2018年6月14日17時48分にNHK佐賀から、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午後4時ごろ、多久市北多久町の温泉宿泊施設「T」で施設内の重油タンクに給油作業をしていたところ、重油があふれ出して施設の外に流出した。
市や消防などが確認したところ、重油は近くを流れる山犬原川に流れこんでいたことがわかり、多久市などによると、およそ9000ℓの重油が流出したと見られるという。
市や県などは、およそ3kmにわたってオイルフェンスを16か所に設置したり、吸着マットを使ったりするなどして、流出した油を回収する作業を続けている。
多久市は14日午後に対策本部を設置して、15日以降も作業を続けるという。
多久市の公設民営の温泉宿泊施設「T」は改修工事を進めて、来月8日にオープン予定だった。
「T」は、「早急に実態を把握して、誠心誠意対応にあたりたい」とコメントしている。
近くに住む60代の男性は、「きのうは、さらに重油の臭いがひどくて、家の窓も開けられなかった。川も油で黒くて、底が見えない状態だった」と話していた。
影響は、田植えの時期を迎えている水田にも出ている。
川の下流に住む農家の男性は、13日は重油の流出を知らずに水田に水を入れてしまったため、2日前に田植えをしたばかりの田んぼの水面に油が浮かんだということで、水を抜いて油を取り除く作業に追われていた。
また別の農家の男性は、「前もって連絡を受けていれば水田に水を入れない処置ができたはずで、被害がひどくならないといい」と話していた。
多久市では、地元の農家に対して川の水を取水しないよう、注意を呼びかけている。
出典
『多久市の温泉施設から重油流出』
https://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/20180614/5080000713.html
6月14日10時23分に佐賀新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
13日午後4時25分ごろ、佐賀県多久市北多久町の温泉保養宿泊施設「T」で、従業員から「燃料タンクに給油中、重油があふれ出た」と119番があった。
重油は、近くを流れる山犬原川に流出。
多久市や佐賀県、施設の運営会社が重油の回収を進めている。
消防によると、佐世保市の業者が同日午後2時半ごろから、同施設の敷地内にある燃料タンクへ給油をしていたところ、タンクの油量メーターの異常に気付き、タンクの空気抜き用パイプから重油があふれ出ているのを見つけて通報したという。
出典
『多久市の温泉宿泊施設から重油流出』
http://www.saga-s.co.jp/articles/-/230138
6月15日8時29分に佐賀新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
多久市や佐賀県、運営会社は、14日も重油の回収作業を進めた。
市によると、流出量は約8kℓに上るとみられ、市などは流域の8地区に対して、農地に取水しないよう呼び掛けている。
市によると、重油は中通川に合流する下流約3kmの東鶴橋(同町)付近まで流出。
両河川の16カ所で、オイルフェンスを張って回収している。
運営会社によると、佐世保市の業者が13日午後2時半ごろから、施設の敷地内にある燃料タンクに給油。
タンクが満杯になっているのに気づかずに給油を続けたため、タンクの空気抜き用パイプからあふれ出た。
施設の現場責任者は不在で、業者が1人で給油していたという。
運営会社は、15日に予定していた旅行業者やマスコミ向けの内覧会を中止した。
19日のプレオープン、7月8日の開業に変更はないという。
同社は、「このような事態を招き、申し訳ない。被害拡大の防止に全力で取り組み、原因究明、再発防止を徹底する」と話している。
出典
『「T」重油流出8キロリットル 多久市、対策本部を設置 周辺農家に注意喚起』
http://www.saga-s.co.jp/articles/-/230633
6月15日15時53分に朝日新聞からは、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
施設職員が臭いに気付いて、消防に連絡した。
出典
『9千リットルの重油漏れ、川に一部流出 佐賀の温泉施設』
https://www.asahi.com/articles/ASL6G6473L6GTTHB00L.html
(2018年6月29日 修正1 ;追記)
2018年6月26日9時0分に佐賀新聞から、事後処理状況に関する、下記趣旨の記事がネット配信されていた。
佐賀県は25日までに、重油が付着した土砂などの撤去作業を終えた。
今後、河川の水質調査を予定しており、収束には時間がかかるとみられる。
県は23日、重油が付着した川の草木や土砂の除去、護岸の清掃作業を終了。
県は、「発生元からの新たな重油流出は見られず、油膜もほぼ確認できなくなった」とし、市などが流域7地区に呼び掛けていた水田への「取水制限」を解除した。
市によると、タンクからあふれ出た重油は8000ℓに上るとみられ、近くを流れる山犬原川の下流約2.7kmまで流出。
流域の水田4.5haで油膜が確認され、このうち田植えを終えていた水田1カ所(20a)で苗の6~7割が枯れているのが20日に確認された。
重油があふれ出た場所は砂地のため、佐賀広域消防局は「相当量が地下にしみ込んだ」とみており、周辺の土壌や地下水への影響を監視するよう、「T」に指導した。
敷地内の3カ所を掘削し、モニタリング調査を一定期間続けるという。
市によると、周辺の井戸への影響は確認されていない。
水田への被害に関し、[T]の里元社長は「風評被害を心配する声もあり、稲の生育状況を確認しながら誠意を持って対応したい」と話す。
出典
『タクア重油流出 県が重油付着土砂を撤去 地下水は継続監視』
http://www.saga-s.co.jp/articles/-/235368
その間、ずっと奥歯に挟まっていたのは、他社の事故情報がほとんど耳に入ってこなかったことです。
そこで退職を機に、有り余る時間を有効に使うべく、全国各地でどのような事故が起きているか本ブログで情報提供することにしました。
また同時に、安全に関する最近の情報なども提供することにしました。