2018年7月27日23時9分にdmenuニュース(山陽新聞)から下記趣旨の記事が、越水現象の図解付きでネット配信されていた。
西日本豪雨により倉敷市真備町地区の小田川が決壊した原因を探っている国の調査委員会(委員長・前野詩朗岡山大大学院教授)は27日、岡山市内で会合を開催。
川の水があふれ出て「越水」し、堤防が外側から削られたことなどが影響したとの見解で一致した。
地盤・地質や河川の専門家ら委員7人が出席し、非公開で行われた。
終了後に会見した前野委員長は、「現段階では、水流で堤防(外側ののり面)が削られ、破堤したことが主な原因と考えられる」と説明した。
ただ、河川の水が堤防に染みこんでもろくなるなど、複数の要因が絡んだ可能性もあるとみている。
越水を主な原因とした根拠については、テレビ報道で流れた映像での確認に加え、決壊場所近くの堤防上に漂流したごみが残るといった痕跡があることを挙げた。
また、越水の発生原因に関しては、本流である高梁川の水位が上がり、支流の小田川の水が流れにくくなる「バックウオーター現象」によって引き起こされたとの見方を示した。
今回の豪雨で、真備町地区では小田川2カ所が決壊したほか、同川の支流である末政川、高馬川、真谷川の3河川でも計6カ所が決壊し、推計で4600戸の浸水被害が出た。
同委員会は、支流の6カ所も同じく越水が要因で破堤したとみている。
次回会合は8月中旬ごろを予定。
詳しい要因を明らかにするとともに、今秋以降に取り組む堤防の本復旧工事の工法を協議していく。
出典
『小田川堤防決壊の主要因は越水』
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/sanyo/region/sanyo-107923450
7月27日23時9分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
調査委によると、住民が洪水時に撮影した映像で、川の水が堤防の外側を削る様子が一部の決壊場所で確認できた。
一方、川底や堤防の内側がコンクリートで覆われているのに決壊した箇所もあり、内側から堤防が壊れる「浸食破壊」の可能性が低いことも、越水が原因とする判断理由になったという。
前野委員長は、「複合的な要因で決壊した可能性があり、さらに検討したい」と話している。
出典
『西日本豪雨 真備決壊は「越水」原因か 堤防の外側削る』
https://mainichi.jp/articles/20180728/k00/00m/040/131000c
(2018年8月24日 修正1 :追記)
2018年8月22日19時57分に毎日新聞から、堤防決壊の主因は越水だったと結論づけられたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
調査委は7月から、現地を訪れるなどして決壊の原因を調査。
その結果、8カ所のうち7カ所はバックウオーターの影響で水位が上昇して越水が起き、あふれた激しい水流が堤防の外側(市街地側)を削って堤防の強度を弱め、決壊を招いたとの結論に至った。
残る1カ所では、バックウオーターの影響で堤防以外の部分から水があふれる「(溢水いっすい」が起き、同様に決壊を招いたとした。
この場所には、堤防より低い場所に橋が架かっており、この橋の部分から溢水したという。
こうした調査結果を基に調査委は、小田川と支流の水位を下げる必要があると判断。
小田川の流れをスムーズにするための河川付け替え工事や、河道掘削工事を進めるよう提言した。
調査委の前野詩朗委員長(岡山大教授)は、「国や県は、効果的かつ効率的な工法を決定し、速やかに復旧工事に着手してもらいたい」と話した。
出典
『岡山・真備決壊 主因は「越水」 国の調査委が結論』
https://mainichi.jp/articles/20180823/k00/00m/040/062000c
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
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