本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。 それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。 本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。 一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。 (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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2011年10月28日10時14分に時事通信から、28日10時26分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
大阪市営地下鉄で昨年3月15日、自動列車制御装置(ATC)が故障した始発電車が、別の電車の約60m手前で緊急停止したトラブルで、運輸安全委員会は28日、運転士や指令員のミスが積み重なったことが原因とする調査報告書をまとめ、「エラーをカバーし合う仕組みも働いていなかった」と指摘した。
報告書によると、始発電車は運行中にATCが故障し、運転席に表示される車内信号機も表示されなくなった。
指令員はこうした際、一定区間に電車1編成しか入れないようにして、細かく指示を出さなければならないが、指令員は代替電車を乗り入れさせた。
また、どこまで走ってよいのか明確にしないまま、ATCが故障した始発電車に手動運転で先に進むよう指示したため、運転士は信号が見えない状態で運転を続けた。
そして、ポイントが切り替わっていたのに、始発電車の運転士らは十分に確認せず、そのまま走行を続けた。
そのポイントを乗り越えた直後から指令所の機器で認識されなくなり、代替電車が停車していたホームの線路に進入して、緊急停止した。
ポイントを乗り越えた際、指令所では異常を知らせる警報も鳴ったが、別の指令員は内容を確かめずに警報を止めたという。
安全委幹部は「安全を担保する基本的な手続きが全く取られていなかった」とした。
出典URL■■■
■■■
(朝日新聞には図解あり)
以下は調査報告書。
■■■
(ブログ者コメント)
□指令員と始発電車運転士、それに別の指令員の3者3様のミスが重なって起きたトラブルだが、ブログ者は、中でも、別の指令員が、なぜ内容を確かめずに警報を切ったのか、そこが一番の問題だと感じた。
□そこで調査報告書を調べたところ、21ページに指令員B(44歳、指令員経験10ケ月)の口述として、以下のようなことが書かれていた。
「いろいろな警報が鳴っていたが、そのときは警報が鳴りっぱなしだったから、警報の音を止めるのがやっとだったので、確認しなかった。指定員Aから他部署で警報が出ているがこちらでも出ていないかと聞かれたが、確認せずに返答した。本来はモニターを見なければいけないが、コンピュータ数字入力など自分の仕事を100%するために、それを重視して、音を止めただけで画面は見ていない。」
□調査報告書の51ページには、再発防止策として、以下のようなことが書かれている。
「異常時の判断とその際に最も優先すべきことは何かを理解させることなど、異常時の適切な指示や運転取り扱いが行えるように教育訓練を徹底する必要がある。 」
□その通りだとは思うが、どのように教育訓練していくか、そこが一番の問題だ。
(2012年1月30日 修正1 ;追記)
2012年1月27日21時27分に朝日新聞から、指令員ら5人が書類送検されたと報道されていた。
大阪府警は27日、運転指令所の運輸助役(51)ら指令員3人と運転士2人(いずれも当時)を業務上過失往来危険の疑いで書類送検し、発表した。
乗客ら約20人にけがはなかったが、府警は「基本的な安全管理をいくつも怠り、脱線や衝突の重大事故につながる危険があった」と判断。
大阪地検に対し、起訴を求める「厳重処分」の意見をつけた。
5人とも容疑を認めているという。
http://www.asahi.com/national/update/0127/OSK201201270081.html
大阪市営地下鉄で昨年3月15日、自動列車制御装置(ATC)が故障した始発電車が、別の電車の約60m手前で緊急停止したトラブルで、運輸安全委員会は28日、運転士や指令員のミスが積み重なったことが原因とする調査報告書をまとめ、「エラーをカバーし合う仕組みも働いていなかった」と指摘した。
報告書によると、始発電車は運行中にATCが故障し、運転席に表示される車内信号機も表示されなくなった。
指令員はこうした際、一定区間に電車1編成しか入れないようにして、細かく指示を出さなければならないが、指令員は代替電車を乗り入れさせた。
また、どこまで走ってよいのか明確にしないまま、ATCが故障した始発電車に手動運転で先に進むよう指示したため、運転士は信号が見えない状態で運転を続けた。
そして、ポイントが切り替わっていたのに、始発電車の運転士らは十分に確認せず、そのまま走行を続けた。
そのポイントを乗り越えた直後から指令所の機器で認識されなくなり、代替電車が停車していたホームの線路に進入して、緊急停止した。
ポイントを乗り越えた際、指令所では異常を知らせる警報も鳴ったが、別の指令員は内容を確かめずに警報を止めたという。
安全委幹部は「安全を担保する基本的な手続きが全く取られていなかった」とした。
出典URL■■■
■■■
(朝日新聞には図解あり)
以下は調査報告書。
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(ブログ者コメント)
□指令員と始発電車運転士、それに別の指令員の3者3様のミスが重なって起きたトラブルだが、ブログ者は、中でも、別の指令員が、なぜ内容を確かめずに警報を切ったのか、そこが一番の問題だと感じた。
□そこで調査報告書を調べたところ、21ページに指令員B(44歳、指令員経験10ケ月)の口述として、以下のようなことが書かれていた。
「いろいろな警報が鳴っていたが、そのときは警報が鳴りっぱなしだったから、警報の音を止めるのがやっとだったので、確認しなかった。指定員Aから他部署で警報が出ているがこちらでも出ていないかと聞かれたが、確認せずに返答した。本来はモニターを見なければいけないが、コンピュータ数字入力など自分の仕事を100%するために、それを重視して、音を止めただけで画面は見ていない。」
□調査報告書の51ページには、再発防止策として、以下のようなことが書かれている。
「異常時の判断とその際に最も優先すべきことは何かを理解させることなど、異常時の適切な指示や運転取り扱いが行えるように教育訓練を徹底する必要がある。 」
□その通りだとは思うが、どのように教育訓練していくか、そこが一番の問題だ。
(2012年1月30日 修正1 ;追記)
2012年1月27日21時27分に朝日新聞から、指令員ら5人が書類送検されたと報道されていた。
大阪府警は27日、運転指令所の運輸助役(51)ら指令員3人と運転士2人(いずれも当時)を業務上過失往来危険の疑いで書類送検し、発表した。
乗客ら約20人にけがはなかったが、府警は「基本的な安全管理をいくつも怠り、脱線や衝突の重大事故につながる危険があった」と判断。
大阪地検に対し、起訴を求める「厳重処分」の意見をつけた。
5人とも容疑を認めているという。
http://www.asahi.com/national/update/0127/OSK201201270081.html
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プロフィール Profile
HN:
魚田慎二
性別:
男性
自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。
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