2023年4月12日18時19分にNHK茨城から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
12日午後0時半すぎ、東海村にある三菱原子燃料東海工場の社員食堂の調理室で、料理を保温する保温機器の電源が入らなかったため調理師がコンセントを確認したところ、変色しているのを見つけました。
火などは出ておらず、その後、消防が調べたところ、コンセントの表面が変色していることから火災と判断したということです。
当時、保温機器は、カレーが入った鍋を温めていたということです。
三菱原子燃料は何らかの要因で電流が多く流れショートした疑いがあるとみて詳しい原因を調べています。
茨城県内の原子力関連施設では去年9月からぼや程度の火災が相次いだため、先月には、県が事業者を対象に火災予防研修会を開いています。
こうした状況から三菱原子燃料では、社員への注意喚起を行っていたということです。
三菱原子燃料の橋本執行役員は、「住民にご迷惑をかけ、申し訳ありません。真摯に反省し、再発防止策を最優先に行っていきたい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20230412/1070020550.html
(ブログ者コメント)
〇どの程度の変色か情報は見つからなかったが、この程度でも消防は火災と判断するとは知らなかった。
〇製造現場ならいざしらず、食堂にある保温機のコンセントが変色したぐらいで消防に通報する事業所はあまりないのではないだろうか?
あったとしても、報道されることは、まずないだろう。
この点、原子力関連施設ゆえの特異性を感じた。
〇茨城県内の原子力関連施設では昨年9月からボヤ程度の火災が相次いでいるという件、調べてみると、結構、起きていた。
以下は、そのうちの1件。
駐車中の車の火災事故情報を最近目にすることが多くなったということもあり紹介する。
(2023年4月11日7時42分 東京新聞 写真付き)
日本原子力研究開発機構は十日、核燃料サイクル工学研究所(茨城県東海村)の非管理区域で従業員の自家用乗用車が燃える火災があったと発表した。
けが人や放射性物質の漏えいはなかったとしている。
県内の原子力施設での火災は、今年に入り四件目。
原子力機構によると、所内にある地層処分基盤研究施設の東側駐車場で同日午前六時三十五分ごろ、従業員の乗用車の左前部から煙と炎が上がっているのを別の従業員が発見。
所有者の従業員が消火器で初期消火し、消防が午前七時十分に鎮火を確認した。
原因は調査中。
ひたちなか署は事件性はないと判断した。
同研究所では二月にも、管理区域の屋内で、ケーブルが熱で溶ける火災が発生している。
相次ぐ火災を受け、県などが三月末に原子力機構も交えて火災予防研修会を開いたばかりだった。
県庁で記者会見した同研究所の照沼技術主幹は、「個人の車ではあるが、原因を追究して、二度とこのようなことが起こらないよう対応していく」と述べた。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/243375
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。