2019年2月13日5時0分に朝日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
市教育委員会の検査ではアスベストが「含まれない」。
解体請負業者の検査では「含まれる」――。
正反対の結果に、急遽、検査を追加する異例の事態が、横浜市立小学校の解体工事で2件続いたことが12日、わかった。
市議会こども青少年・教育委員会で報告された。
工事は、山内小(青葉区)と旧子安小(神奈川区)の校舎を解体するもの。
市教委によると、いずれも、解体に向けて昨年度中に市教委側で行った検査ではアスベストが検出されなかったが、工事を請け負った業者が改めて検査したところ、外壁の塗装下地調整剤からアスベストが検出された。
市教委が、より詳しい再検査をしたところ、やはり基準を超えるアスベストが含まれていると確認したという。
検出された部材はアスベストが露出しておらず、通常の学校生活を送る中で健康被害が生じる可能性はないという。
旧子安小では、再検査や工事中の飛散防止対策が必要になったことに加え、土壌汚染が判明したことで、今年度末までだった工期を丸1年延長する。
旧校舎がある土地は、4月から民間不動産会社に所有権が移るが、更地になるまでは引き渡せず、市は来年度予算に1年分の賃借料1億9000万円を盛り込む。
市教委によると、両校とも、市教委側と請負業者側では異なる手法で検査していたが、国の定めではどちらも認められた手法だった。
担当者は、「なぜこうした結果が出たのかは現時点ではわからない。建築局とも協議し、今後、同じことが起きないような方法を探りたい」と話す。
出典
『アスベスト、市教委「ない」業者「ある」…異例の再検査』
https://www.asahi.com/articles/ASM2D45ZQM2DULOB00P.html
(ブログ者コメント)
調べたところ、分析・調査などを行っている㈱オオスミのスタッフブログに、公的なアスベスト検査方法が3種類あることの説明がわかりやすく記されていた。
以下は冒頭記述。
アスベスト分析には3つの方法があります。
一体どのように別れ、どんなメリット&デメリットがあるのかアスベスト分析技術者である私自身の見解も含めて調べてみました。
第一次石綿問題が30~40年前に発生し、石綿に関する規制ができあがりました。
当時はクリソタイルのみが対象でした。
その後、落ち着いていましたが、クボタ事件※がきっかけで再びアスベストが注目されるようになりました。
アスベストの種類も1種類から3種類になり更に2006年には6種類にまで増えました。
分析方法も、厚生労働省が出していた方法(平成8年法及び平成17年法)がありましたが2006年に初めて、日本工業規格で規格化され、2008年に異例の早さで改正されました。
更に、国際規格の方法などとの違いや問題などが表沙汰になり、最終的には2014年に、JIS A 1481-1,-2,-3と枝番で分かれました。
(以下、枝番1を1法。枝番2を2法。枝番3を3法と呼称します)
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https://www.o-smi.co.jp/blog/gijyutsu/20160210.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。