2018年12月31日10時20分に山形新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
30日午後1時ごろ、山形市の蔵王温泉スキー場で停電が発生した。
一部リフトで利用客計89人がシートに座ったまま最大2時間半、救助を待った。
蔵王ロープウェイ山頂線蔵王地蔵山頂駅では観光客最大100人が麓に戻れず、同7時すぎまで足止めとなった。
けが人はなく、同8時35分ごろまでに停電は全面復旧した。
東北電力山形支店によると、停電したのは黒姫や大森などの各ゲレンデのリフトに加え、蔵王中央ロープウェイ(温泉駅~鳥兜(とりかぶと)駅)と蔵王ロープウェイの山麓線(蔵王山麓駅~樹氷高原駅)、山頂線(樹氷高原駅~蔵王地蔵山頂駅)。
横倉ゲレンデ付近の配電線に、雪の重みで押された枝が接触し、漏電したのが原因とみられる。
リフトに取り残された89人は、運営会社の社員らが救助ベルトの付いたポールを使って順次、ゲレンデに降ろした。
山麓線と山頂線を運行する蔵王ロープウェイによると、両線は予備のエンジンで最寄りの駅までゴンドラを移動させた。
駅で待った観光客らは雪上車で麓まで運んだという。
蔵王中央ロープウェイを運行する蔵王観光開発の話では、同線は運行時間の合間で、稼働中のゴンドラはなかった。
【不安、寒さに耐え救助待つ】
スキー場で突如止まったリフトとロープウエー。
利用者は寒さをこらえながら、救助を待った。
仙台市から友人4人と訪れた男子高校生(17)は、昼食を食べた後、名所の「横倉のカベ」に再挑戦しようとリフトに乗り、30mほど進んだところで急停止したという。
「しばらくアナウンスがなくて不安だった。風はなかったが、寒さがこたえた」。
30分ほどでスタッフが訪れ、ポールを使って雪面に降りた。
「初心者や外国人客は不安だったと思う。(救助に)慣れてないように思えたので、訓練をもっと深めてほしい」と話した。
東京都から観光で訪れた20代男性は、蔵王ロープウェイの山頂線で停電に遭った。
「吹雪で揺れるゴンドラ内で30分以上待った。怖かった」と振り返る。
予備エンジンで蔵王地蔵山頂駅に到着したものの、同駅では空調が止まっており、とても寒かったという。
しばらくして雪上車によるピストン輸送が始まり、男性は3時間ほど待った後、午後5時15分ごろに麓に向かった。
「スタッフからお菓子をもらったり声を掛けてもらったりして、不安はなかった」と話した。
出典
『蔵王温泉スキー場で停電、リフト上に一時89人 地蔵山頂駅では最大100人足止め』
http://yamagata-np.jp/news/201812/31/kj_2018123100636.php
12月31日1時19分に毎日新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
30日午後1時ごろ、山形県の蔵王温泉スキー場(山形市、同県上山市)で停電があり、リフトとロープウエーが止まった。
停電は約7時間半後に復旧。
スキー場関係者や地元消防によると、一時、計約90人のスキー客らが宙づりとなったが、けが人の搬送はなかった。
山形市内のスキー場で約80人、上山市側で約10人が宙づりとなった。
上山市側の「蔵王ライザワールド」によると、停電から10分程度で約10人をスキー場関係者らが救出した。
東北電力によると、山頂付近の枝が雪の重みで電線に接触して漏電し、停電したとみられるという。
(共同)
出典
『山形・蔵王のスキー場で停電 リフト停止し一時90人宙づり』
https://mainichi.jp/articles/20181231/k00/00m/040/018000c
12月31日0時10分に読売新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
30日午後1時頃、山形市の蔵王温泉スキー場で、リフトやロープウェー計9基が停電のために停止した。
リフトに乗っていたスキー客約90人が、約1時間宙づり状態となった。
ロープウェーの利用客約160人も山頂などに一時取り残されたが、約6時間半後に全員救助され、けが人はいなかった。
停電は同日午後8時半過ぎに解消。
スキー場への配電設備に異常が発生したのが原因で、東北電力が調べている。
蔵王温泉スキー場は、当時、スキー客やロープウェーを使って樹氷を見に訪れた観光客らでにぎわっていた。
このため、運営会社の職員10数人が手分けして救助に向かった。
リフトで宙づりになったスキー客にはロープを使ってリフトから降ろした。
出典
『リフト、停電で停止…90人が1時間宙づりに』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20181230-OYT1T50085.html?from=ycont_top_txt
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。