2018年12月28日付で埼玉新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県は28日、鴻巣保健所が結核菌に感染した80代女性に対して6カ月ごとの受診を勧めることを忘れた結果、女性が今月17日に肺結核で死亡したと発表した。
県保健医療政策課によると、女性は2016年末ごろに結核患者と接触したとみられ、17年2月に接触者健診を受けた。
発病はしていなかったものの、結核菌に感染していることが判明。
医療機関を受診するよう勧めたが、女性の体調が悪く、受診できなかった。
本来は6カ月ごとにエックス線検査を行う経過観察をすることになるが、担当の保健師が失念して、手紙や電話による受診勧奨を一度もしなかった。
女性は今年10月にせきの症状が現れ、今月7日に体調が悪化して医療機関に救急搬送された。
鴻巣保健所では、接触者健診対象者のリストや病院に委託する場合の結核健診票を作成していなかったため、ほかの職員が健診の進捗状況を把握できない状態だったという。
同保健所は女性の家族に謝罪。
今後は、女性と接触した16人に対する健診を実施し、同保健所での健診管理体制の見直しを行う。
出典
『結核患者と接触の女性死亡 鴻巣保健所、受診の勧奨忘れる ほかの職員、
健診の進捗を把握できず』
http://www.saitama-np.co.jp/news/2018/12/29/02_.html
12月28日20時18分にNHK埼玉からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
埼玉県の保健所が去年、結核の検査で「陽性」と診断された80代の女性に対し、半年ごとに受けさせなければならない健康診断の連絡を怠り、女性が今月肺結核で死亡していたことが分かった。
県は保健所の不手際を認めて、女性の家族に謝罪した。
埼玉県によると、結核患者に接触した80代の女性が去年2月、結核の検査で「陽性」と診断され、埼玉県の鴻巣保健所は、この女性を半年ごとに健康診断を受けさせる経過観察の対象にした。
経過観察の対象になると、保健所は健康診断の時期が近づいたことを電話や手紙で通知しなければならないが、鴻巣保健所はこの連絡を怠り、女性は一度も健康診断を受けることがないまま、今月17日、肺結核で死亡した。
連絡を怠った原因について、県は、この女性を経過観察の対象者のリストに載せていなかったことなどをあげている。
県は、保健所の不手際を認めて女性の家族に謝罪するとともに、経過観察の対象者の管理体制を見直し、再発防止を図ることにしている。
出典
『保健所健診連絡怠り結核患者死亡』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/20181228/1100004374.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。