2023年7月7日に掲載した第1報がブログ運営会社の字数制限に抵触しましたので、ここに新情報を第2報修正4として掲載します。
第1報は下記参照。
https://anzendaiichi.blog.shinobi.jp/Entry/13310/
(2024年7月15日 修正4 ;追記)
2024年7月6日7時13分に読売新聞からは、掘削作業中に亀裂に遭遇した際、状況確認のため冷却注水を停止したことが間違いだった、独立行政法人も自主保安指針を改定したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
事業者の三井石油開発(東京)の原田社長が5日、ニセコ町内で記者会見し、原因に現場の判断ミスがあったことを認めた。
周辺の環境回復に取り組む方針を明らかにしたが、地熱開発の継続については未定とした。
被害補償については説明を避けた。
蒸気は昨年6月29日に噴出し、2か月後の8月28日に鎮圧された。
原因について同社は、掘削作業中に地層の亀裂に遭遇した際、状況を確認しようと、冷却用の注水を中止したためと推定。
「注水は継続すべきだった。判断が間違っていた」と説明した。
事故を受けて、地熱開発を所管する独立行政法人「エネルギー・金属鉱物資源機構」は今年2月、地熱井を掘削する際の自主保安指針を改定。
噴出兆候が認められた場合は、保安注水の実施や噴出防止装置の早期設置などを新たに明記した。
同社は「予兆時の注水の徹底」など、再発防止策を明らかにした。
しかし、ニセコエリアでの事業再開については、「有効性の高い地域だが、復旧作業に重点を置いており、先のことは何も決まっていない」とした。
周辺の森林や土壌、生態系などへの影響については、中立的な機関である「環境影響評価委員会」の専門家による調査が続いている。
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https://www.yomiuri.co.jp/national/20240706-OYT1T50028/
7月6日8時5分にNHK北海道からは、注水停止により井戸内部の圧力が低下して火山性ガスの流入が始まった、また内部温度が上昇して井戸の中の水が沸騰し蒸気が噴出したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
掘削を行っていた三井石油開発は5日、報道機関を対象とした説明会を開き、蒸気が噴出した原因について会社側の見解を説明しました。
それによりますと、地下およそ200メートルで亀裂に遭遇した際に、本来であれば水を注入しながら亀裂をふさぐための作業をすべきだったところ、井戸の内部の状況を把握するために注水を停止したということです。
その結果、井戸の内部の圧力が低下して火山性ガスの流入が始まるとともに、内部の温度が上昇して井戸の中の水が沸騰したことで蒸気が噴出したと推定していて、会社は注水を停止した対応が判断ミスだったという見解を明らかにしました。
また、周辺環境への影響について、外部の専門家による委員会で全体像を把握した上で、今後3年程度かけて環境の回復を段階的に進めると説明しました。
説明会で三井石油開発の原田社長は「事態の収拾に向けて責任を持って対応していく」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20240706/7000068252.html
7月5日19時15分に産経新聞からは、体調不良を訴えた住民19人のうち因果関係が認められた2人には補償するなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
三井石油開発(東京)は5日、発生から1年が経過したのに合わせてニセコ町で記者会見を開いた。
当時体調不良を訴えた住民19人のうち、補償対象となるのは因果関係が認められた2人だと明らかにした。
同社は住民2人に加え、観光業や農業などの地元業者も補償対象になると説明したが、補償の進捗についてはプライバシーを理由に明らかにしなかった。
掘削した井戸は昨年8月に埋め戻しが完了。
10月から外部の専門家を交えた委員会で周辺の土壌や森林への影響を調査している。
調査は2027年まで計画されており、調査を優先するため、事業再開のめどは立っていないとした。
同社は16年から調査に着手し、昨年6月29日、深度200メートル付近を掘削中に蒸気が噴出した。
https://www.sankei.com/article/20240705-C3WPMFPQBVN7HNWAOO3AAYXNFM/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。