2022年7月8日14時56分にNHK栃木から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
27日午後6時半すぎ、県が管理する那須塩原市の「北那須浄水場」に雷が落ち、ダムから取水した水を消毒して飲み水に変えるシステムが停止しました。
県や浄水場によりますと、場内の電気系統の設備には雷などの異常な電流を遮断する「絶縁変換器」と呼ばれる装置が設置されていますが、この装置が直接、雷の被害を受けた結果、システムに影響が及んだということです。
この浄水場は、県内の那須塩原市と大田原市に住むおよそ10万人に水を供給していて、一時、広範囲で断水が起こる可能性がありましたが、装置などの仮復旧を行った結果、28日午前2時前に浄水処理が再開されました。
県は今後、装置を新たなものに交換するとともに、再発防止策を検討することにしています。
落雷によって一時、浄水機能が停止した「北那須浄水場」の金子所長補佐によりますと、雷は浄水場の中央にある、浄化作業用の水をためておく高さ30メートルの「高架水槽」に落ちたということです。
当時の状況について、金子所長補佐は、「午後6時半ごろ、『高架水槽』にせん光が走り、水槽を包み込むように雷が伝い落ちるのが見えた」と話していました。
その後、異常を知らせるアラームが作動したため場内を点検したところ、ダムから取水した水を消毒して飲み水に変えるシステムから異臭が発生していて、複数設置している「絶縁変換器」のうち8台が熱で溶けて壊れているのが見つかりました。
金子所長補佐は、「落雷は現場で何度も見たことがあるが、きのう見た雷はちょっと違うなと感じた」と振り返りました。
その上で、「市民の協力のおかげで、浄水機能が停止していた間も断水することなく、継続して水を送ることができた。壊れた装置を適切に直し、再発防止として新しい技術を取り入れることも検討していきたい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/20220728/1090012936.html
7月29日10時45分に朝日新聞からは、市民にメールで節水を呼び掛けたことで断水しなかった、幾筋もの光が水槽を包み込むように地面に吸い込まれたなど、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
那須塩原市の県営北那須浄水場で、27日夜に落雷があった。
水を消毒して飲み水にするシステムの運転を午後6時47分から停止し、翌28日午前1時46分に再開した。
水の供給を受けている那須塩原市と大田原市は、市民にメールで節水を呼びかけ、家庭などでの断水は起きなかったという。
宇都宮地方気象台によると、当時、那須塩原市を含む那須地区に雷注意報が出ていた。
同浄水場によると、敷地内の「高架水槽」(高さ約30メートル)に雷が落ち、屋上の避雷針から地中へと放電したが、近くの設備に障害が起きたという。
その後、すでに浄化を終えていた水の送水を続けたものの、数時間でなくなる量だったため、両市は市民あてに節水を呼びかけた。
金子所長補佐は、高架水槽の避雷針から幾筋もの光が高架水槽を包みこむように地面へと吸い込まれていくのを見たという。
故障設備の完全復旧を急いでいるが、「浄水に支障はない」としている。
https://www.asahi.com/articles/ASQ7X72J3Q7XUUHB006.html
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。