2021年8月31日6時36分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
航空自衛隊は30日、東京パラリンピック開幕日(24日)に東京上空を飛行した曲技飛行隊「ブルーインパルス」が入間基地(埼玉県狭山市)に着陸した際、カラースモークの染料とみられる物質が基地周辺の民間車両に付着したと発表した。
人体への害はないが、被害車両は数百台に上る可能性があり、空自は再塗装費用などの賠償を検討している。
空自によると、24日午後2時25分頃、予備機3機が同基地に着陸する際、使用基準高度(約300メートル)を下回る位置でカラースモークを噴射。
霧散しなかった赤、青、緑色の染料が、周辺の車に最大0・5ミリ幅で付いたとみられる。
空自は東京五輪・パラリンピックに向けてカラー染料を開発したが、使用は大会時に限られていたため、パイロットは「染料を使い切り、基地周辺の人にも喜んでもらいたかった」などと話しているという。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210830-OYT1T50309/
8月30日21時8分にNHK NEWS WEBからは、2機は高度30mになるまで使い続けたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
航空自衛隊によりますと、都内上空で展示飛行を行った6機とは別の予備機3機が、着陸する際、適正とされる高度、およそ300メートルを大幅に下回る高さで、カラースモークを使用したということです。
このうち2機は、高度およそ30メートルに降下するまで使い続けていました。
入間基地周辺の一般の車にカラースモークとみられる染料が付着しているという連絡が10件余り寄せられていて、連絡があっただけで、染料が付着した車の数はおよそ300台にのぼるということです。
航空自衛隊の聴き取りに対し、予備機のパイロットは、「カラースモークを使い切りたかった」という趣旨の話をしているということです。
航空自衛隊トップの井筒航空幕僚長は、「ご心配をおかけしたことをおわびします。カラースモークの使用基準高度が徹底できていなかったことは十分に反省し、再発防止に取り組みます」などとコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210830/k10013233121000.html
8月30日23時18分に共同通信からも同趣旨の記事が、車に付着した染料微小粒の写真付きでネット配信されていた。
空自によると、自動車数百台に赤、緑、青の0.5ミリほどの粒などが付いているのが確認された。
都心でカラースモークを使った機体とは別の予備機3機が基地周辺でスモークを使用。
着陸しようとした際、スモークを出すのに適正とされる高度約300メートル以上からはるかに低い高度約30メートルで出していた。
https://nordot.app/805015750252756992?c=39546741839462401
(ブログ者コメント)
当時の動画をネットで見たが、河川敷に集まっている多くの人たちの上、それは30mという低さではなく、結構高い高度でカラースモークが噴射され、中には翼を振っているように見える機もいたりして、「スゲー」という声が聞こえていた。
どうせ廃棄する染料なら地元サービスを・・・という計画だったが、全て使い切ろうとして着陸寸前まで噴射してしまった・・・ということかもしれない。
せっかくのサービス?なのに、高度規定が徹底されていなかった点は残念だった。
この点、高度規定が設けられている理由を皆が理解していれば、違反することはなかったような気もするのだが・・・。
ちなみにブログ者は6年前、入間基地の航空祭にブルーインパルスを見に行ったが、その時には、期待したカラーではなく白いスモークしか噴射されなかった。
(2021年9月10日 修正1 ;追記)
2021年9月9日14時4分に読売新聞からは、染料は洗剤では落ちなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
空自が対応に追われている。
人体や環境への害はないとされるが、洗剤では落ちず、塗装費などを補償する必要があるためだ。
被害を受けた車両は300台に上るとみられ、空自で確認を急いでいる。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210909-OYT1T50113/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。