2023年1月20日12時12分にYAHOOニュース(福井放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
高浜町和田の沖合でおととし、スタンドアップパドル(SUP)体験中だった女性が漁船と接触して死亡した事故で、国の運輸安全委員会は事故の原因について、死角がある中で船を操縦したために起きたとする報告書をまとめた。
報告書によると、船を操縦していた80代の船長は長時間立っていられない状態だったため、操縦席の右側に板を立て、その板に肘をのせた状態で操縦していた。
このため、船長の視界は板によって遮られ、女性に気付かずに衝突したと結論付けた。
当時、女性が黒色のベストやハーフパンツを着用しており、船長の目に付きにくかったことも事故の要因の一つに挙げた。
同委員会は再発防止策として、船の操縦の際には視界を遮る物を置かないことや、SUPをする際には明るい色の服を着用し、高い位置に目立つ色の旗を掲げることなどを呼び掛けている。
2021年9月、高浜町の若狭和田海岸からおよそ250メートルの沖合で、若狭高浜漁協所属の漁船が海上でSUPをしていた小浜市の女性=当時(29)=と接触し、女性は死亡した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/21a41c2e2491a1a33b7330a3b927f358f1f271f0
※事故当時、2021年9月5日22時26分に読売新聞からは、現場ではSUPツアー客6人が並び、インストラクターに写真を撮ってもらっていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午前10時40分頃、福井県高浜町和田の沖約250メートルの若狭湾で、水上スポーツ「スタンドアップパドルボード(SUP)」をしていた同県小浜市の看護師女性(29)に、若狭高浜漁協(高浜町)所属の漁船「栄進丸」(4・11トン)が衝突した。
女性は心肺停止状態で病院に搬送されたが、間もなく死亡が確認された。
小浜海上保安署によると、栄進丸は船長の男性(82)(高浜町)が近くの和田港に向けて1人で操船していた。
「気付いた時は人とぶつかっていた」と話しているといい、同署が業務上過失致死容疑を視野に原因を調べている。
女性は午前10時頃から、地元業者のSUPツアーに、インストラクター(34)の引率で参加していた。
事故当時、参加した6人が並び、インストラクターが写真を撮っていたところ、漁船が来て女性が巻き込まれたという。
当時、波は穏やかで、視界も良かったという。
SUPは、サーフボードに似た板の上に立ち、パドルをこいで進むスポーツ。
近年、人気が高まり、沖合に流される事故も発生している。
現場付近では年間を通してSUPを楽しむ人が多いが、港に出入りする漁船が行き交うこともあるという。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210905-OYT1T50259/
※半年後、2022年3月9日17時30分に朝日新聞からは、船長とインストラクターが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
福井県高浜町のビーチ沖で昨年9月、マリンスポーツ「スタンドアップパドルボード(SUP)」の体験ツアーに参加していた女性が漁船とぶつかり死亡した。
小浜海上保安署は9日、この漁船の船長の男(83)=同町=と、ツアーを引率していたSUPのインストラクターの女(35)=同町=を、業務上過失致死容疑で福井地検に書類送検した。
発表した敦賀海上保安部によると、2人は容疑を認めているという。
https://www.asahi.com/articles/ASQ395RS5Q39PISC01G.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。