2018年6月9日12時2分に北海道新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
札幌市北区の麻生球場で5月、高校野球の試合開始前、手動式スコアボードの交換などをしていた市内の高校野球部員が、校名を表示する重さ15kgの鉄製プレートに脚を挟まれ骨折する重傷を負っていたことが分かった。
市は、プレートの軽量化などの安全対策を検討している。
札幌市によると、事故は5月10日、春季全道高校野球大会札幌支部予選の試合開始前に発生。
試合運営の手伝いをする当番校の野球部員5人が準備作業をしており、スコアボードの裏側に立て掛けてあった校名を表示するプレートが倒れ、2年生の部員の脚が挟まれ、右脚大腿骨を折る重傷を負った。
校名プレートは縦97.5cm、横177.5cmで、普段は収納箱に入れて管理しているが、スコアボード裏に10枚が立て掛けられていた。
市は事故を受け、作業用の革手袋を用意し、
《1》手袋やヘルメットの着用
《2》複数人での作業実施
《3》必要以上のプレートを収納箱から外に出さない
ことなどを注意喚起する張り紙を掲示した。
今月11日に施設の指定管理者と、作業手順の見直しやプレートを軽量化できないかなどを協議する。
市スポーツ局は、「南北海道大会札幌支部予選が開幕する23日までに安全対策を講じたい」と話している。
一方、道高野連札幌支部は、今後、作業には顧問が立ち会うよう、各校に呼びかける方針。
工藤事務局長は、「麻生球場では、今後もこうした事故が起こりかねず、一刻も早く全面改修してほしい」と訴える。
麻生球場は1980年開業。
市は2019年度に大規模改修を計画していたが、新たな球場の整備構想が浮上して、凍結している。
スコアボードの電光表示化には2億円程度かかるという。
円山球場(中央区)は電光表示化している。
出典
『脚挟まれ野球部員重傷 スコアボード交換中 札幌・麻生球場』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/197900/
6月11日20時21分にYAHOOニュース(北海道放送)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
先月10日、北区の麻生球場でスコアボードの裏側に立てかけられていた学校名の書かれた鉄製のプレートおよそ10枚が倒れ、高校2年生の男子野球部員の足が挟まれた。
野球部員は太ももの骨を折り、全治6か月の大けが。
プレートは縦およそ1m、横およそ1m78cmで、1枚当たり15kgあったという。
札幌市は11日午後、球場の管理者と現場を確認しながら、対策を話し合った。
北海道高野連は、スコアボードの電光表示化やプレートの軽量化など、老朽化対策を進めていれば事故を防げた可能性があったとして、札幌市に一定の責任があると話している。
一方、札幌市は、老朽化は事故の直接の原因ではないとしながら、事故後の対応についてこう述べた。
「手袋・ヘルメットの着用、必要以上にチーム名のプレートを取り出して廊下に立てかけない。(事故後に)対策を講じたつもりだった」(札幌市スポーツ部・山田部長)
札幌市は、今後、夏の高校野球の支部予選が始まる23日までに、プレートをすべて軽い素材に取り換え、再発防止を徹底するとしている。
出典
『球場で鉄製プレート倒れ高校生重傷 対策を協議』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180611-00000010-hbcv-hok
6月14日5時0分に北海道新聞からは、対策に関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市は13日、校名板を重さ約15kgの鉄製から、約4kgのアルミ複合板に耐水性の合成紙を貼ったものに変更すると発表した。
20日に始まる全国高校軟式野球選手権大会北海道大会の札幌支部予選までに用意する。
大きさは縦97.5cm、横177.5cm、厚さ3mmmで、従来の校名板とほぼ同じ。
これに学校名が印刷された合成紙をビニールテープで貼って使う。
得点板も、20日までに直接数字が印刷されたアルミ複合板に変える検討をしている。
出典
『麻生球場、校名板でけが 札幌市、軽いアルミ製に変更』
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/199164/
6月14日9時15分にNHK北海道からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
事故を受けて球場を管理する札幌市は、指定管理者や道高野連と協議し、安全対策をまとめた。
それによると、重さが1枚15kgある今の鉄製の板を、発泡ポリエチレンを含むアルミ製に取り替え、重さを3分の1程度にすることにしている。
このほか札幌市は、生徒が作業する際は学校の職員が現場に立ちあうことを徹底させ、指定管理者の職員も定期的に巡回させることにしている。
出典
『麻生球場 板をアルミに変更へ』
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20180614/0000746.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。