2024年4月27日15時36分にFNN PRIME(鹿児島テレビ)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
今年1月8日の午後1時50分ごろ、沖縄から鹿児島へ向かっていたフェリークイーンコーラルクロスが、沖永良部島の和泊港に寄港する際、消波ブロックに衝突しました。
乗員27人と乗客262人にけがはありませんでした。
国の運輸安全委員会は、25日、事故報告書を公表しています。
報告書によりますと、エンジンに燃料を送る制御装置と、操縦ハンドルの連結部分に異物が混入していました。
エンジンを逆回転させ船を減速しようとしたところ、連結部に異物が入り込み、燃料制御器が作動せず、燃料が供給されなかったためエンジンが停止し、消波ブロックに衝突した可能性が高いとしています。
異物は潤滑油の注入作業などの際、混入した可能性があるとしています。
再発防止策として、操縦ハンドルの作動確認を定期的に行うことや異物の混入を防ぐためにプラグなどを取り付けることをあげています。
https://www.fnn.jp/articles/-/691975
※以下は3月27日付の事故報告書抜粋。
(2) 主機の燃料制御機構の状態に関する情報
p6/11
③ 機側操縦ハンドルは、本件連結部を開放したとき、同ハンドルのみが外れ、同ハンドル上端に圧入されたブッシュがシャフ トに固着して残った状態であった。
ブッシュ内部の摺動面には、円周方向の傷及び汚れ跡があり、特に、注油穴付近に同傷が確認されたので、本事故当時、異物が本件連結部の間に混入した状態で噛み込んでいたと推測された。
なお、機側操縦ハンドル及びブッシュの注油穴は、ふだんから開放されたままとなっており、ブッシュが回って注油穴にズレが生じていた。 (図5 参照)
https://www.mlit.go.jp/jtsb/ship/rep-acci/2024/MA2024-4-18_2024nh0003.pdf
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。