2024年3月5日20時10分にYAHOOニュース(くるまのニュース)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
気づいていない人もいるかもしれませんが、フロントガラスの隅に小さな「▲」のマークが付いているクルマがあります。
この、意識しなければ目に入らないほどの小さなマーク。
実は、ドライバーの運転に大きなメリットをもたらしているといいます。
【拡大画像】「えっ…!」 これがガラスの「▲マーク」です!(12枚)
実は、比較的新しいホンダ車には、フロントガラスの左右の端に先述した小さな▲マークが付いています。
一辺が4~5ミリほどの二等辺三角形で、矢印の先端が向かい合うよう、左右同じ高さになるよう、ドライバーの目線のやや上ほどの位置に描かれたもの。
フロントガラスの縁の黒い部分と同じ「セラミック素材」でできており、ステッカーのように剥がれることはありません。
そして、意識しなければ気づかないほどの大きさですが、2008年に発売された「フリード」で初めて採用されて以降、現在では、海外モデルも含めたすべてのホンダ車に採用されています。
そんな▲マークは、「ドライバーの視線の動きに関する研究」から考案されたものだといいます。
クルマ1台がやっと通れる程度の幅3メートルの道を左折する際のドライバーの視線移動をホンダが分析した結果、運転の上手いドライバーは視線の水平移動が多く、運転が未熟なドライバーは視線が上下左右に乱れていることが分かりました。
狭い道を曲がる時には、車幅を意識した繊細な運転操作が必要になりますが、中でもドライバーの視線の動きが走行軌道に影響を与えているというのです。
そこで、ドライバーの視線の動きを自然に補正する機能として、フロントガラスに▲マークを設置したところ、水平方向の視線の動きが安定する効果が確認されました。
さらに、年齢や性別、体格が異なる30人のホンダ社員に対して、▲マークがある状態と無い状態で狭い道を左折するテストを複数回実施したところ、▲マークがある場合は、未熟なドライバーでも視線の上下のぶれが減少したといいます。
具体的には、▲マークがない状態では左折時のクルマと壁との距離にばらつきが生じたのに対し、▲マークがある状態ではばらつきが減少し走行軌道が安定しました。
次に、▲マークを外して同じテストを行ったところ、再びクルマと壁との距離にばらつきが生じたことも分かっています。
この▲マークは運転の邪魔になるような大きさではないため、無意識に視線の動きを補正してくれる一方で、ドライバーの集中を大きく妨げるようなデメリットはありません。
また、年齢や性別はもちろん、体格や運転姿勢に関わらず、三角マークによる視線の安定には一定の効果が得られるといいます。
このように▲マークは、未熟なドライバーでも視線の水平移動が安定して行えるようになり、車幅を把握しやすくなることから、狭い道での左折時の接触事故を減少させる効果があると考えられ、以降、すべてのホンダ車に採用されることになったのです。
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近年、運転をサポートする技術にはカメラやセンサーなど高性能な機能が多く開発されており、それらの運転支援システムを採用するクルマも増えています。
しかし、▲マークは大きなコストをかけずに安全運転に寄与するユニークな機能と言えるでしょう。
高級車やハイグレードモデルに限らず、安価なモデルやコンパクトカーや軽自動車を含めたすべてのホンダ車で採用されていますので、自分のクルマにも付いている場合、意識して活用してみてはいかがでしょうか。
https://news.yahoo.co.jp/articles/df4a1fa9952490575e374da69d3e8a269e7d3469
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。