2021年12月15日9時2分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
熊本県南関町の養鶏場で発生した高病原性鳥インフルエンザについて、農林水産省は疫学調査の結果を公表した。
感染経路は特定できなかったが、養鶏場にネズミのふんや野生動物が通れるほどの隙間が確認されたことから、ネズミがウイルスを媒介した可能性があるという。
農水省の疫学調査チームが3日に現地で調べたところ、鳥インフルが発生した鶏舎にネズミが通れるほどの隙間があり、内部でネズミのものとみられるふんや足跡が複数確認された。
ウイルスは野鳥やふん、ネズミ、人を介して感染することから、ネズミが感染経路の可能性があるという。
養鶏場は、感染リスクのある公道を挟んで、鶏舎が2カ所に11棟ある。
1カ所は消毒や訪問者用の長靴の用意などの対策を講じておらず、もう1カ所と自由に行き来できるようになっていた。
鳥のふんを運び込む堆肥(たいひ)舎では防鳥ネットが張られておらず、いずれも農水省が定める飼養衛生基準に反していた。
その一方で、従業員が鶏舎に入るときは靴底と手指を消毒して定期的に消石灰をまき、鶏に与える水を塩素消毒するなど、基本的な対策は講じられていた。
農水省の消費・安全局動物衛生課は、13日までに国内で今季9例の感染が確認されているとして、養鶏農家に「10月から5月まで海外からウイルスを持ち込むことが多い渡り鳥が日本に来るので、全国どこにでもウイルスがあるものと思って飼養衛生基準を徹底してほしい」と呼びかけている。
https://www.asahi.com/articles/ASPDG73VKPDFTLVB00N.html
※発生当時の報道は下記参照。
(2021年12月2日20時31分 熊本日日新聞)
熊本県は2日、南関町細永の養鶏場で毒性の強い高病原性鳥インフルエンザの疑い事例が発生したと発表した。
県の簡易検査で鳥インフルエンザの陽性を確認。
さらに遺伝子検査で陽性になれば、この養鶏場で飼育している肉用鶏約6万7千羽の殺処分を始める。
高病原性と確定すれば、県内の養鶏場では2016年12月の南関町以来、5年ぶり3例目の発生となる。
国内では今シーズン、鹿児島県出水市の2カ所など3県で4例が確認されている。
県は、疑い事例の発生を受け、この養鶏場の半径3キロ圏内にある養鶏場5カ所(11万3700羽)に鶏や卵の移動を自粛するよう要請。
3~10キロ圏内の14カ所(75万9878羽)にも圏外に搬出しないよう求めた。
遺伝子検査で陽性が判明した場合、移動や搬出がそれぞれ禁止される。
県によると、2日午前11時半ごろ、養鶏場から「3日間で73羽の死亡が見つかった」と県城北家畜保健衛生所(山鹿市)に通報があった。
検体を同衛生所で簡易検査したところ、13羽中12羽から陽性反応が出た。
県はウイルスの感染拡大を防ぐため、県の家畜防疫員が施設の消毒を実施。
遺伝子検査で陽性になれば、国の防疫指針に基づき、24時間以内に全ての鶏を殺処分し、72時間以内に埋却などの防疫措置を終える方針。
県職員を中心に約2千人態勢で作業に当たる。
県は同日、蒲島郁夫知事をトップとする防疫対策本部会議を設置。
知事は初会合で「まん延防止のため、総力を挙げて迅速な初動対応や監視体制の強化などに当たってほしい」と訓示した。
https://kumanichi.com/articles/486334
(ブログ者コメント)
ブログ者の自宅でも天井裏にネズミが侵入したことがある。
それも何回も。
初回侵入後に家の周囲を確認し、穴や隙間があったので全て塞いでおいたのだが、何年か後に、また再発した。
再度、侵入口を探したが、よく分からない。
そこで業者に見てもらったところ、家の周囲に置いていたものの裏側に通風口があり、そこに埋め込まれていた侵入防止用の樹脂プレートに穴が開けられていた。
ここに通風口はないだろうと思い込んだがゆえの大失敗。
天井裏がヒドイことになっているということで、清掃・消毒も業者に依頼して、少なからぬ出費になってしまった。
50坪の敷地でも、この有様。
広い養鶏場だと対策はかなり大変そうだ。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。