかったとして、9日、工事責任者で元請け会社の男性ら4人を業務上過失傷害の疑いで書類送検しました。
全員が容疑を認めており、警察は、起訴を求める「厳重処分」の意見を付けたということです。
男性作業員は4次下請けの一人親方で、事故後、全治110日ほどの心的外傷後ストレス障害になったということです。
https://www.asahi.co.jp/webnews/pages/abc_27095.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。