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                                                       本ブログでは、産業現場などで最近起きた事故、過去に起きた事故のフォロー報道などの情報を提供しています。  それは、そういった情報が皆さんの職場の安全を考える上でのヒントにでもなればと考えているからであり、また、明日は我が身と気を引き締めることで事故防止が図れるかもしれない・・・・そのように思っているからです。  本ブログは、都度の閲覧以外、ラフな事例データーベースとして使っていただくことも可能です。        一方、安全担当者は環境も担当していることが多いと思いますので、あわせて環境問題に関する情報も提供するようにしています。       (旧タイトル;産業安全と事故防止について考える)
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201510142244分に毎日新聞から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。

三井不動産グループが2006年に販売を始めた横浜市都筑区の大型マンションで、施工した三井住友建設側が基礎工事の際に一部で地盤調査をせず、虚偽データを使って工事をしていたことが、14日、横浜市への取材で分かった。

複数の杭が強固な地盤に届いておらず、建物が傾いた状態になっている。
市や国土交通省は、事業主の三井不動産レジデンシャルに原因の究明を求め、建築基準法違反の疑いもあるとして、調査を始めた。

市によると、問題の物件はJR鴨居駅に近く、大型商業施設に隣接する最高で12階建てのマンション4棟(計約700世帯)のうちの1棟。
住民の相談を受けた市建築局が8月に確認したところ、この棟と他の棟をつなぐ上階の廊下の手すりに2cmの段差が生じていた。床も1.5cmのズレがあった。

三井不動産レジデンシャルが、傾いた棟にある計52本の杭を調べたところ、28本を調べ終えた時点で6本が地盤の強固な「支持層」に到達しておらず、他に2本は長さに不足があると判明した。

三井不動産レジデンシャルは、傾いた棟の構造計算をし直した結果、「震度6強の地震に対する安全性をクリアした」と市に報告。
しかし、市建築局は、「第三者によるチェックを求めたい」としている。

建築基準法の施行令は、一定規模以上の建築物を支える杭の先端が支持層に達していなければならない、と規定する。


出典URL

http://mainichi.jp/select/news/20151014k0000e040235000c.html

 

 

(以下は、その他の主だった報道)

 

1015日 朝日新聞)

傾きマンション、杭施工記録に改ざんの跡 旭化成子会社

このマンションでは、杭を打ち込むための掘削時に支持層に到達したかを判定するため、ドリルの電流値を記録する方法がとられた。

ところが、三井側が施工記録を点検すると、複数の杭の数値が不自然に似通っていることが発覚。
問題の棟の10本を含め、3棟で計38本の杭の施工記録が、支持層に届いている別の杭のデータを転用して加筆したものだったという。

杭を施工したのは、下請けの旭化成建材。

現場は複雑な地質で、事前の地盤調査での想定に比べて、支持層の一部が深いところにあった。
支持層に到達していない杭は、この部分に集中していたという。

http://digital.asahi.com/articles/ASHBG4VXPHBGULOB014.html?rm=1279

 

 

1016日 毎日新聞)

マンション傾斜:くい打ち不正70本に 補強セメントでも

 

旭化成は16日夜、既に明らかになっているくい打ちを巡るデータの改ざん以外にも、施工時にくいを補強するためのセメントの量を改ざんしていたことを明らかにした。

旭化成によると、セメント量の改ざんは3棟の45本。
くいが強固な地盤(支持層)に届いたかを確認するデータの偽装は38本で、計13本は二つの不正が重複していた。

旭化成によると、基礎のくいを打ち込む前にドリルで穴を開け、セメントを流し込んでくいを打ち込む。
穴とくいの隙間をセメントが埋めて補強される仕組みだが、くい打ちを担当した旭化成建材の作業チームは、このセメントの量に関するデータを改ざんしたり、他の現場のデータを転用したりするなどしていたという。

セメントの機能について、ある建設会社関係者は、「くいが支持層まで達していても、セメントの量が少なければ、くいとしての役割を果たさないことになるほど重要。建設業界では、まったく考えられないことだ」と指摘した。

http://mainichi.jp/select/news/20151017k0000m040136000c.html

 

 

1017日 産経新聞)

「大震災でずれ」販売者が当初説明、調査に1年

 

住民側が三井側にずれを指摘したのは昨年11月。
4棟で構成されるマンションのうち1棟で、渡り廊下でつながる別の棟の手すりに比べ、約2cm低くなっていた。
これに対し、三井側は、「東日本大震災時に棟の揺れ方に違いがあって生じたひずみと推察される」と説明したという。

三井側は住民側の指摘を受け、測量などの調査を行ったが、原因が分からなかったため、今年夏ごろに、ようやくボーリング調査を実施することになった。

一方、本格的な調査が始まらないことに不信感を募らせた住民側は、今年8月上旬に横浜市に相談。

同市の担当者が実地調査し、約2cmのずれを確認した。

三井側が、ボーリング調査の結果として「強固な地盤に一部のくいが届いていない施工不良」と横浜市に報告したのは9月15日。
初めての住民説明会が開かれたのは10月9日で、指摘からほぼ1年が経過していた。

行政に背中を押されたかのような業者側の対応が目立ち、住民からは「時間がかかりすぎた」「早くマンションから出たい」といった声があがっている。


http://www.sankei.com/affairs/news/151016/afr1510160028-n1.html 

 

 

1017日 NHK首都圏)

偽装くい70本同じ社員が担当

 

くいの工事を請け負った旭化成建材の前田社長は、偽装があったのは合わせて70本に上り、いずれも同じ社員が担当していたことを明らかにした。

http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20151017/5763941.html

 

 

1017日 共同通信)

傾斜問題「スイッチ忘れ」改ざん 担当者、データ紛失も

 

現場管理を担当した男性が、くいの工事でデータを改ざんした理由に関し、「データを記録する機械のスイッチを入れ忘れた」などと話していることが、17日までに分かった。

前田社長は、施工主の三井住友建設に毎日提出すべきデータの紛失もあったと説明。
改ざんの背景として、工期が3~4カ月間と長かったことを挙げ、「データ管理に非常に不備があった。反省している」と述べた。

男性のキャリアは約15年。全国でほかにも関わった建築物がある。

http://www.47news.jp/CN/201510/CN2015101701001223.html

 

 

1017日 NHK首都圏)

病欠の2日間くいのデータなし

 

旭化成建材によると、データを改ざんしていた社員がインフルエンザで休んだ2日間はデータが取られておらず、この社員は社内の調査に対し、休んだ期間の分も含めてあとから別のデータを流用したなどと説明しているという。

 

データが偽装されたくいは70本に上り、いずれも同じ機械のオペレーターと現場の施工管理者が担当していたという。

 

前田社長は16日夜、「施工管理者から事情を聴いたところ、最初はしっかり記録を取っていたが、休んだ期間を含めて途中からルーズになってやらなくなったり、紛失したりしたことなどから、別のデータを流用したと話している。少なくとも必要な深さまで達していなかった8本のくいについては、施工不良を隠すためにやったのではないか」と述べ、意図的にデータを偽装していた可能性があるという認識を示した。


この施工管理者は、およそ15年間、この業務に携わっているベテラン社員で、今回、問題が明らかになった横浜市のマンションのほかにも、担当した建物があるという。

 

http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20151017/5773131.html

 

 

(2/2に続く)






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化学関係の工場で約20年、安全基準の制定、安全活動の推進、事故原因の究明と再発防止策立案などを担当しました。
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。

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