2022年6月15日付で労働新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
埼玉・熊谷労働基準監督署は、フォークリフトを無資格で運転させたとして、畜産業の㈱F牧場(埼玉県深谷市)と同社代表取締役を労働安全衛生法第61条(就業制限)違反の疑いでさいたま地検熊谷支部に書類送検した。
労働者が運転していたフォークリフトが近隣住民に衝突し、住民が死亡する災害が発生している。
災害は令和3年4月16日、埼玉県深谷市の市道で発生した。
同労働者は同社敷地から市道を挟んだ場所にある倉庫に牧草を運ぶため、市道をフォークリフトで走行していたところ、付近を歩いていた住民に衝突して轢いた。
住民は脳挫傷によって死亡している。
フォークリフトは最大荷重1.7トンで、四角く圧縮した牧草4個を2段に分けて積み、運搬していた。
牧草は1つの大きさが約1メートル四方、重さ約100キロだった。
同社にはフォークリフトの有資格者がいたが、同労働者と代表取締役は資格を持っていなかった。
同労基署は、「代表取締役は、無資格だがベテランである同労働者にフォークリフトで牧草を運んでおくよう指示していたようだ」と話している。
https://www.rodo.co.jp/column/130246/
事故当時、2021年4月17日付で埼玉新聞からは、左折時に衝突した、前をよく見ていなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午前11時35分ごろ、深谷市原郷の市道で、歩いていた近所の無職女性(90)がフォークリフトにはねられ、死亡した。
深谷署は自動車運転処罰法違反(過失致死)容疑で、フォークリフトを運転していた寄居町、会社員の女(31)を現行犯逮捕した。
同署によると、事故現場は十字路交差点で、信号機や横断歩道は付いてなかった。
女は牧場の従業員で、牛舎に行くため市道を走行。
フォークリストは前部に牧草を積んでおり、左折する際、女性と衝突した。
女は「前をよく見てなかった」と供述しているという。
https://www.saitama-np.co.jp/news/2021/04/17/03_.html
(ブログ者コメント)
深谷市のF牧場ということで調べたところ、この交差点を左折していたのかもしれない。
写真の状況が事故当時と同じだとすれば、コーナーにある岩や電柱の影になるなどして、被災者(高齢女性ゆえ小柄だったかも)が見えにくくなっていた可能性も考えられる。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。