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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20201228日に掲載した元記事がブログ運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第2報修正1として掲載します。
第1報は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/11286/
 

 

(2021年7月23日 修正1 ;追記)

20217161350分に朝日新聞からは、火気使用の連絡を受け、設定確認のため消火設備のカバーを外したところサイレンが鳴るなどしたので慌てて起動ボタンを押したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、第1報ともどもタイトルも修正した)

愛知県警は16日、消火装置を誤起動させたとして、改修工事を請け負った業者の現場責任者(31)と元上司(49)を業務上過失致死傷の疑いで書類送検し、発表した。
容疑を認めているという。

捜査1課によると、地下1階にいた現場責任者の男性は、作業で火を使うと連絡を受け、消火装置が自動的に起動しない設定になっているかを確認しようと、装置のボタンのカバーを外した。

すると、退避を呼びかける音声とともにサイレンが鳴ったため、慌てて誤って起動ボタンを押したという。

実際に炭酸ガスが放出されるまでの約40秒間に停止ボタンを押せば停止できたが、慌てていて、停止操作をしなかったという。

県警は、メンテナンス担当課長で現場にいなかった元上司の男性についても、誤操作を防ぐ指導をしなかった過失があると判断した。

https://www.asahi.com/articles/ASP7J4CLFP7JOIPE00M.html

 

716124分にYAHOOニュース(CBCテレビ)からは、火を使うという話しが出て慌ててしまったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

調べに対し2人は容疑を認めていて、現場責任者の男性は「火を使うという話がでて慌ててしまった」という趣旨の供述をしているということです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/5ff77b24ae7a0821005f454d9c760730221dbc4f

 

(ブログ者コメント)

〇カバーを外した際にサイレンが鳴るなどした件、消火設備メーカーの一つであるkoatsu社のHPに、手動起動時の流れが、分かりやすく解説されていた。
 https://www.koatsu.co.jp/ss/system.php 

そのフロー図から推察すると、カバーを開けるということは、今から起動ボタンを押すということなので、事前の避難アナウンス忘れ防止のため、自動アナウンスするようにしている・・・そういうことではないかと思われる。
そして、カバーを開けた後は、起動ボタンを押さない限り、噴出しない。
また、起動ボタンを押した後も、タイマー設定することで噴出まで時間的余裕をとっている。

その余裕が、今回の設備では40秒だったということだろう。

〇予定になかった火気使用工事を、当日、行うことになった、そのことが今回事故の主要因の一つだったような気がする。

 なんとなれば、一般的に言って、予定外の工事は十分に安全検討する時間的・人的余裕がなく、また、作業員らが慌てたり焦ったりしてヒューマンエラーを誘発する可能性も出てくるからだ。

 

(2022年4月14日 修正2 ;追記)

20224111733分にNHK東海からは、仕組みを把握していないまま誤って起動ボタンを押した現場責任者に罰金80万円の略式命令がでたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

おととし12月、名古屋市中区にあるホテル「Nガーデンパレス」の機械式の立体駐車場で消火設備が作動して二酸化炭素が充満し、近くで工事をしていた当時51歳の男性が死亡し、2人がけがをしました。

警察は、工事を請け負った会社の32歳の現場責任者が、作業中に消火設備の設定を確認しようとした際、仕組みを把握しておらず、誤って起動ボタンを押して二酸化炭素を放出させたほか、当時、上司だった50歳の元課長は、消火設備の構造や機能などについて教えていなかったとして、2人を書類送検していました。

検察は、2人のうち現場責任者について3月、業務上過失致死傷の罪で略式起訴し、名古屋簡易裁判所が罰金80万円の略式命令を出しました。

一方、元課長については不起訴としました。

検察は不起訴の理由を明らかにしていません。

名古屋や東京で二酸化炭素を放出するタイプの消火設備の死亡事故が相次いだことを受け、総務省消防庁は、二酸化炭素の放出を防ぐ弁をすべての消火設備に取り付けるよう求めるなど、対策を進めることにしています。

https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20220411/3000021949.html

 

 

 

 

 

 

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魚田慎二
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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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