2019年3月10日22時5分にFNN PRIME(テレビ愛媛)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
10日、とべ動物園(愛媛県砥部町)で、アフリカゾウが担当飼育員を顎などで押さえつけ大ケガをさせる事故があった。
この事故で、飼育員は胸や肩の骨を折るなどしている。
ケガを負ったのは、県立とべ動物園のゾウ舎担当の33歳の男性飼育員。
とべ動物園によると、10日午前10時25分頃、担当の飼育員が上下に2面ある運動場で、下面と上の面をつなぐ扉部分で作業をしていたところ、12歳のメスのアフリカゾウ『媛』が飼育員に近づき、飼育員を顎で押さえつけるなどしたという。
飼育員はその場でうずくまり、動けずにいたところを他の飼育員が発見。
緊急搬送されたが、意識はあるものの、腹に強い圧迫を受けた他、胸や肩の骨を折るなど大けがをしている。
飼育員は、別の2頭を上の面にあげた後、この上下の面をつなぐ階段にある扉が閉じないよう固定する作業を1人でしていたとみられている。
動物園によると、アフリカゾウの『媛』は階段での昇り降りが苦手だったという。
園では事故後、急きょ「臨時休園」の措置をとり、さらに当時の状況などを詳しく調べているが、開園のメドは今のところ立っていない。
とべ動物園で事故による臨時休園は初めて。
ケガをした飼育員はキーパー歴11年で、入園当初からゾウの飼育を担当していた。
出典
『とべ動物園 ゾウがあごで…飼育員に大ケガ』
https://www.fnn.jp/posts/1986EBC
3月10日19時31分に産経新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
男性飼育員(33)がアフリカゾウに襲われ、肋骨と左肩を骨折するなど重傷を負った。
命に別条はないという。
当時は開園中で約200人の客がいたが、他にけが人はなかった。
同園は飼育員を救急搬送後、午前11時20分から臨時休園とした。
園によると、襲ったのはメスのアフリカゾウの「媛(ひめ)」(12歳)で、重さは約2トン。
男性飼育員は当時、1人でアフリカゾウ舎の運動場から、別の運動場へゾウを移動させていた。
飼育している3頭中、まず2頭を移し、次に媛を移動させようとしていたところ、媛が向かってきた。
媛は他の2頭に比べ、移動を苦手にしていたという。
男性飼育員がうずくまっているところを別の飼育員が発見。
けがをした飼育員は「上から押さえられた」という趣旨の話をしており、転倒させられ、踏まれるなどした可能性がある。
出典
『アフリカゾウに襲われ飼育員けが 愛媛県立とべ動物園』
https://www.sankei.com/affairs/news/190310/afr1903100018-n1.html
3月10日21時27分に毎日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
同園によると、ゾウ舎は1階と2階があり、男性はゾウ3頭を1人で1階から2階へ移動させていて、2頭が移った後、3頭目を移動させようとした際に、階段付近でゾウと接触したとみられる。
近くの建物にいた別の飼育員がゾウと男性の声で異変に気付き、うずくまっている男性を発見した。
出典
『2トンのアフリカゾウと接触、飼育員が骨折や内臓損傷も 愛媛・動物園』
https://mainichi.jp/articles/20190310/k00/00m/040/126000c
3月11日8時6分に読売新聞からは、下記趣旨の記事が現場の全景写真付きでネット配信されていた。
動物園によると、飼育員はアフリカゾウ2頭を下の運動場から上の運動場に移動させた後、残る1頭のメス「媛」(12歳、高さ3m、体重約2トン)が接触してきた。
飼育員は、「扉が動かないように固定しようとしていた時に、突然、上からゾウに押された」と話しているという。
出典
『「アフリカゾウに上から押された」飼育員が重傷』
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190310-OYT1T50179/
(ブログ者コメント)
以下はテレビ愛媛映像の1コマ。
右端に下と上をつなぐ扉が見え、そこから階段を左方向に向けて上っていく構造になっている。
報道から推察するに、このゾウ、階段を昇るのを嫌がって・・・ということが過去にもあったのではないだろうか?
もしそうだったとすれば、今回の事故は危険予知できていたかもしれない。
その際、対策の一つとして考えられるのは階段のスロープ化。
そういったヒヤリ事例は過去になかったのだろうか?
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。