2019年4月5日0時14分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
4日午後8時20分ごろ、福岡市博多区の市営地下鉄中洲川端駅で、停車した姪浜発福岡空港行きの空港線の列車から煙が出ていると、駅員から119番通報があった。
市交通局は空港線と箱崎線の全区間の運転を約3時間見合わせ、約4万3000人に影響した。
現場に到着した消防隊員は煙を確認できなかったが、市交通局によると、3両目の屋根上の機器から煙が出た形跡があったといい、原因を調べている。
けが人はなかった。
この列車に乗っていた女子大学生(18)は、「中洲川端駅に着く直前にボンと音がして、同時に衝撃を感じた。どこかにぶつかったのかと思った。駅に着いて外に出ると煙が充満していた。灰色の煙でひどい臭いがした」と話した。
同駅は九州最大の歓楽街・中洲にあり、火災警報や消防車で一時騒然とした。
出典
『福岡市営地下鉄で一時運転見合わせ 車両から発煙の形跡』
https://www.asahi.com/articles/ASM446T53M44TIPE03D.html
4月5日15時1分に西日本新聞からは、原因は避雷器の不具合だったという下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
市交通局は5日、車両の屋根に取り付けた避雷器に焦げた跡が見つかったと明らかにした。
屋根や床下など他の場所から異常は見つかっておらず、交通局は避雷器に何らかの不具合があったとみている。
焦げ跡があったのは、6両編成のうち、進行方向の福岡空港側から数えて4両目の屋根にある避雷器。
架線から電気を取り込むパンタグラフの近くに備えられている。
外を運転中に落雷した場合、車両の電子機器を守るため電流を避雷器に逃がす仕組みになっている。
3月28日の目視による点検では異常は見つからなかったという。
出典
『福岡市営地下鉄発煙 避雷器不具合か』
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/500120/
4月5日21時6分にNHK福岡からは、他の同じ避雷器も点検するなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
トラブルを起こした車両は、3両目の屋根に取り付けられた避雷器に電流が流れたあとが見つかり、一部が溶けたようになっていた。
福岡市は、避雷器が不具合を起こした具体的な原因を特定するためメーカーに協力を求め、詳細な調査を行うことにしている。
また、トラブルを起こした車両だけでなく、同じ避雷器が設置されている18編成のすべての車両で、緊急点検を実施するという。
出典
『地下鉄トラブル「原因は避雷器」』
https://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20190405/0004086.html
4月5日付で福岡市交通局のHPには、避雷器に関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。
「避雷器」とは,落雷等により地下鉄車両に過大な電圧がかかった場合に車両の機器等を保護するために,車両屋根上に設置しているもので,1編成当たり4個設置されています。
出典
『車両不具合による運休にかかる原因について』
https://subway.city.fukuoka.lg.jp/sp/news/detail.php?id=786
(ブログ者コメント)
以下はNHK映像の1コマ。
指をさされているのが避雷器。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。