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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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201810261210分にテレビ新広島から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

 

去年3月に集団感染がおきた三原市の入浴施設『M温泉』で、新たに基準値を超えるレジオネラ菌が確認され、きょうから、再び営業を休止している。


三原市須波ハイツの入浴施設『M温泉』によると、今月24日の夕方、施設の浴槽から基準値を超えるレジオネラ菌が検出されたことがわかった。
検査に使われた水は今月15日の定期検査で採取したもので、今のところ、健康被害の報告はない。


「M温泉」では、去年3月に利用客58人がレジオネラ菌に集団感染し1人が死亡、4月に営業を再開したばかりだった。


「M温泉」は、きょうから温浴施設の営業を取りやめ、再検査や配管の洗浄を行っている。

 

【M温泉・村上支配人】

「一生懸命やってきたんですが残念な結果で、皆さんのまた信頼を裏切るような形になりまして、大変申し訳ない気持ちでいっぱいです」


県と三原市は午後から緊急の会議を開き、今後の対応を検討することにしている。

 

出典

三原・M温泉 また基準値超えのレジオネラ菌検出

http://www.tss-tv.co.jp/tssnews/000002384.html 

 

 

10252145分にNHK広島からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。

 

この日帰り入浴温泉施設は、2017年3月、利用客57人がレジオネラ菌に感染し、50代の男性1人が死亡したことを受けて、市の処分で、1年にわたって営業が停止された。


施設は再発防止策を講じ、月に1度の水質検査を半年間、実施することを条件に、2018年4月に営業が再開され、9月までは問題はなかったが、10月の検査で、再びレジオネラ菌が検出された。


これを受けて施設は、26日から当面、営業が休止されることになった。

出典

三原の入浴施設で再びレジオネラ

https://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20181025/0002721.html 

 

 

201844日付で毎日新聞広島版からは、今年4月、施設再開にあたっての記者会見内容などが、下記趣旨でネット配信されていた。

 

施設(三原市須波ハイツ1)を運営するM観光は6日、営業再開を前に記者会見した。

 

会長は、「入浴客の期待を裏切った」と改めて謝罪。

昨年3月の事件発生後、被害者58人のうち5人との示談が今も成立していないことを明らかにした。

 

集団感染が発生した要因として、市などは、配管内の排水不良やタイルのひび割れ、衛生管理マニュアルの不備を指摘。

 

M観光は、衛生管理が不徹底だったとして、当時の支配人ら責任者4人を一般職へ降格させた。

支配人に次ぐ監督責任者の営業マネジャーは、問題が起きた直後に依願退職したという。

自身の進退について会長は、「後継者が育った後、退任する」と述べた。

 

M観光はこの日、感染源とされた4階アイテム風呂などを事件後、初めて報道陣に公開した。

レジオネラ菌の温床となりやすい配管やバルブを交換。

 

約90人の従業員には、衛生管理や法令に関する研修を受けさせているという。

 

出典

『三原のレジオネラ感染 M温泉、再開前に会長会見 「入浴客の期待裏切った」 5人と示談、今も成立せず』

https://mainichi.jp/articles/20180407/ddl/k34/040/491000c 

 

 

201821日付で三原市から、昨年の死亡事故に関する報告書が公表されていた。

以下はポイント部分の抜粋。

 

p20

推定原因(抜粋)

 ・ 衛生管理運営要領が未作成

 ・ 衛生管理実施記録が不正確かつ不十分

 ・ 衛生管理実施状況のチェック体制が不十分

 ・ 浴槽水の塩素濃度管理が不十分

 ・ 浴槽水の完全換水,浴槽の清掃・消毒が不十分

 ・ ジェット水流用循環配管内の完全排水未実施

 ・ タイル剥離,ひび割れなど菌が付着しやすい状況

 ・ 配管洗浄が10年程度未実施

 

p24

改善計画書の検証について

 改善計画の検証を行い適当と認めた

 改善計画の内容(抜粋)

・ 衛生管理運営要領,各種記録簿の作成

・ 衛生管理実施のチェック体制構築

・ 浴場清掃を業者委託

・ 完全換水実施(ろ過器無:毎日,ろ過器有:週1回)

・ 循環配管最下部に排水ドレンを新設

・ タイル貼替,ひび割れ・隙間の補修

 

『日帰り入浴施設におけるレジオネラ症 集団発生事例』

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000194750.pdf

 

 

 

 

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自己紹介:
化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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