2024年1月23日21時2分にYAHOOニュース(FNN PRIME)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日午前10時ごろに発生した停電の影響で、東北・上越・北陸の各新幹線が一部区間で運転見合わせとなり、各地で大混乱となった。
線路上で止まった北陸新幹線「かがやき」。
金沢駅を出発後、大宮駅と上野駅の間で停電に見舞われた。
閉じ込められた乗客は450人。
車両内の乗客を避難させるため、現場には多くの消防隊員が駆けつけた。
そして午後1時、乗客が線路脇にあるメンテナンス用の階段から降り、緊急停車から約3時間、全員が車両から避難できた。
しかし、さいたま市の復旧作業現場では、思わぬ事故が発生していた。
・・・
復旧作業現場では、パンタグラフの近くで作業する様子が見られた。
こうした状況の中、突然、現場に爆発音が響いたという。
爆発音を聞いた人:
「すごい音がした。思い鉄筋がバーンと落ちるような。」
・・・
消防によると、2人が病院に搬送され、50代の男性が重傷、40代の男性が軽傷という。
鉄道アナリスト・川島令三氏:
「新幹線の電圧っていうのは、2万5000ボルト。
大電流が流れますので、雷の比じゃなくて、作業員がまだ架線をいじっていた、
触っていたときに電流が流れた。
それで感電したということですね
https://news.yahoo.co.jp/articles/2dab18372f429016a7da10efdc549fa2607fdcec
1月24日10時9分にTBS NEWSからは、架線は2万5000ボルトの特別高圧ゆえ一瞬でも流れるとすごい音がするなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
・・・
鉄道ジャーナリスト 梅原さん:
「架線の電圧は2万5000ボルトと、非常に高い『特別高圧』って言われており、非常に電圧が高いので、人間に一瞬でも流れるとすごい音がする」
目撃者:
「バーン、ボーンって音がして、ベランダの方見たら赤い炎みたいなものが煙とともに立ち上っていて」
周辺住民:
「新幹線が動いたら終わりだね、みたいな話をしていたときにドーンという花火みたいな、地響きがする音がして」
・・・
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/958320?page=3
1月24日18時57分にYAHOOニュース(FNN PRIME)からは、現場では感電2次災害に注意しながら被災者に水をかけていた、軽傷の人は救助に当たっていた作業員、架線トラブルの原因は架線をひっぱる装置が壊れたことなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
23日、新幹線の停電の復旧作業中、線路上で起きた作業員の感電事故。
「イット!」が新たに入手した5本の動画には、「助けたくても近づくことができない」という、緊迫の救助の瞬間が映し出されていた。
線路の上に倒れているのは、感電した作業員の男性。
その足と肩部分には火がついている。
別の作業員2人が、ペットボトルの水で消火を試みると、倒れている男性自身も手でもみ消そうとする。
しかし、隣の線路を電車が通り抜けるころ、作業員たちは、火がついたままの男性から離れていった。
なぜ、すぐに火を消そうとしなかったのだろうか。
目撃者はこう証言する。
目撃者:
「『離れろ』とか言われて、(消火を)対応した方が、そのあと離れていった」
男性が、どのように感電したのか確認できていない事故直後。
さらなる感電事故を避けるため、ほかの作業員たちは近づくことができなかったもよう。
思うように消火活動ができなかったからか、男性が寝返りを打つと、作業服の背中側は焼け落ち、肌が見えていて、男性が倒れていた枕木部分も真っ黒に焦げていた。
目撃者:
「洋服が半分くらい焼け落ちていて、肌が足とかあらわになっていて。
その(倒れている)方は少し動いていた。
肩が燃えているのは衝撃でした」
その後、搬送された男性は、全身やけどの重傷。
救助にあたっていた作業員1人も軽傷を負っている。
この一連の救助について、専門家は...。
労働安全コンサルタント・森山哲さん:
「感電に気づいて、倒れている方に近づかなかった、手を引っ込めたというのは大変適切な判断だったと思う。
接触すると、最悪は命を失うということになりかねません」
2人のけが人を出したあとも、夜通し行われた新幹線の架線復旧作業。
JR東日本は24日午後、一連の架線トラブルの原因は、架線を引っ張る装置が壊れ、架線が垂れ下がってしまったことだと発表した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4dcebd39f2f7664fce02da9a1e5774251be77ca0
1月26日7時41分にYAHOOニュース(ABEMA TIMES)からは、架線に電気が流れていることは伝えられていた、垂れ下がった架線の近くを歩いている時に感電した、架線には触れていないなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
その後の関係者への取材で、作業現場のリーダーが「架線に電気が流れていることは作業員達に伝えていた」という趣旨の説明をしていることが分かりました。
JR東日本によりますと、男性は垂れ下がった架線には触れていませんでしたが、その近くを歩いているときに感電したということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bbb91ba6c9cb89d8cb7ec5d963372e43c406f53e
1月30日19時0分に朝日新聞からは、架線が垂れ下がった原因は重錘ロッドの破断(交換目安30年のところ目視で問題ないからと38年使用)だった、架線垂れ下がり時は停電させるまで線路内に入らないことを徹底させるなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
東北新幹線大宮―上野間で架線を引っ張る重り設備が破断したトラブルで、JR東日本は30日、故障リスクが少ない「バネ式」への交換を前倒しするなどの再発防止対策を発表した。
緊急点検で重り設備計490カ所にひび割れは見つからなかったが、さらに微細な傷を見つけるための探傷試験を6月末まで続けるという。
現場では、重りを支える鉄製の棒「重錘(じゅうすい)ロッド」が破断。
たるんだ架線に新幹線のパンタグラフが引っかかるなどして停電し、東北、上越、北陸新幹線が終日運休した。
設備交換の目安は30年だが、このロッドは目視点検で異常がないとして38年間交換されておらず、ほかの重り設備も半数を超える251カ所が30年以上未交換だった。
東海道・山陽新幹線は30年での交換を基本とし、このうち東海道はロッドを10年ごとに交換している。
JR東は暫定的な再発防止策として、重り設備のうち、各新幹線が線路を共有する東京―大宮間は全7カ所のロッドを交換。
また、本線上の全394カ所はロッドが破断しても架線がたるまないよう、重りの落下を防ぐ金具を取り付ける。
さらに、全体の9割まで進んだバネ式への交換を急ぐという。
復旧作業中に起きた感電事故対策としては、架線が垂れ下がっている場合は、停電させるまで線路に入らないことを徹底するという。
https://www.asahi.com/articles/ASS1Z5SFWS1ZUTIL00H.html
(ブログ者コメント)
FNN PRIMEの映像を見ると、被災者の肩付近から炎?火花?が数回、瞬間的に出ており、放電のようにも見えた。(映像切り取り写真の4枚目、やや大きめに白っぽく映っている箇所)
(2024年2月24日 修正1 ;追記)
2024年2月22日16時29分に産経新聞からは、ロッドが破断したのは重りの脱落を防ぐ補助金具が接触して強い圧力がかかったことが原因、隙間検査方法に誤りがあったなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR東日本は22日、架線の張力を調整する「重錘ロッド」と呼ばれる鉄製の重りが破断した原因について、重りの脱落を防ぐ補助金具がロッド部分に接触し、過度な応力がかかったことが原因とする調査結果を発表した。
また、重錘ロッドがさびで膨張することを考慮し、重りの上面とロッド部分の隙間を測定する検査手法に誤りがあったことも判明。保守点検時に劣化の兆候を見落としていた可能性が高い。
JR東は「多大なご迷惑をおかけしたことをおわびする」と謝罪。6月末までに全線で探傷試験やロッドの取り換えなどの追加点検を実施するとともに、検査マニュアルを見直し、再発防止の徹底を図るとしている。
JR東によると、1月のトラブルでは、重りと架線をつなぐロッド部分が破断し、架線を引っ張る力がなくなり、線路近くまで垂れ下がった。調査を依頼した鉄道総合技術研究所が破断面を調べたところ、ロッド部分に補助金具が接触し、強い圧力がかかっていた痕跡が見つかった。
一方、検査マニュアルは、平成17年にJR有楽町駅付近の電柱で架線を引っ張る重りが破断したトラブルが起きた後に改訂。
点検時に重りとロッドの隙間測定を実施するよう明記してあったが、具体的な測定範囲の記載はなく、誤った検査を実施していたという。
今回のトラブルを受け、JR東は重りとロッドの隙間を5センチ以上確保するよう周知し、緊急点検で見つかった5センチ以下の9カ所について応急処置を実施した。
https://www.sankei.com/article/20240222-BHIUUTZDZBIDXJIJAVTHBL6C24/
2月22日18時38分にNHK NEWS WEBからは、点検担当者の半数が測定方法について誤った認識を持っていたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
JR東日本は、架線に関連する部品の点検マニュアルに不備があり、点検の方法を誤った結果、異常を見過ごしていたと明らかにしました。
JR東日本によりますと、外部の研究所が調査した結果、部品が破断したのは別の部品との間隔が狭く、接触を続けたためだと分かったということです。
本来、2つの部品は接触しないよう、定期的な点検で部品どうしの間隔を測定することになっていますが、マニュアルの記載があいまいだったため担当者が測定するポイントを誤り、異常を見過ごしていたということです。
また、JRが調べたところ、新幹線全線でマニュアルで定められた間隔より狭い箇所が9か所あったほか、点検をする担当者のおよそ半数が測定方法について誤った認識を持っていたということです。
JR東日本は「多くのお客様に多大なるご迷惑をおかけしたことを深くおわびします。マニュアルの不備が要因で、マネージメントの問題だと捉えています」としたうえで、マニュアルを改訂するなどして再発防止に取り組むとしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240222/k10014367871000.html
※以下は、JR東日本HPに掲載されている「お知らせ」から抜粋した解説図。
2024年7月18日17時40分にNHK首都圏からは、指示不十分だった工事指揮者が書類送検されたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
警察は安全管理に問題があったとみて原因を捜査していましたが、捜査関係者によりますと、JR東日本から受注して工事を指揮していた鉄道電気工事会社の50代の社員が、けがをした作業員に対し電気が通っていることや移動する際のルートを十分に指示していなかったとみられることがわかったということです。
このため警察は、この社員を18日、業務上過失傷害の疑いで書類送検しました。
調べに対して、容疑を認めているということです。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20240718/1000106559.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。