2020年7月24日12時57分に読売新聞から、下記趣旨の記事が写真付きでネット配信されていた。
愛媛県警は21日夜、松山東署の署長・副署長官舎で、外壁の吹きつけ材に含まれるアスベスト(石綿)の飛散防止対策をとらずに一部を解体したと発表した。
本部長官舎の解体を同時に発注した際、石綿の有無を取り違えたことが原因。
解体に必要な松山市などへの届け出を怠り、大気汚染防止法などに違反した疑いがある。
発表では、署長・副署長官舎は鉄筋コンクリート2階建てで、老朽化した松山東署庁舎の建て替えに伴って解体。
事前調査では、石綿が合成樹脂やセメントで固められた状態で、外壁の吹きつけ材に使われていることが確認されていた。
解体工事は20日午前8時30分に始まった。
同9時50分頃に設計書を見直した県警会計課の職員が発注のミスに気づき、約10分後に工事を中止させた。
官舎の一部は取り壊されており、業者が飛散防止対策を実施した。
周辺で大気中の石綿濃度を計測したが、飛散は確認されなかった。
原因は、石綿を使用していない隣接の本部長官舎の解体工事と一緒に発注した際、署長・副署長官舎ではなく、本部長官舎で石綿の飛散防止対策を実施すると誤った。
その後の確認も不十分だったという。
石綿を含む建物の解体は大気汚染防止法や労働安全衛生法などに基づき、届け出が必要とされるが、県警は市などに届け出ていなかった。
今後、周辺住民にも説明するとし、会計課は「法令にのっとった手続きを踏まずに工事を進めてしまった。確認が足りず申し訳ない」としている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20200723-OYT1T50158/
(ブログ者コメント)
当日9時50分にミスに気付いた職員は、なぜ、着工1時間後の、このタイミングで設計書を見直していたのだろう?
石綿対策は重要なので、最終確認の意味で見直していたのだろうか?
もしそうだったとしたら、それは、その職員の感度がよかったから?
その辺も気になった。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。