2023年1月19日17時40分NHK滋賀から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
19日の午後3時すぎ、滋賀県守山市や草津市で、爆発音のような大きな音がしたという通報が警察などに相次ぎました。
これまでのところ、けが人など被害は確認されていませんが、音の原因や発生場所はわかっておらず、警察が情報収集を進めています。
警察によりますと、19日午後3時すぎ、守山市内に住む女性から、「自宅の屋根に何かの部品が落ちてきたような音がした」という通報がありました。
警察が女性の自宅に駆けつけ調べたところ、物が落ちたような形跡はなかったということです。
このほかにも「上空で爆発音がした」といった内容の通報が相次ぎ、守山警察署の庁舎でも爆発音が聞こえ、窓ガラスが2度ほど揺れたということです。
隣の草津市でも、爆発音のような大きな音を聞いたという情報が、市役所におよそ10件寄せられました。
守山市から40キロほど離れた高島市の陸上自衛隊の饗庭野演習場では、19日午前、迫撃砲の演習が行われましたが、午後には演習は行っていないということです。
警察や消防によりますと、これまでのところ、けが人など被害は確認されていませんが、音の原因や発生場所はわかっていません。
警察は、被害がなかったか確認するとともに、情報収集を進めています。
【音を聞いた人たちは】
爆発音のような大きな音がしたときの状況について、守山市に住む50代の女性は「何かがぶつかったようなドンという音が1回聞こえて、窓にも振動があったような感じがしました。地震かと思ったのですが揺れていないので何か分からなかったです」と話していました。
守山市に住む10代の男子大学生は「家で寝ていたら1回、いきなり爆発音がして何だろうと思ったら、友達からも音が聞こえなかったかと連絡が来ました。音を聞いて何かあったのではないかとびっくりしました」と話していました。
また、40代の女性は、「すごい聞いたことのないようなドンという音がして、何か上から落ちてきたのではないかと思いました。犬が音にびっくりしてしばらくほえていました。ヘリコプターが音のあとに飛んでいて、何か落としていないか家の2階を確認しましたが、何もなかったです」と話していました。
【遠くの音の可能性も 気象台】
大阪管区気象台によりますと、音の伝わり方は気温の影響を受けるということです。
夏は、地表付近の気温が高く、上空との温度差が大きくなるため、音は大きく屈折して、上の方へ、垂直方向に進みやすくなります。
一方、冬は地表付近も気温が下がって上空との温度差が小さくなるため、音は、水平方向に横へ広がりやすくなります。
その結果、冬は、大きな音が、遠く離れた場所まで届くことがあるということで、大阪管区気象台は、「滋賀県内で聞かれた爆発音については、詳しいことはわからないが、近くで音が発生していないとすると、遠くの音が聞こえた可能性もある」としています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/20230119/2060012429.html
(ブログ者コメント)
同様の現象は、これまで全国各地で起きているという。
2014年11月 7日 佐渡市
2013年 3月21日 山形県金山町
2012年 5月 1日 霧島市
https://www.j-cast.com/2014/11/10220498.html?p=all
ソニックブームではないかという説も紹介されているが、いまだ原因は不明のようだ。
(2023年1月28日 修正1 ;追記)
2023年1月27日19時11分にNHK滋賀からは、当時F15戦闘機が4000m以上の高度を飛行していたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
今月19日の午後3時すぎ、守山市と草津市で、「上空で爆発音がした」といった内容の通報が警察などに相次ぎました。
けが人や建物への被害はありませんでした。
NHKのその後の取材で、爆発音が聞かれたのと同じ時間帯に、航空自衛隊のF15戦闘機、1機がこの地域の上空を飛行していたことがわかりました。
防衛省によりますと、戦闘機は、当時、4000メートル以上の高さで飛行していたということです。
周辺の地震計のデータから、今回の爆発音について調べている京都大学防災研究所の山田真澄准教授は「上空の、超音速で動く物体から発せられる衝撃波が地震計で観測されている。その時間帯に戦闘機が飛行していたとすれば、音の原因になった可能性がある」と話しています。
防衛省はNHKの取材に対し、戦闘機の飛行と県内で聞かれた音との関係について、「確たることは申し上げられない」とした上で、「関係機関から協力を求められた場合には、必要な対応を実施してまいります」としています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/20230127/2060012554.html
(2023年2月7日 修正2 ;追記)
2023年2月6日20時55分に読売新聞からは、空自のパイロットは音速を超える飛行はしていなかったと証言したなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
謎の爆発音騒ぎは、実は全国で起きている。
近年では2021年4月に札幌市、19年3月に長崎県、16年3月に高知県で同様の“事件”が報じられた。
原因として隕石や火球、戦闘機が音速(1気圧・気温15度で時速約1220キロ)を超えた際に衝撃波と爆発音を生む「ソニックブーム」現象などが挙がったが、真相はいずれも不明だ。
京都大防災研究所の山田真澄准教授は、各地に設置された地震計の記録から爆発音の信号を調べる一方、自ら各市や各署に電話して証言を収集。
その結果、多賀町や東近江市、三重県いなべ市にある四つの地震計で衝撃波を示す信号が見つかった。
その速度は、ほぼ音速と一致し、県南部から東北東へ、空中を伝わったとみられることがわかった。
山田准教授は自身のホームページで調査結果を公表。
「地震計のデータが少なく、信号を出した物体の速度や経路は推定できないが、戦闘機、火球のいずれの可能性もある」と指摘する。
ただ、県内の天文愛好家によると、この日に火球や隕石の観測はなかった。
一方、航空自衛隊は読売新聞の取材に対し、県南部で同時刻頃、那覇基地の第9航空団に所属するF15戦闘機1機が西から東へ飛んでいた事実を明らかにした。
名古屋空港近くの三菱重工の工場で定期整備を受けるため、航空管制を受けて飛行しており、高度は4000メートル以上だったという。
航空幕僚監部広報室によると、速度については、この機のパイロットが那覇基地の聞き取りに「音速を超えた飛行はしていない」と証言したという。
広報室は「当時は通常速度の300ノット(時速約555キロ)前後で飛んでいたか、降下に向けて減速気味だったのではないか」としたうえで、「飛行と、地上で聞こえた爆発音やソニックブームとの因果関係については確たることを申し上げられない」と説明し、戦闘機による爆音説を否定する。
だが、栗東市役所には「ジェット機が通ったような音が聞こえたが、機影は見えなかった」との声が寄せられたという。
ある航空自衛官OBは「可能性が高いのは、やはりジェット戦闘機だろう。空自も洋上訓練で音速の2倍にあたるマッハ2で飛び、ドーンという衝撃波を出す。パイロットの過失はあり得るが、認めはしないだろう。ほかに米国の海軍か海兵隊の戦闘機が模擬訓練で飛んでいた可能性もある」とみる。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230206-OYT1T50082/
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。