2017年4月5日20時32分にNHK北海道から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午後4時前、幌延町下沼の酪農業、Sさん(男性、40歳)の牛舎の中で、Sさんが牛のふん尿を処理する機械にもたれかかるようにして倒れているのを家族が見つけ、消防に通報した。
消防が駆けつけたところ、Sさんは、着ていた服が機械に巻き込まれ首が絞まった状態になっていて、すぐに助け出されたが、その場で死亡が確認された。
警察は、現場の状況から、作業中に誤って服が巻き込まれたとみて、詳しく調べている。
Sさんは、この日は午後から1人で、牛舎にいる牛の世話をしていたという。
出典
『牛舎で作業事故 男性死亡』
http://www.nhk.or.jp/sapporo-news/20170405/5334541.html
2017年1月24日付で朝日新聞(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
1月23日23時20分に神戸新聞からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
海上自衛隊阪神基地隊は、23日、神戸市兵庫区の三菱重工神戸造船所で潜水艦「せとしお」(全長82m、排水量2750トン)を整備中に、乗組員の20代の男性3等海曹が機器に巻き込まれて死亡したと発表した。
基地隊によると、男性3曹は23日午後1時55分ごろ、ケーブル状の曳航式ソナー(音波探知機)を巻き取るドラムを整備していたところ、ドラムを回す軸に衣服が絡まり、船体との間に挟まれたという。
曳航式ソナーは、潜水艦の後方からケーブル伝いにセンサーを出し、目標物を見つける装置。
当時、3人で整備中だった。
出典
『潜水艦整備中に自衛官死亡』
https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201701/0009855611.shtml
1月23日21時8分にNHK神戸からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
定期点検のため停泊していた海上自衛隊の潜水艦「せとしお」で、20代の男性3曹が「ソナー」と呼ばれるロープ状のアンテナを海中に送り出したり巻き取ったりする機械に巻き込まれた。
海上自衛隊によると、当時、3曹が機械の動きを確認し、別の自衛官が機械を遠隔操作していたという。
出典
『潜水艦点検中の自衛官死亡』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/2023285221.html?t=1485208436949
2016年3月22日0時3分に秋田魁新報から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
3月23日付で朝日新聞秋田全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事が掲載されていた。
21日午後2時50分ごろ、秋田県北秋田市の「K社」の作業所で、経営者のKさん(男性、53歳)が餡を練る機械に巻き込まれているのを家族が発見、来店した客を通じ、119番した。
駆け付けた市消防本部の救急隊員が、現場で死亡を確認した。
死因は、胸部圧迫による窒息死。
警察によると、Kさんは同日早朝から、1人で餡を製造していた。
機械は直径76cm、深さ32cmの釜で、上からつり下げた逆丁字形のプロペラが内部で回転し、餡を練る仕組み。
Kさんは、釜に手を入れた際、何らかの原因で腕か衣服がプロペラにひっかかって巻き込まれ、回転する器具で胸を圧迫されたとみられる。
作業所は自宅敷地内にあり、接客のため自宅から出てきた家族がKさんを発見した。
出典URL
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20160321q
2016年2月27日19時19分にNHK岡山から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午前11時すぎ、岡山市北区にあるN社の砕石工場で、石を運ぶベルトコンベヤーが点検中に急停止した。
近くにいた従業員が調べたところ、点検していたMさん(男性、38歳)がコンベヤーの軸に上着を巻き込まれ、ぐったりしているのを見つけたという。
Mさんは市内の病院に運ばれたが、およそ2時間後に死亡した。
現場は岡山市の郊外にある山あいの砕石工場で、警察によると、Mさんは27日8時ごろから点検作業をしていたという。
警察が、従業員などから事情を聞いて、詳しい事故の原因を調べている。
この工場では、去年3月にも、砕いた石をベルトコンベヤーに落とす鉄製の器具が5mの高さから落下する事故があり、器具を取り付けていた従業員の男性が下敷きになって死亡している。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/4023254571.html?t=1456612296655
(2016年7月21日 修正1 ;追記)
2016年7月20日18時42分にNHK岡山から、事故時のやや詳しい様子などが下記趣旨でネット配信されていた。(新情報に基づき、タイトルも修正した)
岡山労基署は、必要な安全対策を怠ったとして、会社と40歳の工場長を労安法違反の疑いで書類送検した。
書類送検されたのは、岡山市の砂利の採取や砕石などを手がけるN社と40歳の工場長。
同署によると、ことし2月、岡山市北区にあるN社の砕石工場で、従業員の38歳の男性が、砕いた石を運ぶベルトコンベヤーの清掃と点検を行っていたところ、ベルトコンベヤーから突き出て回転していた軸に上着が巻き込まれ、死亡した。
会社と工場長は、従業員がベルトコンベヤーに巻き込まれるのを防ぐため軸に覆いをつけるなどの必要な安全対策を怠った労安法違反の疑いが持たれている。
N社の代表取締役は、「従業員が亡くなったことを真摯に受け止め、同じようなことがないように社員とともに注意していきたい」と話している。
出典
『砕石工場の労災事故で書類送検』
http://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/4024157891.html?t=1469052321465
2016年2月17日12時29分に中日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
16日午後9時40分ごろ、名古屋市緑区大高町門田の農作業場兼農機具置き場で、農業女性(71)が倒れているのを親族が発見、死亡が確認された。
警察によると、死因は窒息死。
収穫したミカンを洗浄する機械に、首に着けたストールが巻き込まれたとみられる。
発見当時、ミカンをローラー式のコンベヤーで移動させながら洗う機械にストールがからまっていた。
顔には機械に当たったような擦り傷もあった。
女性は、1人で作業していたという。
出典URL
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2016021790122919.html
2014年11月6日0時47分に産経新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
11月7日付で朝日新聞北海道版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午後3時20分ごろ、北海道美唄市東美唄町常盤台の山中で、ボーリング調査をしていた自営業の男性(66)が意識を失っているのが見つかった。
男性は、病院で死亡が確認された。死因は肺挫傷とみられるという。
警察によると、男性は、地中に刺し込む棒に服の襟が巻き込まれていたといい、詳しい状況を調べている。
男性は、道道のトンネル工事に伴い、現場を調べていた。
出典URL
http://www.sankei.com/affairs/news/141106/afr1411060002-n1.html
(ブログ者コメント)
袖口が巻き込まれる事故はしばしば発生し、最近も、それと思しき事例を紹介したばかりだが、襟が巻き込まれたという事例は珍しい。
2014年10月30日10時24分に福島民友から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午前9時25分ごろ、いわき市のH製麺所で、同社社長の男性(76)が左腕を機械に挟まれた。
男性は外傷性ショックで間もなく死亡。
警察は、労災事故とみて調べている。
警察によると、男性は1人で麺をこねる作業をしており、小麦粉と水を混ぜるミキサーに衣類の一部が引っ掛かり、巻き込まれたとみられる。
別の部屋で作業をしていた従業員が異音に気付いて駆け付け、男性を発見したという。
出典URL
http://www.minyu-net.com/news/news/1030/news3.html
2014年1月30日付で朝日新聞中会版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
29日午前8時50分ごろ、二本松市下長折の路上で、郡山市の運転手の男性(57)が、トラックのクレーンの回転部に巻き込まれた上着で首が絞まり、窒息死しているのを同じ運送会社の男性社員が発見、119番通報した。
警察が、労災事故として調べている。
警察は、現場の状況などから、男性が早朝、タイヤの車軸に絡まった荷造り用バンドを外そうと車体の下に入り、回転していたクレーン用の軸に上着を巻き込まれたとみている。
(2014年3月13日 修正1 ;追記)
2014年1月30日付の福島民報紙面に、やや詳しい事故当時の状況が、下記趣旨で掲載されていた。
男性は荷物を運搬中、車体下の回転軸に荷物をまとめるゴムバンドが絡まったことに気付き、退避場所に車を停めた。
エンジンをかけたまま車の下に潜り込み、ゴムバンドを取り除いていたところ、動いていた回転軸に上着が巻き込まれたとみられる。
連絡がつかないのを不審に思った同僚男性が、発見した。
2013年12月27日付の岐阜新聞紙面に、下記趣旨の記事が掲載されていた。また、2013年12月28日付で朝日新聞岐阜全県版(聞蔵)からも、同趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午後5時ごろ、瑞穂市生津天王町のN鉄工所で、従業員の男性(55)が作業中に機械に左腕を巻き込まれて負傷し、病院に運ばれたが約2時間後に死亡した。死因は失血死。
警察によると、男性はドリル(刃の直径3cm)で工作機の土台に穴を開ける作業をしていたところ、上着の左袖部分がドリルの刃に巻き込まれ、左腕が切断されたらしい。
事故当時、男性を含む従業員3人がそれぞれの持ち場で働いていたという。
別の作業をしていた同僚が「ドン」という音を聞いて駆けつけたところ、男性が倒れているのを発見したという。
警察は、事故原因を調べている。
2013年11月27日付で朝日新聞三河版(聞蔵)から、また、月日不詳で東愛知新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
26日午後3時25分ごろ、豊橋市下五井町の繊維加工会社「Tパイル工業所」の工場内で、従業員の女性(64)が、機械に巻き込まれた上着で首を絞められた状態になっているのを女性従業員(48)が見つけ、119番通報した。
女性は、まもなく死亡した。
警察によると、繊維の分別作業をしていた女性の上着のフードが、繊維分別作業機械のシャフトに引っ掛かり、巻き込まれたものとみられる。
出典URL
http://www.higashiaichi.co.jp/news/news_syakai/131126/13112606.html
(2014年4月19日 修正1 ;追記)
2014年4月17日付で朝日新聞三河版(聞蔵)から、社長らが書類送検されたという、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
豊橋労基署は16日、Tパイル工業所と同社の男性社長(54)を、労安法違反の疑いで書類送検した。
同署によると、機械の回転軸にカバーなどを設けていなかったという。
2013年8月6日8時28分にmsn産経ニュースwestから、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
5日午前10時5分ごろ、神戸市東灘区の「UCC上島珈琲」六甲アイランド工場で、同社の男性従業員(34)が機械の点検作業中、上着を機械に巻き込まれ、首を強く圧迫された。
病院に搬送され、同日夜、死亡した。
警察で詳しい原因を調べている。
警察によると、事故があったのはコーヒー豆を袋詰めする機械(縦約2m、横約1.5m、奥行き約3m)。
男性は、機械の異常の知らせを受けて一人で点検中、回転軸部分に着衣が巻き込まれたとみられる。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130806/waf13080608310005-n1.htm
18日午前9時半ごろ、前橋市富士見町赤城山の養鶏場で、集卵の機械設備を調整していたベトナム人技能実習生(26)が機械に着衣が巻き込まれた状態で倒れているのを、同僚が見つけた。男性は意識不明の重体。
警察で事故の詳しい状況を調べている。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130519/gnm13051902080000-n1.htm
(2014年3月5日 修正1 ;追記)
2014年2月27日付で朝日新聞群馬全県版(聞蔵)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
前橋労基署は、前橋市の「T養鶏」と同社総務部長(54)を労安法違反の疑いで書類送検した。
同署によると、男性従業員が集卵機の修理をした際、同社は機械を止めないで作業をさせた疑いがある。
男性は機械に服を巻き込まれ、今年1月20日に死亡したという。
14日午前9時半ごろ、京都府宇治市木幡花揃のお茶の製造販売業者の作業場で火が出て、鉄骨平屋建ての作業場と店のうち作業場部分、約48m2が焼けた。
作業場では、男性1人が全身にやけどをして倒れているのが見つかり、病院に運ばれたが、まもなく死亡した。
警察によると、亡くなったのは経営者の長男(30)。
当時、従業員と2人で電動の臼約60台を使ってお茶の葉をひいて抹茶にする作業をしており、火が出た時、従業員は作業場を離れて男性1人が作業していた。
従業員は、「作業場に戻ると、臼を動かすモーター付近から炎と煙が出ていた」と話しているという。
警察によると死因は窒息。男性は、臼を動かす機械に注油する際、回転していたシャフトに衣類が巻き込まれ、窒息死したとみられる。
その後、機械を動かしていたモーターから出火したらしい。
出典URL
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/2014182081.html
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/121216/waf12121610130005-n1.htm
従業員への安全配慮を怠ったとして、和歌山労基署は1日、労安法違反容疑で、和歌山市西の金属加工会社「Ⅾシャーリング」と、同社の男性社長(42)を書類送検した。
容疑は今年6月29日、男性従業員(37)に革手袋をはめた状態で金属を加工するボール盤の作業をさせたとしている。
男性は手袋がドリルに巻き込まれ、手首が切断寸前となるなどの大けがを負った。
同法では,ボール盤など手が巻き込まれる恐れがある作業は、手袋を使用させてはならないと定めている。
男性社長は、「規則を知らなかった」と話しているという。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/news/121102/wky12110202120003-n1.htm
(ブログ者コメント)
ネットで調べたところ、鉄材の折り曲げや穴開けなどを行っている、従業員10人程度の会社らしい。
「規則を知らなかった」という件だが、労基としては、業界団体を通じるなどして労安規則の周知啓蒙を図っているとは思うが、この程度の規模の会社にまで、あの膨大な規則を徹底させるのは、現実問題、無理なのかもしれない。
30日午前7時10分ごろ、燕市のNダイカストの工場内で同社従業員の男性(59)が倒れているのを、出勤した従業員が見つけた。
男性は、搬送先の病院で死亡が確認された。
警察によると、男性は一人でアルミを溶かす作業をしていた際、機械のアームに作業着の襟を引っかけた可能性があるという。死因は窒息死だった。
(ブログ者コメント)
□該社HPにアクセスしたが、どのような作業着を着用しているか知ることはできなかった。
□作業着を巻き込まれたという事故報道に接したのは、今年これで3件目だ。ちょっと多いような気がする。
・1月30日 北九州市で金属加工機械の回転部に衣服を巻き込まれて死亡
・2月10日 珠洲市で旋盤に作業服を巻き込まれて死亡
長浜市木之本町の繊維製品製造会社「H工産」の工場で昨年12月、従業員の女性(当時18)が組紐を製造する機械の回転軸に頭髪を巻き込まれ、首の骨を折って死亡する事故があり、彦根労基署は29日、適切な事故防止策を取らなかったとして、労安法違反(危険防止措置義務違反)の疑いで、同社と男性社長(43)、男性部長(38)、男性係長(44)の1法人3人を書類送検した。3人は容疑を認めているという。
同署によると、1法人3人は、従業員に危険が及ぶ可能性がある機械の回転軸に、覆いや囲いを取り付けるなどの適切な事故防止策を取らなかった疑い。また、男性係長を除く1法人2人は、従業員に適切な作業帽を着用させなかった疑いが持たれている。
出典URL
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120301/shg12030102360000-n1.htm
http://mainichi.jp/area/shiga/news/20120301ddlk25040452000c.html
一方、3月1日付で朝日新聞滋賀全県版(聞蔵)からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
労働安全衛生規則では「作業帽の着用」などが義務づけられているが、当時、女性は作業帽をかぶっておらず、回転軸に巻きこみ防止用のカバーもなかった。
(ブログ者コメント)
動いている機械のそばで長い髪の女性が働いている・・・。それが当たり前の光景になっていたのだろうか?
それとも、朝日新聞記事のニュアンスから読みとれるように、女性がたまたま作業帽を脱いでいた時の事故だったのだろうか?
そのいずれかによって、この事例の教訓は大きく違ってくる。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。