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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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20234111924分にYAHOOニュース(北日本放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

11日午前10時15分ごろ、富山市の常願寺川にかかる富山地方鉄道の鉄橋近くで、上市駅から電鉄富山駅へ向かっていた普通列車が作業員と接触しました。

この事故で、滑川市栗山の清水さん(19)が病院に運ばれましたが、頭を強く打ち、意識不明の重体です。

列車に乗っていた乗客10人と運転士に、けがはありませんでした。

現場では当時、清水さんを含めた複数の作業員が線路の枕木を交換する保線作業を行っていたということです。

事故の影響で、富山地鉄は越中荏原駅と越中三郷駅との間で一時、運転を見合わせ、およそ2時間30分後に運転を再開しました。

現場は見通しのよい単線区間で、警察は事故の原因を調べています。

富山地方鉄道では、通常、線路の保線作業はどのように行っているのでしょうか。  

KNBは、11日の事故発生時と同じ、線路の枕木を交換する作業を3月に取材していました。

3月15日、事故が発生した現場近くで行われていたのは、線路を支える枕木の交換作業です。

現場管理者:
「まもなく接近!支障物確認!」

列車が接近すると、現場の管理者が声をかけます。

警笛を鳴らし、スピードを落としながら、列車は作業を行っている現場を通過。

作業員は、列車からは一定程度、離れていました。

現場管理者:
「間合い10分!」  

列車の通過を確認し、作業を再開。

この日の取材では、安全確認の手順に問題はみられませんでした。  

富山地鉄の関係者によりますと、「きょうの作業は監視員が2人いて、事故発生時にはダイヤの乱れはなかった。原因は分からないが、安全対策に足りない部分があったと考えている」と話していました。












https://news.yahoo.co.jp/articles/314140e0bd57e09d46d60f388d6b589ad51e6666

 

4111911分にYAHOOニュース(チューリップテレビ)からは、線路に砂利を入れる作業をしていた、6人とも作業していて、気づいた運転士が非常停止したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

11日午前1015分ごろ、富山市の富山地方鉄道の越中三郷駅と越中荏原駅の間で、線路内の保線作業をしていた滑川市の会社員、清水さん(19)が走ってきた電車と接触しました。

清水さんは頭を強く打っていて病院に搬送されましたが、意識不明の重体です。

富山地方鉄道によりますと、当時、線路内では清水さん含め6人が線路に砂利を入れる作業をしていました。

通所は列車のダイヤを確認して線路の外に出るはずですが、何らかの理由で6人とも作業を続けていたということです。

運転士が作業員たちに気づいて非常停止しましたが、清水さんの背中と列車の左前方が接触したということです。

清水さんは列車に気づくのが遅れたとみられ、警察が詳しい事故の原因を調べています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/b87f40a1a7f092e31a547736e62022e61d114e14  

 

41251分にYAHOOニュース(北國新聞)からは、運転士は線路内に残っている清水さんを見つけ警笛を鳴らしブレーキをかけたが間に合わなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

男性は、他の作業員5人と線路の高さを調整するため、枕木の下に砂利を敷き詰める作業に従事していた。

運転士は線路内に残っている男性を見つけ、警笛を鳴らしブレーキをかけたが間に合わなかった。

同署は男性の退避が遅れたとみて、事故原因を調べている。

同社によると、作業は男性を含め4人が砂利を敷き詰め、残る2人で列車が来ないか確認していた。  

https://news.yahoo.co.jp/articles/d5703f7331d1d88f5536bfcbeecc12f6cb9217ac  

 

4121916分にYAHOOニュース(北日本放送)からは、見張り役が退避指示を出すタイミングが遅れた可能性ありなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

・・・

富山地方鉄道によりますと、事故当時、清水さんを含めた作業員4人は、敷石を使って線路の高さを調節する作業をしていました。

また、その近くには列車が近づいてくる2、3分前に線路から離れるよう作業員に促す見張り役が2人いたということです。

永井記者:
「電車が近づいてくると、調査官などはこのように腕を水平に上げて、自分が安全な場所にいるということを運転手に示しています。
これは、普段の作業員も行うことになっています」  

富山地方鉄道は、事故当時、見張り役の2人から線路から離れるよう促すタイミングが遅れ、清水さんやほかの作業員の退避が遅れたということが事故原因の1つとしています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/b426a53ffc1f11718e404a54e6a3e52525db32cc

 

(ブログ者コメント)

3月15日の北日本放送取材映像を見ると、列車は退避した保線作業員の横を、時速30km程度だろうか、ゆっくりと通りすぎていた。

あの程度のスピードであれば、線路上に残っていた作業員を視認後、すぐに停まれたような気がするのだが・・・。

 

  (2023年6月11日 修正1 ;追記)

20236851分にYAHOOニュース(北國新聞)からは、2人いた見張り員は2人とも作業を手伝っていた、そのようなことが常態化していた、運転士に注意喚起するための「作業中」看板も掲示していなかったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)

【安全対策求め改善指示】

411日に富山市水橋常願寺の富山地方鉄道本線で、19歳の男性作業員が線路の補修作業中にはねられた死亡事故で、現場作業員ら6人は、電車が25メートル前に迫るまで接近に気付かず、1人が「電車!」と叫んでから逃げていたことが、7日分かった。

同社によると、適切な退避合図がないなど複数の規定違反があり、1人が逃げる途中で車体と接触した。

北陸信越運輸局は同日、安全管理見直しを求める「改善指示」を行った。

【見張り員が作業、看板なし】  

富山地鉄によると、事故当時、作業員4人と、電車の接近を警戒する見張り員2人がレールの修正作業を行っていた。

見張り員1人が大声で「電車」と叫んだ時点で約25メートルまで迫っており、6人は直後に線路横に逃げ始めたが、1人は逃げ切れなかった。  

同社担当者は、「電車の衝突までは一瞬で、それぞれが逃げるのに精いっぱいで、はねられた社員を助ける時間はなかったと思う。大変申し訳ない」と述べた。

一方、電車の運転士は現場の約100メートル手前で作業に気付き、時速78キロからブレーキを掛けて減速していたが、接触を避けられなかった。

【退避合図行われず】

富山地鉄の規定では、電車が作業地点に到達する3分前、見張り員が合図を出し、2分前に退避を完了する。

しかし、事故当時は退避しておらず、「実質的に退避案内がなかった」(同社担当者)という。

見張り員2人は電車の監視に専念することが求められるが、2人はレールの修正作業を行っていた。

「少しでも手助けをしたい」などと話しており、北陸信越運輸局は「軽作業を行うことが常態化していた」と指摘した。

同運輸局は7日公表した保安監査結果で、このほかにも複数の規定違反があったと指摘した。

作業地点から前後200メートル離れた位置に、運転士が見やすいよう「作業中」と書いた看板を掲げる必要があるが、設置していなかった。

見通しが悪い地点で配置が必要な「中継見張り員」も置かず、電車乗務員に線路内作業を周知する規定も守られていなかった。

同運輸局によると、事故原因に関しては、国の運輸安全委員会が調査を進めている。事

故から1年後に報告が行われる予定。

【北陸信越運輸局「教育を」 】

北陸信越運輸局は改善指示で、富山地鉄の安全管理体制を見直し、77日までに措置を報告するよう求めた。

関係規定が形骸化していないか実態を検証し、事故防止要領を見直すことや、安全意識を徹底し、教育を行うよう要請した。

一方、富山地鉄は7日、運輸局の指摘事項を改善するとして再発防止策を発表した。

見張り員が監視に専念し、今回携行していなかった合図旗を携帯させるとした。

運転士向けの作業中看板設置や「中継見張り員」配置も徹底するとした。

https://news.yahoo.co.jp/articles/06596b0e5f80c9bf88933b23bb506463007b39c6  

 

 (2024年6月9日 修正2 ;追記)

2024671134分にYAHOOニュース(チューリップテレビ)からは、当時の部長など3人が書類送検された、監視役の2人は保守作業と兼務していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

富山労働基準監督署は6日、富山地方鉄道と当時の部長など社員3人を労働安全衛生法違反の疑いで書類送検しました。

書類送検されたのは、法人としての富山地方鉄道と、当時の60代の技術部長、50代の稲荷町テクニカルセンター所長、そして50代の保線グループ長の社員3人です。

富山労働基準監督署は、保守作業を行わせる際、電車との接触をさけるために必要な監視装置の設置、または電車との接触を避けるため監視する人員の配置を講じていなかった労働安全衛生法違反の疑いがあるとしています。

現場には6人がいましたが、このうち死亡した男性を含む4人が保線作業にあたり、ほか2人が電車との接触を防止する監視にあたっていたものの、この2人は保守作業と兼務していたため、本来の監視に専念できていなかったとみています。

この事故をめぐっては、富山県警も業務上過失致死の容疑で富山地方鉄道の社員を書類送検しています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/8add488a7a4b8f68266037b17cf9f9920bfed1db 

 

 

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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