ちょっと前、2019年2月2日付で毎日新聞播磨・姫路版から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
姫路市立水族館(姫路市西延末)は1日、先月24、25日の2日間で、飼育しているフンボルトペンギン11羽のうち8羽が死亡したと発表した。
鳥インフルエンザの検査は陰性。
食中毒の可能性もあり、死亡した個体の内臓やエサを分析している。
水族館によると、24日午後2時半ごろ、客が「ペンギンの様子がおかしい」と連絡。
職員が確認したところ、1羽がけいれんしていた。
その後、計10羽にけいれんや嘔吐などの異常が見られた。
水族館は、安全が確認できるまでペンギンの公開を中止する。
出典
『姫路市立水族館でペンギンが大量死』
https://mainichi.jp/articles/20190202/ddl/k28/040/369000c
2月13日8時8分に朝日新聞からは、塩分の与え過ぎが原因だったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同水族館は12日、塩分の与えすぎが死因とみられると発表した。
水族館によると、ペンギンには通常、えさの生アジを海水につけて与えている。
1月24日、えさ用の生イワシを入手。
海水につけると、生アジと違って身がばらけてしまうため、塩を振りかけて与えたところ、同日夕から25日までに計8羽が死んだ。
同館が外部の検査機関に調査を依頼した結果、生イワシの塩分濃度が従来のえさの10倍の約3%と分かった。
ペンギンは塩分を取りすぎると循環器の障害を起こすとされ、病理検査の結果、死んだペンギンは臓器に血がたまる「うっ血」がみられたという。
同館は、残った3羽が回復したとして、13日から展示を再開する。
出典
『ペンギンの相次ぐ死、塩分与えすぎが原因 姫路の水族館』
https://www.asahi.com/articles/ASM2D4HSFM2DPIHB01D.html
2月12日18時16分に神戸新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同館は12日、「餌のイワシに塩分補給のため塩をまぶしたことで、塩分の過剰摂取になったと考えられる」と発表した。
同館によると、死んだ8羽のうち2羽を検査した結果、全身の臓器がうっ血し、塩分の過剰摂取による循環器障害とみられたという。
従来、塩分補給は海水に漬けた餌を食べさせていたといい、同館は「今後は補給する塩分を適量に抑えるよう気を付けたい」としている。
出典
『水族館のペンギン突然死 死因は塩分の過剰摂取』
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201902/0012059640.shtml
2月13日7時42分に産経新聞westからは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
塩をまぶしたイワシを餌として与える際、塩抜きが不十分だったことが原因とみられる。
出典
『姫路市立水族館のペンギンの死、塩分取り過ぎか』
https://www.sankei.com/west/news/190213/wst1902130008-n1.html
2月12日20時44分にNHK兵庫からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
水族館は、与えたエサに問題があるとみて、民間の研究機関に調査を依頼していた。
その調査結果によると、死んだペンギンにはいずれも、塩分を過剰に摂取したことによる循環器障害が起きていたという。
また、エサとしてあげたイワシには、大量の塩がしみ込んでいたという。
これについて姫路市立水族館の館長は、「ペンギンに栄養をつけようと塩をたくさん振りかけたイワシを与えてしまったのが原因だ。このような事態を引き起こし、誠に申し訳ない」と話している。
出典
『ペンギン死んだ原因は塩分過剰』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20190212/2020003095.html
(ブログ者コメント)
○メディアによって報道内容が多少異なることは珍しくないが、4社の報道内容がこれほどバラバラなことも珍しい。
ここでは朝日新聞の記事が最も真相に近いような感じがしたので、タイトルも、そのような表現にした。
○どのような管理ミスがあって、このような事態になったのだろうか?
考えられる原因としては下記など。
・飼育員の知識不足。
・イワシを与える方法がマニュアルに記載されていなかった。
・マニュアルには記載されていたが、要注意点など、記載内容
に抜けがあった。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。