2013年12月3日20時6分にmsn産経ニュースから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3日午前9時10分ごろ、東京都台東区上野のビル建設現場で、解体工事中の作業員の男性(50)がブロック塀(高さ約120cm、幅約480cm)の下敷きになった。
男性は病院に搬送されたが、胸部圧迫のため死亡。
警察は、安全管理体制に不備があった可能性があるとみて、現場責任者や建設会社から事情を聴く。
警察によると、男性は電動ドリルハンマーでブロック塀を解体する作業中で、突然ブロック塀が倒れ、足下から顔まで下敷きになったという。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131203/crm13120320070013-n1.htm
2013年10月29日2時7分にmsn産経ニュース滋賀から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
28日午前9時ごろ、高島市安曇川町下古賀、元金箔製造会社の敷地内から出火し、鉄骨平屋建ての建屋1棟500m2を全焼した。けが人はなかった。
警察によると、この会社は廃業し、敷地内では建屋の解体作業が行われており、警察は、重機で建屋を壊した際に発生した火花が引火したとみて、詳しく調べている。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/news/131029/shg13102902070003-n1.htm
2013年9月12日付で朝日新聞熊本全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県営荒瀬ダム撤去工事現場で11日、初の発破作業があった。
県企業局の計画では、縦横約4.5m、高さ約1.3mの鉄筋コンクリート製の右岸門柱上部にヒビを入れるはずだったが、爆破力が予想より強く、門柱上部は半分程度が崩壊。コンクリート片が球磨川やダム本体の上に落下した。
県企業局がとった工法は「制御発破」。門柱上部に18個の穴を開けて約5.4kgの爆薬と雷管を詰めた。穴の数を増やして1ケ所あたりの火薬量を減らし、騒音や振動、コンクリート片の飛散を抑えるのが狙いだった。
事前の報道機関への説明では、発破の威力はヒビが入る程度で、「防爆マットが少し浮き上がるぐらい」としていた。
作業後、どの程度ヒビが入ったかなどを検証し、工事用の機械でコンクリート片を取り除く予定だった。
ところが、爆破の強さは「想定外」となり、ヒビを入れるどころか、門柱上部は一部を残して吹き飛んだ。
県企業局は、この発破について、振動や騒音のほか、火薬の量が適当だったかどうかを含めて検証する。
安全が確認されれば、別の2門の門柱上部の発破作業に今月中にも着手する計画だ。
(2013年10月22日 修正1 ;追記)
2013年10月17日付で熊本日日新聞と読売新聞熊本版から、鉄筋の表面に凹凸がなかったなどの理由でコンクリートは衝撃に弱かったという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
県企業局は16日、川砂利を使ったコンクリートの性質と鉄筋の形状により、衝撃波に対するコンクリートの強度が想定を下回ったのが原因とする見解を明らかにした。
企業局はダム撤去に際し、火薬の量を少なくして騒音や振動、破片の飛散を抑える制御発破方式を採用。
ところが、9月11日、コンクリート製門柱の一部に18か所の穴を開け、計約4kgの火薬を詰めて実施した解体の際には、衝撃音とともに破片が半径40mまで飛散し、約10m3が川に落下した。
立ち入り規制をしていたため、けが人など被害はなかった。
企業局はその後、熊本大の協力を得て、同ダムのコンクリート塊に電圧をかけて強度を調査した。
その結果、ダムに使われている当時の鉄筋の形状が丸形で、表面に凹凸の突起がある現在の一般的な鉄筋に比べ、コンクリートとの付着性が低いと分析。
骨材には表面が滑らかな川砂利が使われていて、一般的に使われる砕石よりも衝撃波による分離が起こりやすいことが分かった。
これらの分析結果をもとに、八代市内の採石場で発破試験を実施した結果、火薬量は前回の10分の1でひび割れすることも判明。
11月以降に予定される本格施工まで発破試験を繰り返し、火薬量や火薬を装塡する穴の箇所、位置を検討する。
企業局は「コンクリートの材質そのものは分かっていたが、どう壊れるのかというデータがなかった。試験を重ね、最適な方法で施工に当たりたい」としている。
出典URL
http://kumanichi.com/news/local/main/20131017002.shtml
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kumamoto/news/20131016-OYT8T01170.htm
(ブログ者コメント)
古くなったビルを壊すのに発破を使い、周囲にさほど破片を飛ばすことなく、一瞬でビルを崩落させる・・・そんな海外映像を何度か見たことがある。
コンクリート構造物を発破で壊すことなど、既に確立された技術かと思っていたが、思いのほかノウハウの世界なのかもしれない。
2013年9月2日21時11分と9月3日12時25分にNHK北海道NEWS WEBから、9月2日22時41分に読売新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
2日正午ごろ、赤井川村で解体工事中の旧月見橋(長さ約30m、幅約7m)が崩落して約3m下の余市川に落ち、橋の上で作業にあたっていた作業員の男性8人のうち、7人が落下の衝撃でけがをして、ヘリコプターや救急車で病院に運ばれた。
警察によると、このうち6人が腰の骨を折るなどの大けが、もう1人も全身を打って病院で手当てを受けているという。
崩落した橋は、50年近く前の昭和40年から利用されていたが、見通しが悪いことなどから、去年10月に新しい橋に架け替えられ、その後は使われていなかった。
管理する北海道開発局の小樽開発建設部が倶知安町の建設会社に発注して先月21日に解体工事が始まり、2日から橋の道路部分を解体する工事が行われていたという。
当時、現場にいた作業員の男性によると、この橋は、15cmから20cmほどの厚みの道路部分と、その下の、土台となる1mほどの厚みの鉄骨部分で構成されていて、両岸で支える構造だったという。
2日は、この道路部分を何枚かに切断し、はがして1枚づつクレーン車で運び出す作業をしていたところ、路面の下にある鉄骨製の橋桁が真ん中から折れて、橋全体が崩れ落ちた。
この男性は「作業中にスッと橋が落ちた。崩落するまで2、3秒あったと思う。突然で驚き、バランスをとるのがやっとだった。なぜ落ちたのかわからない。こんなことは初めてだ」と話していた。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20130902/4214422.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130902-OYT1T00566.htm
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20130903/4227291.html
また、9月4日付で朝日新聞北海道総合版(聞蔵)から、事故原因に関する下記趣旨の記事がネット配信されていた。
解体作業で床板を取り外した結果、橋の強度が落ち、橋桁が変形して崩落した可能性のあることが、警察への取材でわかった。
橋を管理する小樽開発建設部などによると、事故当時は、真ん中付近でクレーン車を使い、アスファルトの下の鉄筋コンクリート製の床板を取り除く作業をしていた。
橋は、脚がないタイプで、川をまたいで鉄鋼製の桁をかけ、そこに床板をはめ入れて全体で強度を保つ構造になっていた。
床板をはがしていくに従って桁の強度が落ち、何らかの理由でバランスが崩れ、桁が「く」の字に折れ曲がり、桁の端が道路側から外れて崩落した可能性があるという。
警察は、どういう手順、方法で解体作業が行われていたのか、関係者から事情を聴くとともに、専門家にも意見を求め、適正な作業だったかどうか調べる方針。
2013年8月18日付で朝日新聞大阪市内版(聞蔵)から、8月17日21時10分にmsn産経ニュースwestから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
17日午前11時50分ごろ、大阪市西淀川区姫島で、鉄筋コンクリート4階建てマンションの解体作業中だった男性が、崩れてきたコンクリートの下敷きになった。
男性は上半身を強く打ち、病院に搬送されたが内臓を損傷しており、5時間半後に死亡が確認された。
警察によると、事故当時、土木建設会社の作業員5人が解体作業にあたっていた。
男性は3階のベランダ部分から、階下に積まれた瓦礫のほこりを抑えるため水を撒いていたが、崩れそうになり、約3m先で作業中だったパワーショベルに飛び移った。
その直後にコンクリート(長さ5.2m、幅1.6m、高さ1.6m、厚さ20cm)が男性のほうに崩れ落ちたという。
警察によると死亡したのは解体作業員の男性(50)とみられ、警察は安全管理に問題がなかったかを含め、詳しい事故原因を調べている。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130817/waf13081721110026-n1.htm
※事故状況に関する記述は朝日新聞から引用したもの。msn産経ニュースwestでは、以下のように報道されていた。
ベランダが崩れて転落。落下してきたコンクリート片の下敷きになるなどしたという。
2013年6月26日18時57分にNHK岐阜から、この事故を教訓とした解体業者の研修会が開かれたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
この事故を教訓に、解体工事の安全の徹底をはかろうと、県内の解体業者が事故防止について学ぶ研修会が岐阜市で開かれた。
この研修会は、岐阜県内の建物の解体業者で作る組合が開いたもので、業者の従業員およそ30人が参加した。
研修会ではまず、組合の木村順一理事長が「尊い若い女性の命を奪ってしまった事故を忘れてはならない。二度と同じ事故を起こさぬよう安全意識を高めてほしい」と挨拶した。
このあと、労働局の職員が、工事の前に作業計画を立てて作業員に周知することや、現場に作業の責任者を置いて十分な倒壊防止策をとることなどの安全対策を徹底するよう改めて注意を呼びかけた。
また、来月1日から建物の鉄骨を切断するなど解体工事に使う機械の操作には、労働局の指定する機関での講習を受講することが法律で義務付けられたことを説明し、速やかな受講を求めた。
さらに安全対策のコンサルタントが、工事の危険性を作業工程ごとに見積もり、危険性を減らしていく方法を紹介した。
研修に参加した男性は「事故を忘れず、きょう学んだことを会社内で徹底したい」と話していた。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/gifu/3085544591.html?t=1372276080679
(2013年7月15日 修正9 ;追記)
2013年7月10日15時03分にNHK岐阜から、2人に実刑判決が言い渡されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
元専務ら2人に、岐阜地方裁判所は「危険性を熟知しながら倒壊防止措置を講じなかった過失は重大だ」として、それぞれ禁錮1年2か月の実刑判決を言い渡した。
10日の判決で、岐阜地裁の室橋裁判長は「被告らは漫然と壁を1枚残した不安定な状態で解体工事を行い、安全対策に対する意識が極めて薄かった。危険性を熟知しながら会社の営業利益や工事の作業効率を優先して倒壊防止措置を講じなかった」と指摘した。
その上で「重大な過失で女子高校生が死亡するという悲惨な結果が生じていて、実刑は免れない」として、それぞれに禁錮1年2か月の実刑判決を言い渡した。
判決のあと、亡くなった女性の父親は「判決が出ても、娘は帰ってこないので言葉が出ません。同じような事故がないようにと思いますが、単純な安全対策をなぜしなかったのか説明がないままです」と話していた。
一方、被告側の弁護士は「控訴するかどうかはこれから検討する」と話していた。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/gifu/3084990591.html?t=1373495116601
(2013年9月21日 修正10 ;追記)
2013年9月19日18時47分に朝日新聞から、2被告が控訴を取り下げ、判決が確定したという記事がネット配信されていた。(転記省略)
30日午前9時ごろ、八千代市勝田台北の解体中の鉄筋2階建てのアパートで建物の外側に取り付けられている2階の廊下が突然崩れ落ち、真下で作業をしていた60歳くらいの男性が崩れ落ちてきたコンクリートや鉄板の下敷きになった。
男性は病院に運ばれたが、まもなく死亡が確認された。
警察によると、解体作業はほぼ最終段階で、2階部分は鉄骨がむき出しの状態だったという。
30日は男性ら約5人で午前8時すぎから作業しており、男性がショベルカーの近くから解体中のアパートの近くに移動し、がれきの仕分け作業を行っていたところ、事故が起きたという。
警察は亡くなった男性の身元の確認を進めるとともに、ショベルカーがアパートの一部を壊す最中に2階部分が崩れており、振動が影響した可能性があるとみて安全管理上の問題がなかったかどうか、当時の状況を捜査している。
出典URL
26日午前10時50分ごろ、鳥取市河原町佐貫の山にある中国電力の鉄塔に上って作業をしていた建設作業員の男性(40)が、24m下の地面に転落した。
男性は鳥取市内の病院に運ばれたが全身を強く打ち、意識不明の重体となっている。
警察などによると、事故当時、男性は中国電力の委託であわせて12人で鉄塔の解体作業をしていたという。
また、中国電力によると、男性は命綱を鉄塔につないで作業していたが、命綱を付けていた鉄塔の部品が外れたために転落したと見られるという。
警察で引き続き、事故の原因を調べている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/tottori/4044209601.html?t=1367010059904
(2013年11月9日 修正1 ;追記)
2013年11月8日12時28分にNHK鳥取から、作業主任者を選任していなかったとして社長などが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
鳥取労基署は、男性が勤める会社が安全管理などの責任者を選任していなかったとして8日、会社と46歳の社長を労安法違反の疑いで書類送検した。
書類送検されたのは、岡山県津山市にある送電線の工事業者、株式会社Sと46歳の社長。
同署によると、現場には、転落した男性を含め7人の作業員がいたが、法律に反して作業の指揮や安全管理などを行う「作業主任者」を選任していなかったという。
同署では、このことが事故につながったとして8日、男性が勤める会社と社長を労安法違反の疑いで書類送検した。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/tottori/4045897941.html?t=1383945326973
25日午前11時5分ごろ、藤沢市天神町2丁目の旧県立藤沢北高校の解体工事現場で、鉄筋コンクリート製の杭が、大型クレーン車を運転していた会社員の男性(41)側に倒れ、男性は全身を強く打ち、間もなく死亡した。警察が事故原因などを調べている。
警察によると当時、地中に埋まっていた延長23mの杭をクレーン車で引き抜く作業中だったが、途中で折れ、長さ7.75m、直径45cmの円柱状の杭が運転席に倒れかかってきた。
クレーン車は50トンを吊り上げられる能力があるという。
同じ規模のクレーン車が計6台作業するなど約60人が働いていたという。
警察は、適切な作業が行われていたどうかなど詳しく調べている。
出典URL
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1303250008/
9日午前9時すぎ、高知市上町の工事現場でショベルカーが倒れ運転していた男性がショベルカーと鉄骨に挟まれているのが見つかった。
男性は消防によってまもなく救出されたが、その場で死亡が確認された。
警察によると、死亡したのは会社員の男性(56)で、男性は9日午前8時すぎからほかの作業員3人とともに、使われなくなった病棟の内装を解体する工事を行っていたという。
倒れたショベルカーは、男性が運転して階段を使って4階から3階に移動させていたところ、バランスを崩したという。
警察などは同僚から話を聞くなどして事故の状況を調べるとともに、安全対策に問題がなかったか詳しく調べることにしている。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/kochi/8014675972.html
24日午後0時半ごろ、長崎市女の都3の民家で、建設作業員の男性(70)が、解体工事中に倒れかかったコンクリート製の塀(高さ約1m、幅約3m)の下敷きになった。
男性は搬送先の病院で、間もなく死亡が確認された。
塀は今月初旬、車が衝突して破損。世帯主の男性から修理の依頼を受け、新たに建て直す予定で、男性を含む作業員3人で撤去作業中だったという。
警察によると、道路側で塀の基礎部分を電動ハンマーで削る作業をしていたといい、ドリルのような道具で塀の根元に穴を開け、鉄筋を切断している時に、塀が倒れたとみられる。
他の2人はとっさによけて無事だった。
この民家の男性(79)は、「4人がかりで助け出そうとしたが動かず、声をかけても反応がなかった」と話した。
警察は、事故原因とともに安全管理体制に問題がなかったか、詳しく調べている。
出典URL
http://mainichi.jp/area/nagasaki/news/20121025ddlk42040488000c.html
3日午前8時55分ごろ、川崎市多摩区の明治大学生田キャンパスで、第2校舎1号館の解体工事中に足場が崩れ、建設作業員の男性3人が約6m下の足場に落下。3人が重軽傷を負った。警察が原因を調べている。
警察によると、神奈川区の男性(58)がろっ骨と腰の骨、同区の男性(47)がろっ骨を折る重傷、川崎区の男性(22)は頭などに軽傷を負った。
校舎は4階建てで、3人は4階部分に組んでいた高さ約11.5mの足場で壁のコンクリートを壊す作業中に、2階部分の高さ約5.4mの足場に落下した。
足場は鉄パイプの上に幅4m、奥行き24cmの鉄製の板を7枚並べて設置。
この日は、解体現場からコンクリートくずの運び出し作業などをしており、警察は、足場にコンクリートを置いたため、重さに耐えられずに板が外れたとみている。
同大によると、同館は一昨年まで理工学部の校舎として使われていたという。
出典URL
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1210030024/
http://sankei.jp.msn.com/region/news/121003/kng12100318050010-n1.htm
石綿が使われた建物の解体工事で、健康被害を防ぐための作業の監督役を置かなかったとして、浜松労基署は、浜松市の建設会社と、この会社の社長を労安法違反の疑いで書類送検した。
書類送検されたのは、浜松市の建設会社、K住工と、この会社の75歳の社長。
同署によると、K住工は、ことし3月、湖西市で、屋根に石綿が使われた工場の解体を行った際に、石綿による健康被害を防ぐために義務づけられている作業の監督役を置かなかった、労安法違反の疑いがもたれている。
同署によると、マスクをつけずに作業を行い、ほこりを防ぐために水をかける作業もしていなかったという。
この会社は、おととし5月にも同様の違反で労基署から指導を受けていて、社長は「健康を害したことはなかったので大丈夫だと思った」と話しているという。
出典URL
http://www.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/3034741941.html?t=1346717306328
(ブログ者コメント)
□この社長、「健康を害したことはなかったので・・・」と話しているらしいが、どこまで本気で言っているのだろう。
眠れる爆弾の石綿に関し、建物解体のプロとして本当にそう思っていたとしたら、大問題だ。
ただの言い訳だとすれば、それも問題だが・・・。
□どういった会社が解体工事を発注したのだろう?
解体作業に従事した人が後年、中皮腫などになった場合、いくら請負工事とはいえ、場合によっては発注者責任が問われる可能性も、今の時代、考えられる。
特に大企業の場合はそういった対象になりやすいので、しっかりした解体業者を選び、石綿に関する管理方法なども任せっ放しではなく、自社でも確認しておくにこしたことはない。
2012年8月31日付で朝日新聞遠州版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
30日午後3時50分ごろ、浜松市の浜松医科大学東棟の解体作業現場でコンクリートを切断する機械が壊れ、ちぎれたチェーンなどの部品が作業をしていたMカッター工業の従業員男性(39)の胸などに当たった。
警察によると、同僚らが同大学に運び込んだが、死亡が確認された。
(2013年9月24日 修正1 ;追記)
2013年9月19日付で朝日新聞遠州版(聞蔵)から、関係者が書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
浜松労基署は18日、建設会社「フジタ」と同社の現場責任者(62)、3次下請けのMカッター工業と同社社長(39)を、労安法違反の疑いで書類送検した。
同署によると、Mカッター工業と社長は、飛散防止用の囲いを設けず、男性従業員にコンクリートの柱を切断させた疑いがある。
切断中に工具の部品が破損し、男性の胸を直撃。男性は死亡した。
フジタと現場責任者は、労災防止のための協議組織を設置しなかった疑いがある。
博多署は24日、福岡市博多区の家屋解体現場で、作業中だった造園業の男性(53)の頭に、2階から落下したコンクリート片が直撃する事故があったと発表した。
男性は、通報から約1時間20分後、搬送先の病院で死亡した。
死因は脳挫傷という。
警察によると、解体していたのは鉄筋コンクリート2階建ての一般住宅。
重機で解体中に、2階から縦約1m、横約2m、厚さ約20cmのコンクリート片が落下し、1階で解体時に出るホコリをホースで流していた男性を直撃。男性はヘルメットをしていなかったという。
同署は、解体業者や現場責任者の業務上過失致死の疑いも視野に入れて、関係者から事情を聴いている。
(ブログ者コメント)
さまざまな産業現場の中でも、解体工事現場は、物品落下の危険性が格段に高い。
そのような現場で、なぜ、ヘルメット不着用が見逃されていたのだろう?
21日午前10時ごろ、港区赤坂3の解体工事中の7階建てビルで、解体作業員の男性(23)が屋上部分から1階に転落した。
男性は全身を強く打ち、病院に運ばれたが死亡が確認された。
警察は、現場の安全状況などを確認している。
警察によると、屋上では5人が解体作業をしていた。
男性はビルのエレベーターがあった空洞部分を背にして、ガスバーナーで鉄骨を焼き切る作業をしていたという。
作業中に誤って転落したとみられる。
出典URL
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20120822ddlk13040263000c.html
一方、8月22日付の朝日新聞東京東部版(聞蔵)からは、違う作業をしていたという記事が下記趣旨でネット配信されていた。
警察によると、男性はビルの屋上で、他の作業員と一緒に解体工事で出たがれきを下へ運ぶ作業をしていたが、足を滑らせてエレベーター部分の縦穴に転落したという。
6日午前11時前、松山市二番町の旅館(コンクリート造り2階建て)の解体工事の現場で、「人が崩れた建物に挟まれた」と消防に通報があった。
消防や警察がかけつけたところ、現場では解体中の建物の2階天井部分が崩れ、作業をしていた男性(62)が、コンクリートのがれきに両足などを挟まれた状態で見つかった。
男性は、約1時間45分後、消防に救出されたが、両足を骨折するなどの大けがで、松山市内の病院で治療を受けている。
また、近くで作業をしていた41歳の男性も、崩れた天井部分の破片を頭や胸に受け、ろっ骨骨折の重傷を負った。
消防によると、現場では、午前8時半ごろから作業を開始。
当時は4人で解体作業を行っていて、両足などを挟まれた男性は2階東側で木くずなどのごみを集め、もう一人の男性は建物の外から放水作業をしていたといい、他の2人は重機を操作して建物西側部分を外側から解体していたという。
警察では、関係者から話を聞くなどして、建物が崩れた原因を調べている。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/matsuyama/8004101171.html
http://mainichi.jp/area/ehime/news/20120807ddlk38040600000c.html
16日午前10時35分頃、愛知県西尾市吉良町の国道247号沿いの解体工事現場で、建物のコンクリート製の壁(高さ約5m、幅約20m)と鉄製の足場が崩れ、現場を覆う幕を押し出すように歩道にはみ出して、建物脇を歩いていた小1女児(6)に破片が当たった。
女児は転倒し、頭や右足を打ち、軽いけがをした。
警察によると、国道に面した壁を敷地の内側に倒すため、午前8時頃から重機などを使って作業を開始。
壁1枚が残った状態だった時に、下部から突然崩れたらしい。
道路側では歩道を規制し、警備員が通行路を設けた車道を歩くように誘導していたという。
女児は弟(5)と近くの公園へ行く途中で、弟にけがはなかった。
警察は、工事の安全管理に問題がなかったか、工事関係者から事情を聞いている。
出典URL
http://chubu.yomiuri.co.jp/news_top/120717_1.htm
http://www.nhk.or.jp/lnews/nagoya/3003619461.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。