2024年3月6日13時49分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東京都台東区のマンションで昨年3月、次女=当時(4)=を殺害したとして警視庁に殺人容疑で逮捕された父親のH健一容疑者(43)と母親の志保容疑者(37)が、今度は健一容疑者の次姉=当時(41)=への殺人容疑で再逮捕された。
2人の殺害に使われたとみられる「エチレングリコール」は、車の不凍液などに広く使用されている液体。
大人の場合は100グラム以上摂取すると死に至る恐れがあり、過去にも悪用された事例がある。
エチレングリコールは水に溶けやすく融点が低いことから、車の不凍液や保冷剤、また、ポリエステル繊維の原料などにも使われてきた。
人体には有害で、飲み込むと中枢神経や腎臓に障害を引き起こす。
甘い味がするため、ペットが誤ってなめてしまうこともある。
体内に取り込まれたエチレングリコールは、グリコール酸やシュウ酸という物質に変化。
この物質が神経障害や腎障害を引き起こす。
摂取後は数時間で血中濃度がピークとなり、その後に嘔吐やけいれんなどの症状がみられるという。
化学物質評価研究機構は過去の死亡例から、大人の致死量は体重1キロ当たり1・56グラム(体重71キロで111グラム)と推定。
また、東京動物病院24は「小型犬と猫は、スプーン2杯くらいを摂取しただけで致死量となる」とし、ペットが誤飲しないよう注意を促している。
一方で、ネット通販などでは、500ミリリットルで1000~1500円で販売されており、一般でも購入しやすい。
昨年7月には千葉地裁が、伯母にエチレングリコールを飲ませた上で階段から突き落として殺害したなどとして、無職の男に無期懲役の判決を宣告。
フィクションの世界では、石原さとみさんが主人公の法医学者を演じ、平成30年に放送されたドラマに登場したことがある。
https://www.sankei.com/article/20240306-UJIUQTUSVJAYJJMGUD2PE2QXME/
(ブログ者コメント)
エチレングリコールの毒性に関し、MSDSの記述を補完する情報だと感じたので紹介する。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。