2022年7月25日19時8分にYAHOOニュース(山陰放送)から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
山陰地方では日本海の海岸での水難事故が相次ぎました。
鳥取県米子市では24日、親子が流され父親が死亡。
島根県浜田市では中学生が流され、意識不明の状態で搬送されました。
専門家は、事故が相次いだ背景には、共通点があると指摘します。
キーワードは「日本海の低気圧」です。
24日午後、鳥取県米子市の弓ヶ浜海岸で、親子2人が沖に流されているのを海水浴客が発見し、警察に通報しました。
目撃者;
「沖に流された息子が1人で入っていて、危ないよっていうのでお母さんに言って、お父さんも来て、僕が110番している間に、お父さんが助けに行きました。
浮き輪だけこっちに返ってきました」
警察などによると、2人は家族3人で海水浴に来ていましたが、40歳の息子が沖に流され、67歳の父親が浮き輪を持って救助に向かったということです。
救助を手伝った人:
「途中から男性が浮き輪から外れて、多分水の中に入っていったんだと思います、
溺れてしまって…奥に行けば行くほどかなり波は高かったみたいで、2mくらいあったと思います」
2人は救助され、市内の病院に搬送されましたが、父親の死亡が確認されました。
息子は意識はあるということです。
また、23日には島根県浜田市の国府海水浴場で男子中学生1人がおぼれました。
沖合30メートル付近に中学生があおむけで浮いているのを、ライフセーバーが発見。
救助され、病院に運ばれましたが、意識がなかったということです。
中学生は家族と泳ぎに来ていたと見られます。
浜田市では23日、別の海水浴場でも、男女7人の若者が沖に流されました。
「助けて」と叫びながら流されていたということです。
7人は浮き輪を付けていて、近くでサップをしていた人に救助されるなどして、全員が無事でした。
【原因は「離岸流」ではなく「日本海の低気圧」の可能性】
別々の場所で相次いだ水の事故。
専門家は3件の事故について…
一般社団法人水難学会 斎藤秀俊 会長:
「一般的な離岸流だと、せいぜい秒速30センチ前後なので、あまり流されてるって気が付きません。
だんだん遠くに行ったなという流れです。
陸の人がびっくりするくらいというのは、相当速い流れです。そうすると、離岸流よりも別のメカニズムを考えた方がいいと思います」
原因は「離岸流」とは考えにくいとした上で、3件の事故には、ある共通点があると指摘します。
斎藤会長:
「今回の3つの事故は、ほぼ共通していて、弓なりになっているような砂浜で起こっています。
1日あるいは2日の間で同じような事故が起こるというのは、だいたい原因が同じです。
その1つの原因によって、それぞれの条件にあった海岸で、ある流れが発生し、その流れに乗っかって沖に向かって流されるのです」
水難学会の斎藤秀俊会長は、3件の事故は「同時多発的」として、日本海側を通過した「低気圧」に注目します。
斎藤会長:
「今回、特に、まずは島根県、それから次に鳥取県に行く。
ということから考えると、どんどん東の方に事故が移っていくことで考えれば、ちょうどその直前に、低気圧が西から東に向かって日本海側を進んでいます。
ですから低気圧によって出た波、波向きがちょうど合った海水浴場で大きな流れができてしまって、その流れによって流されてしまった、今できる推測だと、そういうことが考えられます」
【太平洋側は「土用波」に警戒を】
また、今後の注意点として、海水浴場ではない場所では泳がないことはもちろん、海水浴を楽しむタイミングを考えてほしいと言います。
斎藤会長:
「今回の3件の事故を見て、1つだけ注意するのは、日本海側を低気圧が通った後は、しばらく海水浴しない方がいいということです。
せめて低気圧が通過してから、3日くらいは海に入るのは控えたほうがいいと思います」
また、太平洋側では今の時期、別の波にも注意が必要だと話します。
斎藤会長:
「よくあるのが太平洋側で、土用波というのがあります。
土用波は土曜に来る波ではなく、土用の丑の日の土用です。
土用波が関東地区を襲ったりすると、ほぼ同じ日に同じような事故が発生します。
こういうケースを同時多発的と呼び、警戒が必要です」
https://news.yahoo.co.jp/articles/93bdcfe2587b9cfaa6af3e24ba1e8529ac0de9fc
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。