2022年3月2日20時55分に朝日新聞から、下記趣旨の記事が現場写真付きでネット配信されていた。
JR東海は2日、愛知県春日井市のリニア中央新幹線の第一中京圏トンネル(西尾工区)の新設工事中に、40代男性作業員が胸の骨が折れるなどのけがを負ったと発表した。
掘削面に吹き付けたコンクリートがはがれ落ちて当たったという。
公表されたリニアのトンネル工事事故は3件目。
JR東海によると、事故は1日午後4時40分ごろ、作業員7人でトンネルの補強作業中に発生した。
けがをしたのは1次下請け「S建設」(東京都)の作業員で、幅2メートル、高さ1メートル、厚み10センチにわたって剥がれ落ちたコンクリートの一部が当たった。
事故を受け、工事は中断し再発防止策を講じるが、リニア全体の工期に「影響はない」(担当者)としている。
工事は大成建設などによる共同企業体が担い、国のガイドラインに沿って作業していたという。
リニアのトンネル工事をめぐっては、昨年10月に岐阜県中津川市の瀬戸トンネルで岩盤が崩落し、作業員2人が死傷。
同11月には長野県豊丘村の伊那山地トンネルで崩落が起き、作業員1人が負傷した。
https://www.asahi.com/articles/ASQ326WJHQ32OIPE014.html
3月2日20時10分に毎日新聞からは、7人の作業員がトンネル天井面にロックボルトを打ち込み補強する作業をしていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
当時、7人の作業員がトンネルの天井面にロックボルトを打ち込み補強する作業をしていたという。
コンクリートはトンネル掘削の際に、露出した地山を保護する目的で吹き付けていたもので、高さ約7・5メートルの地点からはがれ落ちたとみられる。
https://mainichi.jp/articles/20220302/k00/00m/040/306000c
3月2日19時13分にYAHOOニュース(時事ドットコム)からは、作業坑を本線トンネル用に広げる作業を行っていた、負傷した作業員はコンクリートを棒で固定する作業を補助していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同社によると、事故は1日午後4時40分ごろ、資機材搬入などのため掘った作業坑を本線トンネル用に広げる作業時に発生。
コンクリートを棒で固定する作業を補助していた作業員の右肩付近に、はがれ落ちたコンクリ片が当たった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f41d6b62cb6eff63a0a7f6bcf8760b9bed3236bf
(2022年3月8日 修正1 ;追記)
2022年3月7日18時30分にYAHOOニュース(Response)からは、削孔した穴に注入するモルタルのホースを移動中に剥がれ落ちたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
斉藤鉄夫国土交通大臣は3月4日に開かれた定例会見で、リニア中央新幹線西尾工区の第一中京圏トンネルで3月1日に発生した負傷事故について、記者の質問に答えた。
第一中京圏トンネルは、愛知県と岐阜県に跨る全長34kmのトンネル。
西尾工区は愛知県春日井市内の約5kmを受け持っていたが、3月1日16時40分頃、地山にロックボルトを打設する作業を行なっていた際、削孔した穴に注入するモルタルのホースを移動中に、吹き付けたコンクリート片が剥がれ落ち、作業員1人が右肩を負傷したという。
リニア中央新幹線の工事現場では、2021年10月に瀬戸トンネル瀬戸工区(岐阜県中津川市)、同年11月に伊那山地トンネル坂島工区(長野県豊丘村)で作業員が死傷しており、JR東海ではこれらの工事を一時中止。
2022年1月には坂島工区が再開したが、その矢先に三度、起きた事故だった。
これについて斉藤大臣は「JR東海は、今回事故が発生した西尾工区を含む山岳トンネルの他の工区について、厚生労働省のガイドラインを遵守した作業が行われていることを確認していました」と述べた上で遺憾の意を示したが、現在、JR東海と労働基準監督署が原因を調査していることもあり、「原因の調査がしっかりと行われ、その結果を踏まえた再発防止策の着実な実施により、このような山岳トンネルでの事故が繰り返されないよう、国土交通省としても適切に対応してまいりたい」とするに留めている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/90a54e941aa1cda0dd2b56fa59e54cc40f2ccfc0
(2022年4月3日 修正1 ;追記)
2022年4月2日5時0分に中日新聞からは、必要以上にコンクリートを厚く吹き付けていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR東海は一日、作業員一人が重傷を負った愛知県春日井市のリニア中央新幹線・西尾(さいお)工区のトンネル工事現場での事故について、原因と対策をまとめた報告書を発表した。
安全対策などを整え、週明け以降に工事を再開する方針。
事故は三月一日、坑口から約一・四キロの本線トンネル内で発生。
吹き付けたコンクリート片が高さ約七メートルからはがれ落ち、一部が四十代の男性作業員に当たって、作業員は肋骨(ろっこつ)を折るなどした。
発破してトンネルを広げる掘削工事中で、JR東海は事故を受け同工区の工事を中断した。
報告書では、露出した地肌を平らにするため必要以上にコンクリートを厚く吹き付けたことなど複数の要因が重なり、はがれ落ちたと分析。
作業面では、原則立ち入り禁止範囲での作業を最小限にすべきだったとして、これらの点を改善して再発防止を図るとした。
この日、JR東海の担当者から説明を受けた大村秀章知事は「再発防止の徹底に努め、細心の注意を払って安全に工事を行うよう改めて強く要請した」などとするコメントを出した。
https://www.chunichi.co.jp/article/445781
4月1日22時25分にYAHOOニュース(名古屋テレビ)からは、作業員が立入禁止の範囲に入って作業していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR東海は、愛知県春日井市のリニア中央新幹線のトンネル工事事故をめぐり、1日、愛知県に再発防止策を報告し、中止した工事を週明け以降再開すると明らかにしました。
県によりますと、JR東海は事故の原因として、吹き付けたコンクリートが厚過ぎたことと、作業員が立ち入り禁止の範囲に入って作業を行ったことを説明しました。
JR東海は、現場での安全対策を徹底し、週明け以降、中止していた工事を再開するとしています。
事故は3月1日、春日井市のリニア中央新幹線第一中京圏トンネルの西尾工区で発生しました。
掘削した場所に吹き付けたコンクリートが剥がれ落ち、40代の男性作業員がろっ骨を折るなどのけがをしました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b307f397530382a0d7bbfcb85dcff3b7cd521a5c
(ブログ者コメント)
なぜ、必要以上に厚くコンクリートを吹き付けていたのだろうか?
その理由が書かれた記事がないか探してみたが、報告書ともども見つからなかった。
ただ、2021年11月8日に起きた豊丘村トンネル工事の肌落ち事故については報告書が公表されていたので、本ブログ内の当該記事に追記しておいた。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。